テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:ゆみの一歩一歩<前向きにいこう>
あれは3月中のこと。まだ余震続く中での活動でした。 ここでの経験から得た自分の考えをまとめる作業は、ゆみも親友Ricaちゃんもそれぞれに、 そのほかのことをこなしながら深めていきました。 そして新たな形で、お菓子支援をスタートしたのは6月のこと。 この間にゆみとRicaは一緒に旅行に出かけていますが、これは全くの別件。 ただいろんな意味で、この旅行はけじめであり、歩き出すための決意の旅でした。 心に得た確信と納得は、これからのゆみの財産。 旅行から帰ってもその余韻に浸り続けることもなく個々の活動に忙しかった二人。 ゆみはゆみで、小さな活動をしていました。 日記を見て、もしよければお菓子も持っていきたいという方がいて、少しですが支援。 2011年04月13日 お菓子支援準備。今度は宮城へ…。定番品をたくさん作るうち、ちょっと腕も上がったかな。 お菓子は経験を積めば積むほど、コツがわかっていくので、これは嬉しい申し出でした。 日記では話が一緒になっちゃってますが、RicaはRicaで、お菓子が被災地の方に直接届くよう、 ルートを模索していました。模索というよりは突進かな。 彼女のパワーは、すごい縁をひきつけました。 さて、これはゆみの日記なので、今親友Ricaちゃんを語らなくてもいいのですが、 おおよそどんな感じのことをしてる人なのかと言えば、 ブログのタイトルは、「森cafe 都会の森から見つめる森林、林業」 ~~森林、林業、漁業、間伐材、お菓子、都会の森、雑誌編集 ~~ 一目瞭然、Ricaのブログのテーマは「ゆみちゃんの日記」とは全く様相が違います。 元々のテーマである林業や農業や漁業のルポルタージュの中で、 東日本大震災を経験した彼女のその後は、かなり生き方にも影響と深まりが見られます。 そして、実は二人とも地震の前後で、命の尊さ・儚さを痛感する出来事に遭遇しています。 大切な存在と会えなくなる…という経験が自分たちの何かを変えました。 もう直接そこに働きかけることはできない状況の中で、 別の形で、自分の力を何かに役立てる使命を、天から授かったように思うのです。 「もう、してあげられないこと」を、「今自分にできること」に変えて、尽くすこと・・・ その感覚が、二人は同じなのかもしれないと、ゆみは思います。 第一弾のお菓子支援は、Ricaの会社の二本松支社の同僚に向けたものだったのに対して、 第二弾は、行って見るまで、そのお菓子が誰のもとに行くのかはわからないというものでした。 それはむやみやたらに行って見るということではなくて、ちゃんとしたルートを 探し当てての確かな行動の中で、現地に合わせた支援をする、ということでした。 ゆみとしては、もしお菓子を受け取ってくれる方が、支援を必要としてくれる方がいるなら その人たちにできることをしようという思い。 元々は知らない方で、そしてこれからもお会いすることはないだろうけれど、 お菓子を口に入れた時に、少しでも笑顔になってくだされば嬉しい。 届ける先の名前だけ聞いて、ゆみはひたすらお菓子を作りました。 2011年06月28日 手作りお菓子の支援、再開です。ビックパレットふくしまへ届けたゆみのクッキーたち。 &無事成功のマーブルシフォンケーキ♪ 箱2段にぎっしりのクッキー。 ひたすら作ったクッキーの行方は、Ricaのブログで後から見ました。 まだ避難している人が大勢いる。(by Rica) 段ボールで仕切られただけの狭い空間で、暮らしている方たちに、Ricaは一人一人に話しかけながら ゆみの作ったクッキーを手渡してくれました。 ここにはまだ1000人もの方たちがいらっしゃるということ・・・ 確かに震災直後はテレビをつければ必ずどこかの避難所の様子が映し出されていました。 でもどんどんあちこちの復興が進むと、そういう明るい兆しの話が取り上げられることになり いつのまにか避難所の映像は見なくなっています。 ここで現実を見てきたRicaは、そのことをこのブログの題名にして伝えています。 まだ避難している人が大勢いる。 一人でも多くの人がそのことを感じ、忘れず、その人なりの支援をしていこうという意志を もつことが、あらためて求められる・・・そう強く感じました。 (by Rica) お菓子支援の再開、というか、この新たなスタートは、Ricaがアロマテラピーのボランティア で現地に行く方々に、お菓子を持って同行させてもらえないか、と 道を切り開いたことで始まりました。自らが出向いていくルートを作ったのです。 私ができることは、いままでしてきたことを継続する形でのお菓子支援。 そのためには、これからは自らの手でお菓子を届けようと思いました。 