【映画の冒頭の1コマはこんな意味】
劇中でたびたび登場する『11月5日を忘れるな』この意味を知っているのと、知らないのとではだいぶ受ける印象が違ってくるのではないでしょうか?映画の冒頭で登場する、1605年にイングランドで起きた火薬陰謀事件(国会議事堂の地下室に火薬をしかけて、ジェイムズ1世の暗殺を図った話)。この実行日が11月5日にあたります。その実行犯『ガイ・フォークス』が映画の冒頭で登場します。
【イギリスの祭り『ガイ・フォークス・デイ』】
そしてイギリスの「11月5日」は「ガイ・フォークス・デイ」と呼ばれ、国王が暗殺されなかった事を祝うお祭りになっています。お祭りの内容は、各地で焚き火が行われ、花火が打ち上げられる。のがメインなのですが、その準備に子供が参加します。子供達は身近にある材料で『ガイ人形』を作って街中を引き回し(
挿絵を発見)「a penny for the Guy」と道行く人にお小遣いをねだり、花火を買う資金にします。11月5日当日は、悪者『ガイ人形』が焚き火にくべられることになります。
【有名な映画にも登場する『ガイ・フォークス・デイ』】
映画『
シーズン・チケット』では子供が入手困難な“シーズンチケット”を手に入れるため、季節外れな『ガイ人形』を作ってチケット代を集めようとしているシーンがありますし、かの有名なハリーポッターのダンブルドア校長のペット、不死鳥の名前(Fawkes)はガイ・フォークスが由来だとか。
【映画を観る前に・・】
舞台は、第3次世界大戦後に世界の中でも優位な立場にあるイギリスが舞台。しかも一党独裁によるファシズム国家に変貌しているという点は、『
ヒトラー~最期の12日間~』や、『
チェ・ゲバラ 人々のために』なんて作品群を観ておくと独裁政治や、革命に対する免疫が出来てより深く作品を楽しめそうです。
【見所は・・】
『マトリックス』のウォシャウスキー兄弟だから、アクションの連続かな。と思って見に行きましたが意外とおとなしめ。革命という題材を中心に秘密を紐解いていく刑事物で淡々と物語りは進んでいきます。所々で登場するウォシャウスキー兄弟ならではのアクションシーンが物語に花を添えます。音楽と映像が素敵な箇所が多々あるのでお見逃し無く♪仮面をず~っと被っているならヒューゴ・ウィーヴィングである必要性は無いが・・・
【監督】
ジェームズ・マクティーグ
【製作総指揮】
ベンジャミン・ウェイスブレン
【原作】
アラン・ムーア
【脚本】
アンディ・ウォシャウスキー
ラリー・ウォシャウスキー
【音楽】
ダリオ・マリアネッリ
【出演】
ナタリー・ポートマン≪イヴィー≫
ヒューゴ・ウィーヴィング≪V≫
スティーヴン・レイ
スティーヴン・フライ
ジョン・ハート
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【ストーリー】
第3次世界大戦後、ファシズム国家と化したイギリスで、夜の街で秘密警察に捕まったイヴィー(ナタリー・ポートマン)は、仮面の男“V”(ヒューゴ・ウィービング)に救われる。国を憎み、恐怖政治を憂う“V”は、国民を暴君の手から解放する野望をイヴィーに打ち明ける。
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