テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:ゆみの一歩一歩<何気ない日常の中で>
親友のご主人を送る会について。書ける時に続けて書いてしまいますね。 facebookに載せた投稿をそのまま載せます。 11月7日 22:10 親友のご主人を「送る会」の司会を指名されました。 思えば20数年前の結婚式の二次会、ライブハウスでのパーティーの司会を、 ご主人のご友人と一緒にしました。 今回、そのご友人とまた司会…。 「まさか結婚式と送る会の司会を両方やると思わなかったね」と苦笑いです。 よい会になるよう打ち合わせを重ねていると、なんと 「会葬御礼と共に裕実ちゃんの絵をお返しにしたい」とのこと。 親友から申し出に、私はご主人に寄せる絵を描きました。 宇宙とスキーの山と紫の花が好きだったご主人。海王星に旅立ったのです。 最後にそう言ったことを親友がFBに書いてます。 だから…私の絵の題は「海王星への旅立ち」。 ちょうど銀座アモーレのサロン展の課題が「幻想」でした。 イメージを膨らませて描きました。 なんと、ポストカードを額台紙に入れて贈るのだそうです。 300セット用意が出来ました。 ご主人の友人の方が「 Journey to Neptune 」という曲を作曲して、 送る会で流してくれます。想いがいっぱい、心のこもった会になりそうです。 明日は、テディベアテラスは3時までです。使命を果たしてきたいと思います。 そして、思いをこめて一日で描き上げた絵が、これです。 描いたらポストカードにして、みんなに差し上げたいということだったので、 300枚のポストカードを印刷するところまでを一人で引き受けました。 私は、OPシートに入れるだけでいいと思っていたのですが、ご友人の方々が、 せっかくだからと、(文具店の社長さんをされてる方がいらして)額に入れたら そのまま飾ってもらえるからと、なんとネットで300個の額を調達してくれました。 ゆみちゃんは、印刷するだけでいいからと、前日に運び入れたポストカードを 送る会が始まるまでに、全部額入れして用意してくれました。 すごい連係プレイで、私の絵が、素敵なお返しものになりました。 もうひとつのお返しものは、バンドをやっていたご主人の、演奏曲の入ったCD。 これも仲間の方が、この短い時間で300個、用意してくれたものです。 親友が、送る会が終わって、FBに載せたお礼の言葉の中に、私の部分が二箇所ありました。 司会の裕実ちゃん、○○さん、大役をお願いしちゃってごめんなさい。 夫の葬儀のナレーション原稿を書くことになるとは想像していませんでした。 温かい司会をありがとう。 ○○さんのことを思って描くよと、○○が海王星に旅立つ姿を描いてくれた裕実ちゃん、 あなたの絵が具体化してくれた。 会葬御礼用の300枚コピーも大変だったと思います。家の手伝いもありがとう。 終わってからの、私のfacebook投稿。 11月11日 1:23 大役が無事果たせました。 「裕実ちゃん、今回は裕実ちゃんのあらゆる能力を借りました。」 と親友からメッセージをもらいました。 あらゆる、というほど能力はないけれど、今回の訃報に、とにかく私は 「しっかりしなくちゃ、精一杯役に立ちたい」と思い、その思いが伝わって 私が出来ることを親友が探してくれたのかもしれないと感謝しています。 お別れの会は、「海王星に旅立つ」というキーワードを参列者の全員が信じて、 自分の言葉で呼びかけたり、ギターやウクレレでを演奏したり、「海王星への旅立ち」 を曲にしてくれた方がいたり、本当に心温まる時間でした。 「あなたの司会で、優しくて素晴らしい会になったんだよ」とお友達の方々に お声をかけていただき…そして心を込めて描いた絵を祭壇に飾っていただき、 絵の意味を自分の言葉で説明できて、参列の皆様への御返しものにしてもらえました。 今の気持ちを全部言葉にすることは今は難しいけれど、 今の私のできることは出し尽くせたと思います。 そして私の親友も、自分にできるすべてを、いえ能力以上を、 大切なこの時に出し尽くしていました。 彼女の喪主の挨拶は、10歳以上年上のご主人のたくさんのご友人の前で、 正直で誠実で毅然として凛として立派でした。 ご主人は中高一貫校の出身の皆様なので、同級生への絆は強く深く… 私自身も小中一貫で育ったので、この方たちがどんなに残念で悲しい思いなんだろうと思うと どうしても涙声になってしまいました。 自分のことに置き換えてみたら、もしものことが同級生に遭ったとき、 ご家族がこんなに素晴らしい企画を考えてお別れさせてくれたら、 それには精一杯の誠意を感じます。 