テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:アーティストの一歩一歩
片岡鶴太郎展にまた行ってきました。 ゆみの日記内の検索で、「片岡鶴太郎」と入れてみたら20件ヒットでした。 ちょっとびっくりですが、前にも鶴太郎さんの個展には行っています。 感動したので、日記にも力が入った覚えがあります。 今年の「国際バラとガーデニングショウ」でも鶴太郎さんの絵をモデルにしたお庭があって そのことも書きました。 以前の鶴太郎展日記を読んでみました。 余談ですが、最近昔の日記を振り返って見てみるといつも、「あ、昔の方がちゃんと 思うところを書いていたな」と思うのです。 最近文章が下手になったというか、思いを書ききれないままに日々が過ぎる気がします。 写真が多くなったせいもあるんでしょうね。 写真に頼って、文章はほとんど書かなくなっている、というか、 なるべく短く、写真の解説的な方が いいと思う傾向にある。 ゆみちゃんの文章長いから、写真しか見てない、という声をよく聞いたからでしょうか? でも改めて読み返してみると、自分の思うところが書けてる日記の方が、 ゆみにとっては価値があります。 自分の考えが形に残るからこそ、日記は面白いのかな?と、今改めて思います。 片岡鶴太郎展に行った日記も、自分が何を見て、どう思ったかが、 ちゃんとわかるから、昔の自分に感心しました。 2008年03月05日 雨降らずば、虹は出ず。片岡鶴太郎展に思う。 これからも「絶対大丈夫だよ。」と自分に言ってあげたいです。 2008年にこの展覧会に行ってから、ゆみの意識の中で「画家」としての鶴太郎さんが どこかにあったように思います。 自分で日記に書いたことも忘れていたのですが、鶴太郎さんのこの時の展覧会の副題が、 NO RAIN,NO REINBOWS. 雨降らずば、虹は出ず。 そしてゆみが書いていた文章がこちら。 NO RAIN,NO REINBOWS. そうなんだね。雨が降ったからこそ、虹が出るんだよ。 人生には雨が降るもの。 でも、そこを経験したからこそ、虹が出る。それを美しい、と気がつく自分に会える。 展覧会から学んだものは、絵への感動だけじゃなく、こんな言葉でした。 この日記にはいろいろ書いているので、また皆様にも読んでいただけると嬉しいのですが、 ゆみが日記の中で、過去の自分の日記にリンクを張っても、なかなかそこまでクリック してくださる方は少ないのでしょうね。 こんな言葉も書いてました。 うまく描こう、とかではなく、自分を残したい、そう思った。 ゆみも描きたい。 自分が見たもの、感じたことを、絵で表現できたらいい。 思ったが吉日。 始めてみよう。。。 なんだぁ…2008年にもう既にゆみは、絵を描きたいと言ってるじゃないの。 2008年と言えば、最初に「平泉展」の公募で、ゆみの絵が4作品展示していただけた年。 だからきっと、絵を描くことを始めてみようと思ったんでしょう。 自分を表現する手段として。 けれど、2008年と言えば、バリバリ外で働いていた年でもありました。 フリーの形も取りながら、会社から出向して、デパートの社員だった年。 ゆっくりじっく絵を描く日々など、到底無理なのに、それでも描きたかったんだね、 と自分でもびっくりです。 でも頑張ろうと思った。それが文章になっていました。 人間、忙しいから出来ない、なんて、通じないんだな。 忙しい人だからこそ、空いた時間に何かを生み出すことが出来るんですよね。 この展覧会、ゆみはすごい刺激を受けたと思います。 入ってよかった。(*^_^*) 鶴太郎さんは44歳のときに、片岡鶴太郎美術館をOPENしたんですね。 なんだかゆみにも力が沸いてきました。これからだって、遅くはない。 ゆみもまだまだこれからなんだ、と思えた貴重な体験でした。 あれから三年…まだまだゆみは、ちゃんと描けてはいないけれど、体制だけはお勤め辞めて 絵を描く準備万端になりました。 あの時刺激を受けたからかな? そしてまた縁あって、展覧会を見に行かれました。 鶴太郎さんは、もうすっかり画家になって、更に進化していました。 会場前は、相変わらず著名人からの華やかなお花がいっぱい。 これまでの「片岡鶴太郎展」は、三越でやっていたのですが、今回は西武。 「ゆみちゃん、行くでしょ。これあげるわ」と招待券をくれたのはまり子さん。 これもご縁で、招待券をいただかなかったら、まさか西武でやってると思ってなかった から知らないままでした。 もう一つ会場でご縁が。今回の会場は、池袋西武ギャラリー。 実はここは昨年11月にゆみがテディベアフェスティバルでお世話になった場所。 その時、西武ギャラリーの店員さんによくしていただき、毎日何か買ってくださったのですが、 この日、展覧会の売店でお買い物をして、レジに並んで、「次の方こちらへ」と 言われたところに行ってみたらなんと!