直感で動いていみて、そして、導かれたような形で出会ったのが、斉藤京子さん。 アロマテラピー、マッサージなどを通して体と心のケアをするボランティアグループ 「元気アロマ・ネット」の「手当ての輪」グループのリーダーです。 6月29日に郡山の大きな体育館で避難する方々にお菓子を届けました。 アロマテラピーとは無関係な私を快く同行させてくださった斉藤さんに感謝です。 (by Rica) 今度は、パティシエ学校の同僚ではなく、Ricaとゆみだけのチームです。 ゆみがお菓子を作る係りで、Ricaはそれを届けに行く人。 お菓子を手渡す際に、ゆみはRicaに言いました。 ボランティアとして、名前を登録して、現地に行くのだというRicaに、 「私は(お菓子に責任を持つという意味で)名前を並列して出してくれてもいいし、 Ricaの部下でいいよ。Ricaがやっていく活動の専属スタッフでいい。」 「これによって、ゆみに何かいいことがあるということは何にも期待していないから。 ボランティアはあくまでボランティア。 ただもしもできるなら、ゆみのお菓子がどこまで行ってどんな人にお菓子が手渡されたのか、 それだけは後で知らせてね。」 今回のクッキーたちは、手渡された方がちゃんと食べてくれたんだろうか? お菓子を食べてくれた一瞬だけでも笑ってくれたかな? そんな思いを持って、Ricaのブログアップを待ちました。 ゆみに知らせるために、お菓子を配ってるところを写真に撮ってもらったみたいです。 その写真を見て、お菓子を配ってくれたことが嬉しかった以上に、 この体育館の中で困難を強いられている人がいるのがわかって、 もっと何かできることはないのかな?とまた考え込みました。 ホントに微々たる支援だなと思います。 せめて出来ることは続けること・・・。歯がゆくても、一歩一歩…。 アロマテラピーの方たちは、もっとダイレクトな支援ができるんだろうと思いました。 文字通り、「手当て」。 実際に触れ合うことで、カラダのコリをほぐし、お話を伺うことで、心にも 元気の種を植えてこられるんじゃないでしょうか。 Ricaが載せていた写真を見てそう思いました。 本当に必要なボランティアなんだなと。 でも、その方たちが、「ぜひお菓子も差し上げてください」と、このお菓子支援を 認めてくれんだから、頑張って続けていこう。 Ricaはこの方たちの活動を自分のブログで紹介するだけじゃなく、 なんと応援ブログを新たに立ち上げて、詳しくルポルタージュしている。 根っからの編集記者なんだな。 (そのブログもいずれ紹介します。) 今回Ricaは予定の体育館から飛び出して、仮設住宅にも寄らせてもらってきました。 体育館の暮らしから抜け出せた方は、もう大丈夫、なのかと思いがちだけれど、 ここにはここの苦労があるようです。 仮設住宅に入ると食事の支援が打ち切られるため、入りたくても入れない・・・ という方も大勢いる(by Rica) という話。それじゃあ、もしも買い物に行けないお年寄りご夫婦は、どうやって 食事をしているのだろう。 自炊できない状況の方もいるかもしれない。 そんな中、Ricaがお菓子を届けてお話を伺うと、 「水ならたくさんもらっているのよ。飲んでいって」。とおもてなししてくれたそうです。 確かにミネラルウォーターはたくさんありました。 そして確かに狭い。それと・・・気になったのは仮設住宅の殺風景さです。 今度はお菓子だけじゃなく、森をもって行こう・・・そんなことを感じた次第です。 (by Rica) そうなんだ。仮設住宅に入ったから一安心…とテレビで報じられているけれど、 そこにもこんなに問題点が・・・。 これを読んでゆみが思ったのは、クッキーの2枚入りを100人の人に配る支援よりも、 たとえ10軒分でもいいから、栄養価の高い、ボリュームもある、食事の足しになるような お菓子を作ったほうがいいのかな~ということ。 そして、Ricaが彼女らしい言葉で、「森をもって行こう」と表したように、 小さな植木鉢の寄せ植えを届けたらどうだろうか? もしかしたら、ゆみは雑貨屋として、一アーティストとして、何か心が和むものを お届けすることができるんじゃないだろうか… 手作りは、お菓子だけに限らない。 あれこれ考えが巡りました。 そうだ、自分にできることって、まだまだきっとある! 一つの行動、その報告から、また道が開けていくような気がしました。 たくさんのことを教えてくれたRicaに感謝です。 そして、二人の活動は、また展開していきました。 続く・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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