朝青龍　腰骨折なのに元気にサッカー
2007年7月26日（木）06:13

　横綱・朝青龍に“仮病疑惑”が浮上した。名古屋場所で優勝した朝青龍は場所中に腰の痛みを訴え、２５日に師匠の高砂親方（元大関・朝潮）が「腰の疲労骨折とひじ痛」の診断書を相撲協会に提出。診断書を受け取った大島巡業部長（元大関・旭国）は報道陣に全治６週間と説明し、８月３日から始まる夏巡業の休場を認めていた。

　ところが、朝青龍は既にモンゴルに帰国。関係者によると、母国に向かう飛行機内でサッカー元日本代表の中田英寿さんの関係者と遭遇。中田さんがモンゴルサッカー協会の要請で、現地の子供たちを訪問することを知り、２５日に開催されたイベントに参加。短パン姿で元気に動き回っていた模様が、同日午後のフジテレビ「スーパーニュース」で報じられた。

　腰の痛みを押して名古屋場所を制したとはいえ、疲労骨折の状態で体を動かすのは尋常ではないこと。しかも、それを理由に協会の公式行事の巡業を休場することになっただけに、今回の行動が問題となるのは間違いない。この日の理事会でも朝青龍の巡業の休場について異議を唱える声が数多く出たという。お騒がせ横綱の行動が、またしても波紋を呼ぶことになりそうだ。


朝青龍、うつ病の１歩手前と診断8月5日18時22分配信 日刊スポーツ

　大相撲の横綱朝青龍（２６＝高砂）が５日、東京都内の自宅で医師の診察を受け、神経衰弱状態などと診断された。医師によると、朝青龍はうつ病の１歩手前の状態で、暗い表情で考えがまとまらず、つらいと話しているという。その一方で、復帰への意欲も見せていたという。
　２場所連続出場停止と謹慎などの厳罰により精神的に不安定な状態になっているとされる。

朝青龍“自宅軟禁”貫く、反省も口に8月4日9時28分配信 日刊スポーツ

　日本相撲協会から４カ月の謹慎処分などを受けた横綱朝青龍（２６＝高砂）が３日、極度の「精神不安定な状態」に陥った。主治医の平石貴久氏（５６）がこの日深夜、東京・墨田区の自宅で診断後、明かした。食事もほとんどとれず、言葉もまともに発せない状態だという。同氏はこの日、治療の前に両国国技館を訪れ、高砂親方（５１＝元大関朝潮）に、モンゴルへ帰国させることを勧めた。
　軽率な行動の代償は、あまりにも大きかった。この日深夜、朝青龍の自宅で往診を終えて出てきた平石医師の口から、衝撃な言葉が飛び出た。「今のままでは、もう相撲は取れません。極度の精神不安定な状態です。（７月３０日に）来日して５日間で、今日が最も精神状態が悪い」。
　同医師によると、朝青龍は食事もまともに取らず、音を消したテレビをボーッと、ながめていたという。「高砂親方には今日（の昼に）、モンゴルに帰した方がいいと伝えています。両親の元でまず精神的なものを治してから、また日本に戻って謹慎処分を受ければいいんじゃないですか」と集まった約５０人の報道陣に訴えるように話した。同医師はプロ野球の清原和博、ハンマー投げの室伏広治、女子フィギュアの荒川静香らトップアスリートの「相談役」的存在。朝青龍も厚い信頼を寄せているが、この日は同医師の問いにも無反応だったという。
　前日２日、朝青龍は同医師に「けいこ場と病院以外は外には出掛けない。謹慎はそういうもの」と、４カ月間の「軟禁生活」に耐えることを口にした。しかし一夜明けると一転、状態が急変した。高砂親方は「先生は内科医で、みんなを納得させるには、その分野の専門医の診断が必要」と１日に処分が下ったばかりだけに慎重だった。
　精神的に不安定な様子は同医師の言葉で伝わってくるが、即時のモンゴルへの帰国療養には、日本相撲協会内部でも議論が分かれることが予想される。１日に下された謹慎処分には「特別なことがない限り」の条件が付いている。この状況をどうみるか？　最後は今後の協会の判断にゆだねられるだろう。

朝青龍は「急性ストレス障害」、治療は「経過で判断」
8月7日19時54分配信 読売新聞

　日本相撲協会は７日、２場所出場停止などの処分を受け、精神的に不安定な状態が続いている横綱朝青龍（高砂部屋）が「急性ストレス障害」と、診断されたことを明らかにした。

　相撲診療所の医務委員会を通じて紹介された医師が６日夜に都内の自宅へ往診、「強いストレス状況下にあり、精神的、身体的に衰弱した状態で治療、療養が必要」などと診断した。

　ただ、具体的な治療方法に関しては「経過を見て判断する」としており、国内で入院するか、モンゴルに帰国して療養するかなどは、今後の状態を見て決定する。朝青龍は知人から紹介された医師にも「神経衰弱、抑うつ状態」と診断されていた。

　６日の診察に同行した吉田博之・相撲診療所長によると、朝青龍は部屋の照明を暗くして、無表情で音を消したテレビの画面を眺めていたという。