何と!OCNモバイルONEの廃止は必至。新規受け付け終了はサービス終了、ユーザー選別の始まり!
私は、昨年末にドコモからOCNモバイルONEに乗り換えたばかりですが、OCNモバイルONEはすぐになくなってしまいます。OCNモバイルONEの事業会社、NTTレゾナントがドコモに吸収されるやいなや、OCNモバイルONEの事業は終了となっていくようです。当面、既存ユーザーはサービスを継続して利用できるということですが、新規受け付けを終了するのですから、OCNモバイルONEのサービスはいずれ近いうちに強制終了になることは確かです。そうでなければ、新規受付を終了するはずがありません。私にとって重要なことなので繰り返しますが、OCNモバイルONEのサービスは強制的に終了されることは間違いありません。それは、半年後なのか1年後なのか。2年も3年も継続されることはないでしょう。もし、OCNモバイルONEの名前が残ったとしても、サービス内容はドコモのプラン内容と変わらないように変更されてしまうでしょう。まず、OCNモバイルONEのサービスの値上げや内容変更が始まり、そして最終的にOCNモバイルONEのサービスの終了という手順になるでしょう。OCNモバイルONEへの投資を抑制し、その結果、通信品質を低下させ、まともに使えない状態にして、ユーザーが自発的に退出していくように仕向ける可能性もあるでしょう。ドコモの低価格プラン「irumo」の広告キャラクターはOCNモバイルONEの広告キャラクターの石原さとみさんです。「いろいろ値上がるこの~時代♪、グ~ンと上げたいスマ~ホ代♪」という「クラリネットをこわしちゃった」のメロディーのCMソングが聞こえてくるようです。広告キャラクターが同じことから、OCNモバイルONEのユーザーは、これから、あの手この手でirumoに追い込まれることがわかります。irumoがいやなら転出するしかありません。irumoのCMを見ると、嫌な印象を持ってしまうOCNモバイルONEのユーザーは少なくないのではないでしょうか。CMの出演者は、心の底からうれしそうな迫真の演技です。というか、本当にうれしいでしょう。「こんなドコモは待っていませんでした!!」irumoは、dカード払いや光回線をドコモにしないと料金を割り引かない料金体系です。ドコモ経済圏にそれくらいの貢献すらしないOCNモバイルONEユーザーはドコモから出て行ってくれと言っているのがわかりやすいです。OCNモバイルONEもOCN光とのセットによる割引がありましたが、そのセット割引がなくてもモバイル単体の料金は十分安いものでした。ギガの翌月繰り越しもありますし。そもそも、昨年末のOCNモバイルONEのキャンペーンとは一体何だったのでしょうか。この春もキャンペーンを実施していました。最近のキャンペーンでドコモからOCNモバイルONEに移行した人も少なくないでしょうに。キャンペーンで集客しておいて、すぐにサービス終了とか、ちょっとあり得ない展開です。ユーザー無視の姿勢であることがわかりやすいです。ドコモの一連の動きは、ドコモから移行したOCNモバイルONEのユーザーを他社に追いやるためにやっているとさえ感じます。OCNモバイルONEのユーザーという、ドコモにとっての不良資産の圧縮のため、ということでしょうか。通信事業でのシェア追求は止めたということでしょうか。少なくとも、直後に新規受付を終了するサービスのキャンペーンを実施するというのは理解しがたいため、この方針は最近決定された可能性が高いと思います。あるいは、NTTグループ外に流出するのを止めるためであれば、何でもよかったということでしょうか。切り替え手数料が入るから、自社内のプラン切り替えよりもマシだという判断だったのでしょうか。OCNモバイルONEをドコモショップで扱うようになっていたので、何か変だなあ、と思っていましたが、ここまでユーザーを馬鹿にした施策をとるとは思いませんでした。乗り換えキャンペーン直後に、サービス終了予定ということでは、移行手数料の取られ損です。移行には手数料だけでなく、手間ひまがかかっています。せめて、手数料を返して!!詐欺的なキャンペーンだったと言わざるを得ませんOCNモバイルONEからドコモのプランに変更させられる際にも手数料を取られるのではないでしょうか。そうであれば、別のキャリアか別の格安スマホに乗り換えたほうがすっきりするような気がします。auエリアでも使い放題になるという楽天モバイルもいいかもです。ドコモが迷走しているとも言えますが、NTTグループのグループ戦略や統治がデタラメであることがうかがえます。そもそも、OCNモバイルONEのサービスが存在したことが間違いだった、というのがNTTグループが出した結論ということになります。「新ドコモグループ中期戦略」の内容を見ていませんでしたが、見なくても通信事業軽視、経済圏拡大重視ということくらいはわかります。ドコモからすると、地味な通信事業で構築したインフラをアップルやグーグルなどに利用されている(タダ乗りされている)、という意識が強いのでしょう。実際に中期戦略の内容を見たところ、思っていた通りでした。経済圏拡大に注力し、通信事業はコストを減らすと明言しています。