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2024.06.11
カテゴリ：見た番組のこと
一言で表すと、年の差不倫ドラマの『東京タワー』 医学生透（永瀬廉）と建築家詩史（板谷由香）の現実感のない不倫 透の友達で、人妻と不倫している透に影響されて、 興味本位で家庭教師先の人妻と不倫した 大学生耕二（松田元太）と専業主婦喜美子（MEGUMI）の生々しい不倫 二つの不倫が同時並行で進んでいき 耕二と喜美子は喜美子の娘に決定的な動画を撮られて破局 （8話ラストでは耕二が喜美子に復縁を迫ってたけど） 透は軽井沢の別荘で詩史と楽しく過ごしていたところを、 詩史の夫の到来で、別荘から追い出されたことを「捨てられた」と傷心ムーブの透と 何事もなかったかのように、お伽噺のようなふわふわ感を続ける詩史 ただ、夫の到来時、冷静に「靴と服を持ってバスルームへ」 とするっと言える詩史は前科ありに違いない 詩史の夫は透の母親に「あなたの息子は私の妻と不倫している」と爆弾投下 ここから詩史・透チームもドロドロするかどうかというクライマックス手前 一話からずっと見てきて、詩史が何を考えているかわからなかった 自分から大学生にシャワーを貸したり、 汚れたジャケットをクリーニングに出すから取りに来てとコナかけて 透が夢中になってきたら「16時に電話ができそうなら連絡する」と言いながら 仕事を優先させて、気まぐれに電話するだけの生殺し状態 でも、恋の駆け引きを楽しんでいるような悪女感はなく あくまでも詩史はふわふわしていて、優先順位が仕事＞透なだけで 待ちぼうけを食らわせていることに罪悪感もない顔で 性急に迫ってくる透を、少し困った顔で見つめ返す かと言って、透を拒むこともなく、迫られれば受け入れる 透に、自分には夫がいるとわからせるためか、夫との外出に透も誘い、 詩史と夫と透という、普通の神経をしていたら絶対に吐きそうな状況で 美味しくフレンチを食べているという豪胆っぷりも見せて 透が不安になれば、「あなたといるときの自分が好き」「あなたが好きよ」と言ってのける あくまでもこの恋の主導権は詩史ががっちり握って譲らない 本当に捉えどころのない女性 だと思っていた 何を考えているのかさっぱりわからなかった けど、詩史の台詞には唸らされた 結婚をしているメリットは 「一人で夕食を食べずに済むこと」 あーーーーーーー これか！ これが詩史の行動理由か！ 解像度、高ーーーーーーーい！ 若い人にはピンとこないかもしれない でも 結婚していたら、一人で夕食を食べずに済む そうだよーーーーーー そうなんだよーーーーーーー 大学生の時は大学に行けば、サークルに行けば、バイトに行けば、 その場に友達がいるから、一緒にご飯に行く相手には困らなかった 社会人になっても、最初の数年は大学時代の友達や同僚、先輩後輩とご飯に行ける けれど、だんだんと年を重ねて、友人たちは結婚して、家庭優先になり 結婚していない友達は（自分も含めて）仕事に忙しく その日の思い付きで夕食に誘っても誰とも都合が合わず 自分自身もその日の夕食が何時になるかなんてわからない 仕事の会食は楽しくもなければ、気疲ればかり食事が増えていく 疲れ果てて、食事を作る気力も時間も、材料を買いに行く余裕もなく 仕事帰りに出来合いのものを買って帰るか、食べて帰るか、デリバリーするか どうにかして調達した夕食を持って 自分で部屋の鍵を開け 自分で部屋の灯りをつけ 無音の部屋に入り テーブルに調達した食事を置き テレビか動画か、仕事の資料かを見ながら 一人で食べる 美味しさを分かち合う人もいなければ 仕事中のたわいもない話を聞いてくれる人もいない 面白いものを見て笑っても一人の声が響くだけ 恋人がいても、同棲してなかったら、部屋には一人 会おうとしたら、日時を決めて、都合を合わせて、ようやく会える ふとした時に傍にいてくれるわけではない 約束してまで会うほどのことじゃない ただ、ふと話しかけた時に応えてくれる人がいてほしい 何も予定のない休日に「近所に美味しいパン屋さんができたって」なんて 計画なしでふらっとパンを買いに行き、帰ってきて一緒に食べて 美味しいだの、イマイチだの、たわいもない会話が恋しくなる だけど、自分は一人ぼっち 結婚した友達が子供たちと騒がしく夕食を食べるのとは大違い そんな寂しさが募る時期が、時々訪れるんだよ だいたいアラフォーくらいで その寂しさを超えたら、もういろいろ諦めがついて、開き直れるんだけど そんな寂しさが募っている絶好のタイミングに、 こちらの人生を壊さず、そっと隣にいてくれる人が現れて 自分もその人が絶対に嫌ということはなく、 むしろ、一緒にいて落ち着く、なんて好感を持っていて、 結婚を申し込まれたら、「もう一人じゃない」と安心して受け入れたんだろうな 情熱的な恋ではないけれど、安心できる関係で 仕事に打ち込みつつ、一緒に夕食を食べて、たわいもない話ができる夫がいて 仕事でも評価されて、自分で事務所を構えて、大勢のスタッフを雇って 仕事でもプライベートでも、順風満帆な幸せを満喫してる そんな幸せを捨ててまで、未知数の医学生に人生全ベットするほど馬鹿じゃないから 繋ぎ止めつつ、深みにはまらず、大人の余裕を醸し出して いつでも「じゃぁ」と去れる距離を保って自己保身を図っていた だから、ふわふわした現実感のないお伽噺のような詩史だったんだ 解像度高いわ ま、ここまで自己保身を図っていた詩史が まだ医学生の透に「一緒に暮らそう」と言われて 流されてしまいそうなところで、次が最終回なんですが どうなるんだろうね 透をペットにしても詩史の収入なら大丈夫でしょう？ 私立か国立かわからないけど、 仮に私立の医学部としても、年間1000万くらいの学費、払えるでしょ？ 透もバイトする必要がなくなるから、大学から帰って詩史の帰りをワンワン待ってたらいい 不安があるとしたら、透が同級生や後輩、看護師に乗り換えて トウの立った自分が捨てられる不安だけ 詩史はどっちを取るのかな～ あの夫だったら、透と別れて「ごめんなさい」と言ったら許してくれそうだけどね ただ、初犯じゃなさそうだし、透と別れて、夫にも捨てられるエンドだったらいいなぁ
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最終更新日
2024.06.12 00:49:54
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