テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:ゆみの一歩一歩<前向きにいこう>
お菓子支援について。ゆみのことが「親友Ricaちゃん」のブログで紹介されています。 親友Ricaちゃん、っていうのはゆみがこの日記のために彼女に付けた愛称です。 リカちゃん人形にかけて、Ricaちゃんとここでは呼んでいますが 実際に「ちゃん」をつけて呼んだことはここ30年ないです。 逆にRicaは、ずっと裕実ちゃんとゆみを呼んでます。 なんとなくそれでしっくりくる関係です。出会ってから30年を超えました。 その30年を話せば、物語がいくつもできますが、今回は過去じゃなく、これからの話。 「お菓子の支援をしよう」と言い出したのはRicaで、協力を惜しまないと言ったのはゆみ。 バンバン行動していくのはRicaで、ひたすらお菓子作るのがゆみ。 あの日から、「今、自分にできること」をずっと考えていました。 それは、今この時に赤十字に義援金を送るという瞬発力的なことじゃなく、 自分がこれから生きる中で継続的にライフワークのようにできること。 その模索のさなかにRicaから「お菓子を作れるか?」という問いかけがあり まずはこれだ、と思いました。 毎回、今の自分に精一杯のものを作るようにしたいと思っています。 それは、一度に出し尽くすことのない精一杯でもあります。 一度で、「もう無理だ」と思わずに、ずっと続けていきたいと思うから、 また楽しく作れる範囲での精一杯。 ゆみがやってることはそれだけですが、Ricaは自分のビジョンをしっかり持って 活動を続けています。 彼女は編集者なので、自分の活動もちゃんとまとめて意味あるものにしています。 その中に、「お菓子を作ってくれた友達」として、裕実ちゃんも登場しています。 今のところ、ゆみのポジションはそこです。 Ricaのブログを読んで、自分のお菓子がどこに行ったかを知るのです。 ということで、ちょっとご紹介。 もともとのRicaの仕事や個人でやってることを説明してると長くなるから、 今回は「お菓子支援」についてだけの報告。 東日本大震災があって、まずRicaは自分の会社の福島で被災した女性社員の SOSに動きました。 彼女の「どうにかしなくちゃ」というパワーは会社をも動かして、 自社トラック便を使っての大きな支援が行われたのですが、 「甘いものが食べたい」という現地の要望に対して、 当時東京でも菓子パンなどが売り切れる事態だったので、ならば手作りお菓子を、 と思いついたのです。 Ricaはつい最近(趣味で、というかいつか仕事につなげるつもりで)パティシエの学校を 出たばかりだったので、パティシエ仲間に声をかけて、緊急にお菓子を募集しました。 その様子をFacebookから見ていたゆみ。 「あたしにもできることない?」と聞いてみたら、「裕実ちゃんにもお菓子頼みたい」 って、オファーが来たのでした。 その時のゆみ日記。ここにRicaのことが書いてあります。 2011年03月24日 手作りお菓子を福島に送ることになりました。送るいきさつとガトーショコラ。 やっぱり、以前に気仙沼の取材に行っていたということが、今のRicaの原動力に なってるのだと思います。 彼女のブログもゆみと同じように、その場のつぶやき形式ではなく(それはツイッターがあるから) あとがきのルポタージュ形式なので、実際の出来事が全部終わってから 彼女の文章を読むことになります。 今回読み返してRicaの文章の中にゆみは、自分と同じ思いを見たと思いました。 だから、その場で説明がなくても、ツーカーな感じで行動できるのだと思いました。 以下、ここから文体変わります。 お菓子支援についてのRicaのブログ。 お菓子支援Part1その1 綴られていた本音(by Rica) の中で。 個人としては寄付をするつもりでもいた。 でも、やはりそれだけでは足りないないんじゃないか・・・ なにかもっと、ダイレクトな支援ができないか。そんな思いが湧き起こった。 自分にできることを考えるというのは、自分の特性を見つめることでもある。byRica そうだ。この考え方だったと思う。 当時はまだ震災からあまりにも間もなくて、歌手の人が歌を作って励ますのも、お笑いの人が みんなを笑わそうとすることも、まだまだ「不謹慎」と考えられてしまう頃だった。 それでもつけたテレビからは、著名な人たちが、何か自分のできることを、と動き出すのが見えた。 自分も何かできないか、という考えは自然に湧いて来た。 若かったなら直接ボランティアに行ってたかもしれない。 けれど、今できることはなんだろう。そして、続けられることはなんだろう。 とりあえず義援金は寄附したし、SOSのあった、子供靴と子供服はありったけ寄附した。 直接届くルートがあったので。 でもそれだけじゃ足りない気がしたのは、自分の特性を生かしてないからなんだと思っていた。 そんな中、Ricaが出した答えからのオファーは、ゆみの思いと重なるものだった。 