「静かに家族葬にしたかったけれど、ご主人のご友人のために盛大な会を用意した」と言う 親友を、私は誇りに思いました。 友達同士の「恩」というのは持ちつ持たれつお互い様なものです。 私はとっくに親友の能力と情に助けられてます。 だからこれからもますます協力し合って頑張って生きていこうね、と思います。 今回の司会に選んでいただいたことは本当に大役でした。 でも、この仕事は、自分が一番適役なんじゃないか、と自分自身思ったから、 やらせていただきました。 若くして出会い、結ばれた経緯を知るのは私しかいないし、ずっと彼女のそばにいて 見てきたし、何より自分もご主人と何度も会って話して恩もあるし。 「女性からも一人」と言われたときに、「誰もいなかったらゆみちゃんがいるから」と 親友が推薦してくれたとき、ご友人の方たちが「じゃあ、ゆみちゃんに決めちゃおうよ」と 言って下さったので引き受けました。 最後に病院にお見舞いに行けなかった私自身のお別れの時間でもあるから。 そして、かつて結婚式の司会もされた親友の方と二人、ということでしたが、その方は 友人代表の一人として、送る言葉を言うことになっていたので、 結局総合司会は私が引き受けました。 そのご友人は直前まで「うまくスピーチできるかな」と笑ってたのに、前に出て、○○! と呼びかけたとたん、言葉に詰まって泣き出してしまいました。 そこには、演出なんかじゃない、あふれる思いがありました。 つられて泣かないように私は涙を必死でこらえました。 続いてご友人たちが、ギター演奏、ウクレレ演奏、などで「送る気持ち」をあらわされて その度に涙をこらえて司会したのですが、「泣くのをこらえた声がまたよかったよ」と、 バレバレ。 中でもご友人のお一人が、私が一日で絵を描いたように、亡くなってから、エピソードを 聞いて、シンセサイザーで作曲された、「 Journey to Neptune 」は、海王星の画像がついて スクリーンで披露され、涙を止められはしませんでした。 お友達の愛に見守られて、海王星に旅立っていくんだな~と感動しました。 私は自分の絵の話を、最後にスピーチさせていただきました。 出会いから今までを見守ってきた長年の思いを込めて、ご主人がもう一度行きたかった スキーの雪山、大好きだった野山の紫の花の地球から、海王星に向けて、無事に旅立って 行けるようにと描いた絵です。 会場のスタッフの方に、「こんな素敵な絵の演出がある送る会は初めてです」と 手を握ってもらいました。その目には涙が浮かんでいました。 終わってから2,3日して、親友が、お友達からもらったメッセージの転送をしてくれました。 「お別れの会、とても心が温かくなった今までに出たことのないご葬儀でした。 ご主人もなんだか喜んでいるような気がしました。 いただいた、ご友人の素敵な絵、飾らせていただいております。」 ゆみちゃん、絵はみんな飾ってくれてるよ、と報告してくれました。 それが供養になるなら、よかった、と思います。 ご友人の方からもメールが来ました。 「こんなお通夜は初めてです」「とても心温まるお通夜ですね」 そんな声があちこちから聞こえてきました。 本当にすてきな、そして破天荒だった○○にふさわしい会でした。 司会の○○と、裕実さんの絶妙なコンビネーションはすごくよかったですよ 私たちよりは10歳以上年長とはいえ、まだまだ若すぎる旅立ちでした。 もっともっと、これからいい思いをいっぱいしなくちゃだめだったのに、と思いますが、 でもこんな風に愛のある送られ方をされるような、人生だったのだと思います。 海王星、果てしなく遠いけど、きっと地球のことはなんでも見えるんだろうな。 親友がこれから一生懸命生きてく姿を、いつでも見ててくれるんだろうなと思います。 友達は持ちつ持たれつ、いつだってお互い様。 やれることはやって当然。それはこれから普通のときも、ずっとそうなんだと思います。 むしろ、こんな大役を任せてくれたことに、心から感謝しています。 FBにはこの送る会の写真がたくさん投稿されていますが、私はあえて、写真は投稿しないで 文章だけにさせていただきました。 今月30日、親友主催の、お礼の会がまた自宅で開かれることになっています。
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最終更新日
2014年11月28日 01時01分15秒
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