テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:テディベアテラスの一歩一歩
ボタニカルアートの作品展は、年二回。 毎年4月は、活動場所の公的機関のお祭りです。 ゆみが参加してから10年以上・・・今年はいつに無く多い人出でした。 テディベアテラスの手描き作品を出張販売してるゆみは、ずっと二日間会場につめています。 会場には展示作品のほか、フラダンスや社交ダンス、士舞、詩吟、太極拳、子供合気道などの 発表会が時間ごと各階で組まれていて、 お料理やお菓子やパンのサークルの模擬店や、ビーズ・ステンシル、七宝、などの即売会、 お庭ではお花屋さんや、綿あめやフランクフルトなどもあってまさに文化祭です。 ゆみ達は二階なので、上がってくる方は、わざわざ展示を見に来てくれる方です。 いけばなや陶芸、油絵、書道、墨絵、五行歌、絵手紙のほか、文化交流や女性問題の サークルの発表などと、カフェコーナーがあります。 この場は、年に一度、大々的にメンバーを勧誘できるので、みんなチラシを作りますが、 ボタニカルアートって、とっても難しそうに見えるので、 「これは到底ムリだわ~」「ここはじっくり見るだけね。やってみたいとは思わない。」 と、敬遠されてしまいます。 確かに、皆さんの作品の完成度がすごく高いので、自分も描きたいとは、 思えないのかもしれません。 やり始めてみると、コツがわかれば楽しいのですが。 でも今年は、チラシを新しく作ったら、いっぱいもらってもらえました。 「毎年ハガキを買うのを楽しみにしているのよ。」と言う方が多く、 こちらも、嬉しくお客様を迎えて、自分たちの絵を、ポストカードで販売しています。 「新作は出たかしら?」と楽しみにされて来るので、こちらもプレッシャーですが、 みんな気に入った絵を購入してくれます。 一枚の方もいるし、海外に送るからと、10枚買っていかれる方もいます。 ゆみも近年、なかなか新作カードは出来てませんでした。 今年のゆみの、ラインナップはこちらの7種です。 ミニバラが4種、加わりました!! これがけっこう評判がよくて・・・なぜかと言うと、文字を書く余白があるからなんです。 本当にハガキとして使ってていただく方には、大事なことかもしれませんね。 画面いっぱいだと、額に入れて飾るにはいいんだけどね。 ゆみはポストカードも自主制作したので、今度から絵の大きさも考えて作ろうと思いました。 このポストカードは合計200枚印刷したので、来月から、テディベアテラス♪でも 販売を始めようと思います。 テディベアテラス用は、一枚ずつ、直筆サイン入りにするつもりです。(*^_^*) さてそんな中・・・こんなお客様がいらっしゃいました。 「欲しい絵があるんだけど、原画を売ってもらうには、誰と交渉したらいいのかしら?」 ゆみが対応しました。 「あ、ここの絵は作者がそれぞれ違うので、売られる方もいらっしゃれば、 全部非売品の方もいらっしゃいます。 どの絵が気に入られましたか?」 と、席を立って見に行くと、 その方は一番端っこまで行って、「この絵がどうしても欲しくなっちゃったの。」 と、おっしゃったその先にあったのは、ミニバラの額でした。 「あ・・・。私のです。」 「あらよかった。売ってくださる? お値段の折り合いはつくかしら?」 「あ、えっと、私の絵は以前にも、ほかの二作品を購入したいとおっしゃる方が いらしたんですけど、原画の販売はまだしたことがないんです。」 「あー、なんとかなりませんか?一目惚れなの。」 その方は、50歳くらいのとてもおしゃれな感じのご夫人でした。 ゆみの絵は、以前にも買いたいとおっしゃる方がいらして、(額紫陽花とゼラニウム) それぞれに、「うちの玄関に是非欲しい」 「家に帰って、この絵が飾ってあったら毎日幸せに暮らせるから」と、 魅力的な言葉を言っていただいたのですが、結局原画の販売はしませんでした。 今は市の両方とも公共施設に飾られています。 一回この2作品は、六本木の新国立美術館の公募展(2008)に入選しました。 このミニバラも、今年公募展に合格した作品です。 とりあえずお値段は?と聞かれて、「先生の作品は5万から20万くらいで販売がありますが」 と言ったら、「私はあなたのこの額がいいのよ。」と言ってくださったので、 「とても光栄なんですが・・・」と、それ以上は言えなくなってしまいました。 そこで提案。 「ミニバラでしたら、今年も咲きますので、お描きしましょうか?」と言ってみました。 「いいえ、そうやって描いてもらったモノは、きっと気に入らないと思うわ。 だって今、この絵が輝いているんですもの。これが好きなのよ。」」とご婦人。 「そうですよねぇ。私もそう思います。きっと、販売したいと思って描いたら、 よくは描けないですね。」と裕実。 ゆみが困ってしまったので・・・ その方も気を使って・・・ 「非売品かしら?」と言ってくださいました。 実はこの絵は、この展覧会が終ったら、市の中学校に飾られることが決まっていました。 もう一つ、別の中学校に飾ってもらってた「ミニケイトウ」は、今度は市の小学校の 美術展示室に飾られることが決まっています。 そんなふうに・・・ 多くの人が、とくに子供達や若い人が見てくれて、「あ、お花ってかわいいな」 とか、「優しい絵だなあ。」とか思って・・・ もしかしたら、お友達と喧嘩した心が癒されたり、自分もお花を大切にしよう、とか 絵を描いてみようかな?と思ってもらったら、 それこそが、ゆみが描いた絵の使命かな?と思うので・・・ この、購入して下さろうとした方には申し訳ないのですが、 まだ、この絵を手放したくないことを、お話しました。 「明日になって、気が変わったら私も会場に居るから、考え見てね。 お値段の折り合いは、何万でもつけられたらと思いますのでね。」と ありがたいお言葉をいただいたんですが・・・。 こういう作品を描く意味、って・・・自分がそれなりに考えていることと、 小・中学校に飾っていただけることが、ぴったりマッチしていると、思います。 今は、お年寄りの休憩所に飾られた、紫陽花とゼラニウムは、 「ここに来ると優しい気持ちになるよ」と言われて、その使命を果たしています。 生意気なようですが、そんなアーティストの端くれでありたいなぁと・・・。 そしてそういう機会を与えてくれた、この文化祭に感謝して、また来年もボランティア参加 出来たらいいなあと思っています。 ミニバラの絵、実はゆみも、なんだか癒されるので、気に入ってるから、 帰ってきたらまたこのテディベアテラスの自分コーナーに飾りたいと思います。 ねえ、なんか似合う感じでしょ?
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年04月24日 00時13分10秒
コメント(0) | コメントを書く
[テディベアテラスの一歩一歩] カテゴリの最新記事
|
|