彼女でした。 「あ、その節は毎日お世話になりました!!」と思わず言ったら、 「あら~お元気ですか~?」と嬉しそうに言ってくださったので、 あれ、本当に思い出してくれたのかな?と思っていると・・・ 「こないだ孫のところに行ったらね、ちゃんとランドセルに、あなたのあのクマちゃんが ついていたわよ~。あたしがあげたの、大事にしてくれてるのよ~。」 とおっしゃったので、あ、すごい、覚えててくれてるんだ!と感激でした。 さて今回の展覧会は、鶴太郎さん、前よりもっともっと進化していて、 とても素晴らしい作品ばかりでしたが、前の時のようにゆみは驚きませんでした。 この3年の間に、世間の人の認識もすっかり変わったように思います。 「え、あのお笑い芸人の鶴ちゃんが、こんなに絵が描けるの?」とはもう誰も思わないで、 画家としての片岡鶴太郎氏は、すっかり定着してるように思います。 今では肩書きを見ると、「俳優・画家」と書いてあります。 それで全然違和感がないですよね。 展覧会場で、最初は、音声ガイド(500円)は使わないで一通り見ました。 でもやっぱり思い直して、というか展示内容が素晴らしかったので、 入り口まで戻って、音声ガイドを買いました。 鶴太郎さん本人の声なのです。さすが俳優さん、味があるし、本人なので本当に 細かいところや思いもかけない心情まで語ってくれてました。 日本画の、絹に描くことや、金箔のことや、布探しも自分ですることや、 モチーフとなった果物がどういう経緯で家にやってきたとか、 この花瓶は浜美恵さんが新人女優時代に初めて買ったもので、どうしても描きたくて お借りしたから描き終ったらすぐ返した、などの細かいエピソードが満載で、 より深く作品を味わえました。 音声ガイドを本人の声で入れてるなんて、当たり前のようですが実はめったにないことです。 自分で作った作品を自分の喋りで解説できる、って鶴太郎さんならではだなと思いました。 今年の、国際バラとガーデニングショウの会場で、「鶴太郎氏の原画をもとに造った庭」 があったのですが、素敵な色遣いがゆみは好きでした。 その「モネのジヴェルニーの庭」の原画がありました。 見られるとは思っていませんでしたので、これもご縁かなと。 他には黒柳徹子さんにプレゼントした着物もすごくきれいでした。 前回の屏風絵は、「竹に椿」でしたが、今回は、「墨牡丹」。 牡丹は青い牡丹も赤い牡丹もありました。 ゆみは椿より、この牡丹の絵の方が好きだったので、クリアファイルになった牡丹の絵を 母へのお土産に買いました。 まだ、鶴太郎さんの絵を見たことない方、こんな感じです。いかがでしょう? 売店で、画集が欲しいな~と思ったのですが、16集も出ていてどれがいいか迷ったので、 本を買うことにして、これも迷って、で、選んだのがエッセイ集。 もう読み終わったのですが、これがまた良くて、ゆみにとっては学ぶところがいっぱいでした。 他のも読みたくなって、今二冊目も読んでいます。 絵を描く者として、いかに日常を生きたらいいのか?といつも問いかけていたのですが、 この鶴太郎さんの本の中に、その答えがありました。 ゆみはぼんやりと「こうありたい」と思った考えが、本の中全体にありました。 やっぱりそうなんだ、これでいいんだと思えるお話が書いてありました。 そして、鶴太郎さんは、生きることに一生懸命でまじめで、どこまでもピュアでした。 ゆみはすごく共感できる内容でした。 もっともっとこの人の書いたもの・描いたものの両方に触れたいと思いました。 やっぱり縁があるのかな。 子供の頃、その名字からゆみは「つるたろう!」と呼ばれて嫌だったという話を 前回の日記で書いていました。(知恵蔵も嫌だったのですが) でも今なら、ちょっと自慢かもしれませんね。 そう言えば、2008年も後日談が別の日記にありました。 ちょうどタイミングよく、片岡鶴太郎展を見る。 鶴太郎さん、立派になられて・・・と、ひとしきり感動。 今ならゆみ、「鶴太郎!」と呼ばれてもいいかなと思うよ。 やっぱり才能のある人は違う。多岐にわたる才能だけど、絵には一番人が現れている。 ゆみも絵を描く者の端くれとして、絵には人が現れるということを覚えておこうと 思いました。 人は変われるんだなと思ったし、持って生まれた才能プラス、すごくすごく 勉強して努力して、才能を花開かせた姿勢に感動です。 本を読んで学んだこと、感想はまた別の機会に。 最近、ゆみは読みたい本や調べたいことがいっぱいで忙しいです。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年10月04日 08時28分04秒
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