テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:アーティストの一歩一歩
9月のサロン展のテーマ、「幻想・狂乱」でした。 今年は、テーマ二つを順番に描かなくても、どちらかでもいいので、 「幻想」を二枚描きました。 でもどちらも、「幻想じゃないよ」という感じなんです。 もう幻想のようで、実は確かに有った日・・・ あるいは幻想のように描くけど、いつかは叶えられる日・・・ そんなイメージで…。 Part1の絵は気に入っています。 これまでのゆみクマ絵の、もしかしたら総決算かもしれない。 くまさんたち、やっと手を取り合えたのです。どこかで。 どこでだかわからない・・・それは遠い記憶の中かも知れないし、 いつか来る未来の現実の中かも知れない。 その場所はわからないけれど、それは幻想なんかじゃなく、確かな時。 飛ばしあった心がいつか届く日。 イメージの中にあったものをシンプルに描いて、単純だけど出し切れた感のある絵。 こねくり回してもまとまらない時もあるのですが、これは短時間に仕上がりました。 余計なものはいらない、そんな絵です。 搬入の日の日記も書きました。 2015年08月30日 銀座アモーレギャラリー(奥野ビル515)にて9月のサロン展、ゆみ作品は2作とも 「幻想」です。搬入後銀座で裕実展のコンセプトを明確にするため過門香で決起大会。 この絵の搬入には、お友達のテディベア作家のShiinaちゃんがご一緒してくれました。 裕実展にも出すことになる絵、最後の二枚の絵の一枚を見届けてくれました。 以前にもサロン展の絵を見に行ってくれていて、 いつのまにか、ゆみクマ絵に何かを感じてくれてたShiinaちゃん。 この日、過門香でお食事しながら、裕実展へのお話は尽きなかったのですが、 まだこの時には、最後の一枚に何を描くかが決まっていませんでした。 せっかくだから、幸せになれる絵を描きたいとは思っていたのですが。 実はこの日、裕実展で表現していこうとしてるものの打ち合わせでした。 このお話はある日突然、Shiinaちゃんから発想されたんです。 突然電話で・・・「裕実展に壁、まだ空いてる?」とShiinaちゃん。 「え、空いてるよ。まだどう飾るか決まってないもん。いくらでも空けられるよ」 「じゃあ、壁に観覧車を作ろうよ。」 「え?なになに?」 実は全くゆみが発想してなかったことだったのですが、Shiinaちゃんが思った以上に ゆみにとってそれはとても意味のある提案だったんです。 きっかけは些細なこと。ある日Shiinaちゃんが自分のFacebookに観覧車の写真を 載せていて… 見たら反射的にゆみがコメントしてしまって・・・ 「あ、この観覧車、思い出の観覧車だ~。」 「へえ~、そうなんだ~」 くらいの会話で終わってました。その場で、「どんな思い出?」とか突っ込まれたわけじゃ 無かったし、それ以上の話はしなかったのだけれど・・・ きっとShiinaちゃん的、勘が働いて、気にしてくれていたのでしょうね。 壁に大きな観覧車を作ろう…という発想にはShiinaちゃん的意図が込められていて、 そこに別の意味のゆみの思いが加わって、なんだか裕実展で観覧車をどう作るかは 裕実展の最大の山場、みたいになっていきました。 そんな中でのShiinaちゃんとの会食で・・・二人の思いが重なりました。 「裕実展のタイトルってないの?」とShiinaちゃん。 そこはゆみの中でほぼ明確になってた部分で、「裕実展」こそがこの個展のテーマでした。 個展に自分の名前を付けるって、安易な発想のようですが、実はそんなのおこがましい と何度も思って迷いましたが、でも個展で表現したいことは、個別なテーマではなく 裕実そのもの。それは、ゆみの歴史であり、幅であり・・・と、自分なりのコンセプト のもとでの、「裕実展」でした。 そんな話をして、それから観覧車の想いの話をして… ここは、とても説明が難しいとこで、うまく伝わらない場合もあったのですが、 Shiinaちゃんと向き合って、彼女は微妙な質問もこちらに投げかけながら ゆみの想いを、やがて正しく理解してくれました。 そしてShiinaちゃんが、ゆみのこれからのお絵かき活動の中で、こんな風に個展会場に 壁にライブで観覧車を作ってくことの意味、をゆみに理解させてくれました。 そしてゆみ以上に多忙なShiinaちゃんが、観覧車の中の一つを、ゆみクマで作ってくれる と言ってくれました。 ゆみちゃんが描いてるクマさんを、テディベアにしてあげる、と。 わあ、そんなことがしてもらえるなんて素敵!と思ったけれど、その時はまだ 見本の絵があったわけではなく・・・ これまでのゆみクマ絵のイメージをもとに、Shiinaちゃんが型紙を起こしてくれる、 ということでした。 そこで、裕実展に出す最後のサロン展絵となる「幻想」二枚目の絵を、 「そうだ、ここで”観覧車の夢”を描いちゃえ!」と思いました。 Shiinaちゃんに「観覧車の乗ったクマさんの絵、描いてみようか?」と言ったら 「それはありがたいかも~」と言ってくれたので、決定。 サロン展9月、二枚目の絵は、「あの日の観覧車」となりました。 これも、そのまんまの素直な気持ちですぐ描けました。 いたって単純な絵で・・・でも自分に意味のある絵に仕上がりました。 この絵が裕実展で役割を果たします。 9月6日、2作目搬入。 1作目が飾ってあるアモーレ銀座に行ってきました。 恒例の、丸窓での撮影。2枚を並べて…。 大きさ違うように見えますが一緒です。 ゆみ絵の特徴として、側面まで全部絵が繋がって描いています。 ちょっと脇から撮影してみました。 サロン展で描いてきたゆみクマ絵は、裕実展では一つのコーナーになります。 1年に12枚描いたので、一年半余りで合計約20枚になります。 今回、裕実展前最後のサロン展で描いた二枚は、別コーナーになります。 そう、観覧車の壁です。 いわゆるライブペイント形式で、会場で仕上げていくことになります。 サロン展、今年の9月の「幻想」の絵は、また違う意味を持った二枚となりました。 どんなふうに裕実展で活躍したかのレポはまた改めて書きます。 Shiinaちゃんによる、観覧車のゆみクマたち、出来上がりました。 切ないほどかわいいです。
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最終更新日
2015年10月17日 03時59分15秒
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