仕事を通じて貢献する以外に、私には何ができるだろう。 そうつきつめた結果、浮かんだキーワードが「お菓子」だった。 せっかくあんな高い学費を払って(笑)製菓学校に通ったんだから、 作れるでしょう、私・・・と思ったわけだ。 お菓子を食べたら、いっときでも和むはず。少しだけ幸せな気持ちになるかも。 一人に一こ「笑顔」をつくれるんじゃないか。そんなふうに考えた。(by Rica) この「作れるでしょう、私。」というところが同じで・・・8年もお菓子を習ってるんだから、 出来るはずでしょう、ゆみ、と思った。 そして、こんな状況の中で、誰かを救えるなんて力はないかもしれないけれど、 お菓子を口に入れたその瞬間だけは、少しだけ幸せな気持ちになるかも、 ひとときでもいいから誰かがほほ笑んでくれるなら、 という考えが、ゆみとRicaは同じだった。 その時はそんな話をする時間も惜しく、今でも突っ走ったままの彼女と、 自分たちの考えを言い合う時間もとっていない。 でも、「Ricaのすることをあたしは応援するよ。」という言葉だけは伝えて、 Ricaが遠慮なく次の日にちを指定してくれたことで、もう何も語らなくてもいいと思った。 とにかく声掛けに対して、Ricaのパティシエ学校の同級生もゆみも、実際、後先を考えず 本当に精一杯のボランティアでお菓子を作った。 でもRicaはもう一つの考えを組み立てていた。 お菓子支援Part1その2 思いを仕組みに仕立てられるか (by Rica)の中で。 ボランティアは「気持ち」が根底にあり、それとともに、実現可能な、できれば持続可能でもある 「仕組み」を考えることが必要な気がしていた。 でないと迷惑をかける人が出てくるかもしれない。 そうした意味で、支援と募金の組み合わせは「仕組み」として成り立つと考えた。(by Rica) お菓子を作る人は作り、もう一つ、彼女は義援金も募集した。 ゆくゆくは、このような「費用を出す人」と「作るボランティアの人」の仕組みを完成したかった んだと思うけれど、この時は、たぶん誰も、お菓子を作る費用をもらおうなんて考えては いなかったと思う。 もし、義援金が集まったなら、それはお菓子の費用にするのじゃなく、現地へ送ればいいと 誰だって考えたと思う。 でも、自分もお菓子を作るRicaは、 お菓子作りにどれだけの費用が掛かってるかもわかっていたし、 実際にかかる手間や時間も全てわかったうえで、 費用は何かほかの形で抽出していかないと、この支援は続かないと判断したらしい。 お菓子支援を続ける上での、費用を作るための活動も始めていった。 こういうところが、彼女はしっかりしている。 ただの自分の願望を満たすための支援なんて、続かないことを知っていた。 でもとにかくこの時は皆、何かがしたくて、その機会を与えてもらって心からの協力をしたかった。 ゆみだけじゃなく、若いパティシエさんたちも、みんな思いを持って参加していた。 そのことをRicaはこう書いていた。 驚いたけど意外ではなかった。 この震災を目の当たりにしてみな「自分にできることはないか」という思いでいたらしい。 心の温度が上がるのを感じた。 ゆみも含めて、お菓子作りに協力した人たちは、ずっと後でRicaのブログで、 どんな手紙が福島から来て、Ricaが支援を呼びかけたのかを知るけれど、 実際お菓子を作った時には、相手の人が誰でもよかったんだと思う。 ただテレビなどの情報の中で、とてもつらい状況の方たちがたくさんいることはもうわかって いることで、その中の誰でもいいから、一人でもいいから、何かしてあげられたら、 と思ったんだと思う。 Ricaが最初に思ったよりも多くのお菓子が集まることになって、 この時の福島へのお菓子支援は二回に分けて行われた。 送料にしたい、と社内で義援金を集めたRicaの行動は、自社のトラック便にお菓子を乗せていく、 という大きなことに発展した。 そしてこのお菓子支援は、ゆみにとっては、手渡した時点で終わりだと思っていた。 無事自社便に乗せました。という報告で任務完了。 そう思ったんだけど、違った。 送った先には、人がいて、そのお菓子を受け取ってくれた人は、食べるときに、 作ってくれた人の心を思うのだ、ということを知らされた。 作っただけで、それでいい、と思っていた作り手のもとには、 食べてくれた人の思いがもう一度伝わってきた。 そうなんだ。知らない人でも、人対人なんだ。これは人と人の繋がりなんだ。 それが感じられた、最初のお菓子支援・・・ 「この小さな活動の向こうに、きっと誰かの笑顔があったんだ」とそれは確信に変わって、 「少しずつでも、この活動は続けていきたい」と心から思った。 福島から届いた声、次の活動、の日記はまた書きます。 …続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月02日 03時30分34秒
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