テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:ゆみの一歩一歩<何気ない日常の中で>
11月4日の朝、悲しい知らせは突然に届きました。 その日の夜、日記には一切書かないつもりで、facebookにこんな投稿をしました。 11月4日 21:39 本日未明、親友のご主人が旅立ってしまいました。 10歳以上年上のその方に知り合った時私たちはまだ学生で、彼は立派な社会人でした。 それから30年、まだまだひよっこの私たちを残して、先に逝っちゃった。 今週土曜、お友達によるお別れの会を企画して、私は、司会を引き受けることになりました。 テディベアテラスを途中で閉めて、精一杯努めたいと思います。 少し思い出を書かせてください。 デザイナーのプロであった彼に、私がようやくデザインの仕事で歩き出した10年前、 ギャラなどの交渉の相談に熱心に乗ってもらったことがあります。 そのときに、「人が1000人いたら、ゆみちゃんみたいに絵と字が同時にすらすら 描いていける人が何人いると思う?」と聞かれました。 私が、「半分くらい?」と聞くと、「1000人に3人くらいかな? 5人は居ないよ、この才能は。」と言ってくれました。 その言葉が私の、デザインの仕事を頑張っていいんだと思ったきっかけでした。 初めて「プロ」が太鼓判を押してくれたのです。 今では方向性が少し変わって、クマの絵を描いていますが、いつか、 その勇気の出た言葉の恩返しをしたいと、ここまで頑張ってきました。 今、仕事に花が開きそうで、咲いたら褒めてもらおうと思っていたのに・・・ 待っててはくれなかったです。でもきっと見守っててくれると思い、がんばっていきます。 若い奥さんを残して、いっぱい心配もあると思う。ずっと守ってあげてください。 私はずっと彼女のそばにいるから、そこはちょっと安心しててほしい。 まだまだ早すぎたけど・・・お疲れ様でした。ありがとうございました。 少し前に、入院してた病院を変わりました。「緩和ケア」の病院への転院でした。 「年内を覚悟してって言われた・・・」と聴いていました。 でもそれを、来年の春にはいないのかもしれない、とぼんやりと受け止めていました。 何かできることはないの?という問いに、「じゃあゼリーを頼もうかな?」と親友が言うので 伊勢丹に行って、季節はずれであまり種類のない中、せめて一番おいしいものをと千疋屋の ゼリー他を買っていきました。 「おいしい、おいしいと二個いっぺんに食べたよ。」と言っていました。 なので。「清里でもゼリー買って来るね」と約束してました。 そして、お世話になったメイフェアさんの食品館で、これを買いました。 「買ってきたよ」と報告したら、「ゆみちゃん、もうゼリーは食べられる状態じゃない」 とのこと。 「え、きっとまた元気になるよ。青空DEアート終わったら持ってくから。」 と言ったのに・・・ 「旅立ちました・・・」という知らせが来てしまいました。 4日未明、だったけど連絡は朝まで待ったみたいで、最初、「もう家に帰ってきてるから スーパーが開いたら、みんなが食べるもの買ってきて」とのことだったけど、すぐに 「まずは何にもなくていいからすぐ来て。」と。 考えてみたら、朝早くてもコンビニは開いてるので、たぶん寝てない食べてないであろう 親友に食料たくさん買っていきました。 電話で、「清里でゼリー買って来たのに、間に合わなかった」と泣き出した私に、 「ゆみちゃん、ゼリー持ってきてよ。最初にお供えしよ。まだなんにもないんだから。」 と親友が言ってくれて、お線香が上がってる机に初めてお供えしたのは このゼリーになりました。 マンションの中には、病院に駆けつけた、ご主人のご友人がそのままいらしてたので、 私を外で出迎えた親友と、ひとしきり外で抱き合って泣きました。 「お見舞いに行かなかったら治るって思ってたのに。私が行かないでいたら、また帰ってきて 会えるって、えーん」とわけのわかんないことを叫んで泣いていたのは私のほうでした。 「わかってるから、ゆみちゃんの気持ちはちゃんとわかってたからね。」と 慰めてくれたのは親友のほうでした。 この日はどんどんご友人たちが集まってきて、バタバタといろんなことを慌しく決めて いかなければなりませんでした。 親友の希望で、無宗教葬・友人葬で送ることになりました。 ご主人の旅立った先は、「海王星」なんです。 それがたくさんのご友人の共通意識になりました。 いまどきは、facebookで伝えることができるんですよね。 親友のfacebook(抜粋) 本日、旅立ちました。 0時20分でした。前日から呼吸が苦しくなったのですが、逝くときは眠っていて、 本当に眠るように静かに安らかな最期でした…。 肝硬変による脳症で、時々創造力豊かなことを言っていたのですが、そのひとつに 海王星の話がありました。 ロケットで海王星に行くと言うのです。ロケットの扉を開けてきてくれと頼まれました。 開けたよと言うと、ありがとうといってその日は眠ったんです。 ○○はきっと、ロケットで海王星に旅だったんだなと思っています。 みなさん、○○と私への応援、ありがとうございました。心から感謝します。 友人葬にする予定です。 こうして、一大プロジェクトが始まりました。 ご主人のたくさんのご友人に混じって、私にも重要な使命をいただきました。 自分にできることがあるなら、精一杯がんばろう、そう決意して望みました。(続く)
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最終更新日
2014年11月27日 22時26分26秒
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