テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:アーティストの一歩一歩
国立新美術館の公募展というと、なんだか堅苦しい感じがしますが、
ゆみが出させていただいてる「平泉展」は、とても雰囲気が優しい展覧会です。 先生のポリシーから、他の絵画展ではありえないことを提案され、実行されているので、 昨年はだいぶ、美術館の方との交渉に苦労されたみたいです。 昨年ゆみは「平泉展」の日記をいっぱい書きましたが、 お囃子を美術館前のお庭からスタートさせて、地元の会の子供達と踊りながら、 会場に入っていったり、 さまざまなジャンルの方を参加させて、天井から和凧がぶら下がっていたり、 体験コーナーがあって、塗り絵や折り紙ができたり、 いろいろ工夫がありました。 「芸術」というのは、美術だけではないと、フラメンコや踊りや楽器の発表会も 絵画をバッグに行われていました。 参加する人も、お客さまもその思考にとても喜んでいたと思います。 美術館的には異端ということになるのかもしれないけれど、 絵画を見ると同時に音楽の流れた会場は、とても心癒される空間でした。 今年はどうかな?と思ったら、その路線はちゃんと変わらずに、会場には映像や音がありました。 一番奥の部屋は、先生方はベテランの会員さんの大きな絵画でしたが、 そこには、モニターがあって、美しい自然の景色や花などの映像が映画のように流されて 美しい音楽がかかっていました。 日に何回か、生ギターの演奏があって、絵を見ながらギターの音色に浸ることもできました。 映像モニターの前には椅子もあって、そこにずっと座ってみているお客さまも いらっしゃいました。 ギターを演奏してるのはおじいさんです。 去年はその方、プロの方だと思っていたのですが、今年びっくりすることを聞きました。 受け付けお手伝いした時に、女の先生が、「あの方今年すごくうまくなってて びっくりしちゃった。きっと一生懸命練習してくれたんだわ。」と おっしゃったので、「ギターの演奏家さんじゃないんですか?」とゆみは思わず 聞きました。 「あら、違うのよ。うちの先生がね、大泉公園でギターを挽いてたおじさんを気に入って 六本木の美術館でギター演奏してみませんか?って声かけて連れてきたのよ。」 とのこと。 わぁ、びっくりです。 ゆみとおんなじじゃないですか? ゆみも公民館に絵を展示してたら、「六本木の美術館で・・・」と声がかかったんでした。 ギターのおじさんもきっとびっくりしたでしょうね。 去年は、上がってしまったのか、あまり上手には演奏できなかったみたいですが、 きっととても嬉しかったんでしょうね。 今年もどうぞ、と頼まれて、きっと喜んでいっぱい練習されたのでしょう。 ゆみも少し座って見ましたが、とてもいい演奏でした。 すごく離れた受付にいても、かすかにギターの演奏が聞こえて、 あの方も頑張っているんだなとゆみは力をいただきました。 ゆみも去年、「あ、先生が青田刈りしてきたのはあなただね。」と言われたんですが、 今年も何か発表できて、会員の方々にも親切にしていただいたりお手伝いさせていただき、 すごく良かったなと思います。 最初は「一生の思い出に。」なんて思っていたんですよね。 でも今年もなんとか、先生方のお目に留まる作品が仕上げられて、合格できて、 本当に良かったと思います。 今回は、「せっかくだから、来年も審査していただけるような作品が仕上げたいなぁ」と 思っています。 まだ作品の新作は何もありません。 作品がなくちゃ、エントリーも出来ませんから、今年も何かものづくりをして行きたいと 思います。 会場の入り口はこんなでした。 書は、「平泉展2009」に寄せてくださった梅原猛さんのものだそうです。 そして、ゆみが去年、すごくインパクトを感じた、人の図。 これは先生がお描きになったものです。 去年ゆみは日記に取り上げましたよね。 手作りは、心からだよ。と・・・ 手作りは、心と体なんだよ。という、二つのメッセージが込められているんですね。 本当に手作りは、心をこめることと、体を動かすことなんだそうです。 いつまでも、歳を重ねても、自分の体を使って生活できるようにするために、 体を動かすことは、文字通り体を動かすことで維持できていくのだそうです。 先生方のお話を聞けば、昼間のお散歩や、寝る前の体操などを欠かさないようです。 持続が大切なんですね。 そして、脳をずっと働かせて生き続けるためには、「手先を動かす」ことを 続けないとダメなんだそうです。 しっかりと手先を使って、手作りをしていたら、 それは、絵画でも工作でもお料理でも、ちゃんと自分の脳が働き続けてくれるのだ そうです。 それが、何より豊かな人生に繋がるんですね。 この入り口のご挨拶に、90歳を越えても最後まで自分の身の回り全て出来た方のことが 書かれているのですが、ちゃんと手先を使い続けていたら、本当にそんな一生を 送れるんだそうです。 うちにも介護が必要になった父がいるから、なおさら身にしみて感じました。 いったん神経が壊れてしまうと、リハビリで元に戻すのは大変だし、 思うように歩けなかったりすれば、一番歯がゆく悔しいのは本人だと思います。 だから、先生方は、 絵を描くこと、ものづくりをすることを通して、 人間が最後まで自由に豊かに生きられるようになることを提唱していくのだそうです。 だから、絵にはうまいとか下手とがあっても、良い・悪いはないんだと 先生はおっしゃっているんですね。 ただ、心がにごって、絵に鬱憤をこめて描いたようなものは、ここの会には ないのだそうです。 にごりなく心が澄んでいたら、濁りのないきれいな色が出せるものなんだそうです。 だからみんなどの絵も、明るく、色彩がきれいでした。 だからこの会場に居ると癒されるんですね。 昨日の日記に、会場に貼ってあった先生の言葉を6枚載せましたが、 お時間のある方はもう一度見てみてください。 言葉の意味がわかると思います。 2009年01月30日 <前編>大きな公募展に入選して先生に学ぶこと。 絵を描くこと、筆を持つことの意味をゆみなりに考える時。 ここの会の方々は、ゆみのようによそから来た新人でも、何か得意なことがあれば お手伝いさせてくださいます。 ゆみは去年も今年も、受付をさせていただきました。 日頃の接客の癖で、「ありがとうございました。」と言うと、反射的に 「またどうぞお越しくださいませ。」と言ってしまうんです・・・ と先生に言ったら、「それはいい。それはどんどん言ってくださいよ。」 と言われました。 絵をひととおりさっと見たら、一回でおしまいと言うんじゃなくて、 どうぞ何回でもお気軽に会場をお楽しみください、という気持ちでいいんだそうです。 それから女の先生は、ゆみが雑貨屋さんだとよく知っているので、 会場でバレエを踊る子供へのプレゼントに、お花のラッピングを任せてくれました。 生のお花は会場に持ち込めないので、造花なんですが、お子様だから、 ピンクの薄紙で巻いてセロハンで綴じて、くるくるリボンをいっぱいつけてあげました。 ゆみが何気なくやることでも、「可愛い」と喜んでいただいて、お役に立てて嬉しかったです。 こんな風に会場にいることで、今年も心に収穫がありました。 合格させていただいて、嬉しかったです。 いよいよ会期も終わりに近づいてきました。 日記は<後編>に続きます。 ゆみちゃんの日記は、楽天ランキングに入っているかな? 楽天日記が好きな方は、ここをクリックしてね!!→
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年02月16日 14時21分43秒
コメント(0) | コメントを書く
[アーティストの一歩一歩] カテゴリの最新記事
|
|