カテゴリ:私の映画時間♪
”風のダドゥ”は熊本の雄大な自然を舞台に、
心の傷を負った主人公が、 馬との出会いによって生きる力を 取り戻していくことをテーマにした映画です。 全国に先駆けて熊本、福岡、長崎の各県で上映中、 7月以降、順次全国公開の予定だそうです。 大好きな阿蘇を舞台にした映画だったので ぜひ観たいと思っていました。 私たちが生きる時代は、 価値観の多様化と急激な社会の変化を 続けています。 その結果、心の問題が増えることになり、 殺伐とした様々な事件や出来事が、 身近でいとも簡単に起こるように なってしまいました。 日本中を見ても、 この社会の変化に対応できず 不登校になってしまっている子供たちが 約13万人以上いるといわれています。 この映画は、そんな殺伐とした 日本人の心に光を灯し、 未来への希望を見出すための 架け橋になればとの思いから 生まれたそうです。 ”ダドゥ”って・・・それは命の音。 馬の体の中から聞こえる 風のうねりのような音(馬の腸の動く音)。 この命の響きを、言葉も交わさず ただそこに一緒に佇むことで共有しあう馬と少女。 この世に生を受けたものが 傷つき希望を失ってしまった時、 何を縁に生きる力を取り戻すことが出来るのか・・・。 何度もリストカットを繰り返し、 生きる希望をなくしている少女・・・ 動物と触れ合うことによって 癒しを育むアニマルセラピーは 世界的に注目されていますが 本作で描かれているのは ”ホースセラピー”です。 乗馬によって一体感が得られる ”ホースセラピー”が、 劇中のテーマとして描かれ、 雄大な阿蘇の自然を背景に、 馬との温かい心の交流が 主人公の少女を始め さまざまな登場人物たちを 再生させていきます。 ”どんなに苦しくても生きていかなくちゃ いけないんだ・・・” 全てのものを包み込む雄大な自然、 あらゆる悲しみを吹き払う清涼な風、 正面からぶつかってきてくれる人々、 そして心の慟哭を分かち合える一頭の馬。 心身に深い傷を負った一人の少女が かつて出逢ったことのない様々な優しさに触れ、 戸惑いながらも再生していく様子が 自然な流れで描かれています。 「風のダドゥ」はけっして何かを 押し付けられることなく、 主人公の少女を通して “希望”や“再生”を感じる、 心で見る物語である・・・と。 子供を持つ親、中学生、高校生・・・ 沢山の人たちに観て欲しい映画だと 思います。 風のダドゥ ホームページ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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