もし、障害者になって働かせてもらえなくなったら‥。
先月迄の心身の不調を解消すべく、今月に入り作業所を、お休みしています。
休むと一日が長く感じられ3日間休んだだけでじっとしていられなくなりました。
でも、動く程に体調が悪化し、熱が出て来ました。
最近の私は休みが無く忙しい日々を送っていて、「当たり前の事」にも感謝出来ずにいました。正に「心を亡くす」状態でした。
熱が少し落ち着いたので、ふと思った事を書いて見ようと思います。
障害者自立支援法が実施され、知的,身体,精神の3障害が分け隔て無く自立の為の支援が出来る‥そういう意味の自立支援法ですが、実際は違います。
「うちでは前例がないから」「知的や身体の方は雇用してるが、精神障害者は雇用枠が無い」等、
その様に断る会社が多いのが現実です。更に、2~3ヶ月間、実際に働いてみて、障害者と企業の双方が「向いているか否か」を決める就労訓練制度がありますが、働いた分だけの賃金は0円です。
この時、障害者は「期間満了後、就職したい」という気持ちで一生懸命努力します。
しかし、その気持ちはくみ取られず労働者には無賃金で、
企業には、その制度を利用して障害者のトライアル雇用を採用したので都道府県から幾らか頂けるという
企業側には大変美味しい仕組みになってます。
私が通ってる作業所でも、この制度を利用して行かれた方がいますが
周りの作業所メンバーにも結果は目に見えてわかる為、
前向きに検討する人は少ないです。
そして、落ち込むのは制度を利用した当事者の家族も一緒です。
私は勝ち気な方なので、時々家族の方の気持ちにも問題がある等と思いがちですが
実際にお話を伺うと辛い気持ちで一杯になります。
どうして、世の中の人は「健常者でも障害者でも同じく労働力があるから賃金を支払う(雇用する)」等という判断をするのでしょうか。
私は病気になる前に働いていた時は、指導係やリーダーに選ばれる程バリバリ働いていました。
なので企業側の立場は解らなくはないです。
でも、今、体が弱くなり大反省しています。
「即戦力優先ではなく、育てて即戦力を身につけられる人が大事なんだ」
「障害以外の部分や障害を活かした労働をさせる事が大事なんだ」ということを難病になり学びました。
難病になってからは、見た目で解りにくい為に理解されず初日から怒鳴られたりする事が多く
クビになった事もありました。
難病の事を面接でお伝えして、上記の状況です。
クビになり「自分の幸せの為に生きる事」「その為には何が出来るのか。どうしていけば良いか」等、企業に勤める事を排除しました。
結果が今の自主制作です。
でも、術なき障害者の方はどうなるのでしょうか‥。
「‥もし、自分が障害者になり、社会で働かせてもらえなくなったら‥」
あなたならどうしますか?
そんな事を考えてみると、ここに書いた障害者の現状を感じられるかもしれません。
「美しい国 日本」より
「優しい国 日本」になってもらいたいです。