何と、通信事業では、売上に対するCAPEX=Capital expenditure(資本的支出、投資)を抑制すると公言・明言しています。「通信Capex to Sales」を16.5%以下にすることが目標です。つまり、「通信Capex to Sales」の目標を達成するためには、通信事業の売上を伸ばすこと、通信事業のコストを抑制することが目標となります。つまり、分母(売上)を大きくするか、コスト(分子)を小さくするか、という話です。16.5%という数字がどこから来ているのかわかりません。OCNモバイルONEのユーザーのような低利益率の層がいなくなれば達成できるという試算によるものなのかもしれませんね。まあ、目標達成のためには、売上を伸ばすことよりも、コストを抑制することのほうがずっと簡単であることは間違いありません。成熟した携帯電話市場では、大きく売り上げを伸ばすことは難しいでしょうし、経済圏拡大もそんなに簡単ではないでしょう。成熟産業の企業における最も簡単な収支改善策は「コストカット」です。通信品質が低下する背景には、「通信Capex to Salesを16.5%以下にする」という戦略目標があるのでしょう。5G対応投資、4Gの維持投資とか、設備投資はできるだけしたくないと解釈できます。コストがかかる「パケ詰まり」対策なども、できるだけしたくないというか、設備投資をケチっているから「パケ詰まり」が生じているのでしょうね。そんなに通信事業のコストが嫌ならば、通信事業をどこかに譲渡してしまえばいいのに。通信事業のコスト抑制を目指すことを公言しているのですから、OCNモバイルONEのサービスのためのコストは最優先で抑制されることでしょう。利益率の高いユーザーを残し、利益率の低いユーザーを減らし、設備投資を少なくしようということでしょう。通信事業単体では赤字なのでしょうか。総務省さん、天下り先とはいえ、こんな事業者に対する指導はしなくていいのですか?ズブズブですか。おそらく、通信事業の低利益率ユーザー対策で、「そんな奴ら、切り捨ててしまえ」派と「シェア維持のためには必要悪だ」派の間で揺れ動いているのでしょう。最近、「経済圏で稼ぐのだから、通信事業の低利益率のユーザーなんか切り捨ててしまえ」派の声が高まったということが読み取れます。わかりやすい。あるいは、ドコモ社内は「そんな奴ら、切り捨ててしまえ」派の一枚岩になっているということでしょうか。ドコモに限らず、モバイル通信事業者は、通信事業(業界では土管事業とも)を入り口として様々なサービスの販売(物販、コンテンツ、金融などの経済圏)で稼ぐことに力を入れているので、節約志向のユーザーなんかを相手にしたくない、いなくなってほしい、というのが本音です。もはやモバイル通信事業は目的ではなく、手段として考えているはずです。事業の順序は逆でしたが、楽天が楽天モバイルを通じて楽天経済圏を拡大しようとしているように。ドコモも、ドコモ経済圏の拡大が目的で通信事業はその手段という位置づけになっているのです。OCNモバイルONEユーザーのためにサービスをずっと継続する、という考えは微塵もありません。総務省の担当者の方、通信事業を大切にしない事業者の免許は廃止にしてください。いずれにしても、ドコモにとっては、利益率が低いOCNモバイルONEユーザーなどは、いなくなっても構わない、いや、設備投資とかを考えると、むしろ、いなくなってもらいたい存在でしょうから、かなり強引にOCNモバイルONEのサービスを変更・停止することになることは確実です。タイミングとしては、この秋から年末にかけて、強引にOCNモバイルONEのサービス内容の変更・値上げを開始するのではないでしょうか。それにしても、ドコモ経済圏のサービスってそれほど価値があるものが見当たらないようにも思えるのですが。総務省や公正取引委員会の担当者の方、通信事業軽視のドコモの行動を監視してください。ドコモは、全国に張り巡らした基地局網があるから、免許停止などあり得ないと考えていて、通信事業軽視になっていますよ。以上のことは、個人の感想ではありますが、テレビやネットメディアなど、ドコモからのCM収入を得ているメディアでは決して語られることがない真実?であるかもしれません。それにしても、irumoに乗り換えるには、まずドコモ光にしないといけませんね。また手間ひまがかかってしまいます。同じような手間ひまがかかるのであれば、他社乗り換えが現実的かもしれません。これこそが、ドコモの狙いのように思えてなりません。そういえば、OCNモバイルONEの開通でトラブルがあった(OCN側に処理ミスがあった)際に、OCNのサポートの人は、「ドコモに残債があったり、支払い延滞がある場合に開通処理ができないケースがある」と言っていたことを思い出しました。ドコモの社内では、OCNモバイルONEユーザーは、残債や延滞が多い顧客層であるとみなされているのは確実です。ということであれば、OCNモバイルONEのサービスが廃止されるのも当然のことなのかも。ドコモ様によるユーザーの選別が始まったということですね。新料金プラン「irumo」の提供開始-データ利用量が少なく低廉な料金をお求めのお客さまに最適なプランが登場- | お知らせ | NTTドコモ https://www.docomo.ne.jp/info/news_release/2023/06/2