テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:アーティストの一歩一歩
写真は、裕実展に突如登場した、観覧車の壁。 大きな色画用紙を買って、七色の色画用紙で作ったゴンドラを貼って 壁一面に完成させた観覧車。 更にチープな感じで、色画用紙にクレヨンで動物たちをささっと描いて切り取り、 切り込みを入れてゴンドラに乗せて、観覧車の壁は最終日にさらにお絵描きを足して 完成しました。 真ん中に貼った絵のそのままのように、ゴンドラの一つだけが立体で・・・ そこだけ輝いた壁になりました。想いを込めて。。。 裕実展をいろんな角度からレポして残しておきたいと思っています。 日々はどんどん流れていくから、この年でやった初めての裕実展、 今書いておかないと と思います。 裕実展のポイントは、これまでコツコツ(だらだら?)描いて作って残してきたものを ギャラリーの壁にたくさん飾ってご披露できたこと。 もう一つは個展ということでやらせていただきましたが、 お友達の皆さんのご協力・提案を経て、ゆみ一人ですべてこなした場合以上の、 盛大な華やかな展覧会になったことです。 不思議なもので、他の人のお力添えを借りたことで、より、ゆみらしい展覧会になりました。 それはきっと、ゆみの個性をよく知った方に引き出してもらえたからだと思います。 世の中をちゃんと、アーティストとして生きてる方はたくさんいらっしゃいますが、 ゆみの場合は、普段あまり活動を強調して生きていないので、自分の昔からの友達にとっては ただ普通の人であったりします。いつもアピールしてる、っていうのがどうも苦手で、 身近な友ほど、ゆみのことを絵描きとは思ってないかもしれません。 それはアーティストとしてはダメかもしれないけど、普通の友達、というのは 楽な関係でもあります。 そんな中、裕実展に来てくれた旧友がすごくありがたかったことは、次回日記で語りますね。 ゆみが雑貨屋をやりながら、恵比寿で夜の飲食業をやることになったり、都内有名ホテルや デパートのフェアなどでトークで販売するお仕事をさせていただくようになった時、 世の中に、同じようにこの仕事を掛け持ちしてる、っていう人は全くいなかったです。 さらにそこにプラスして、習い事の域を超えて絵を描く身になった時には、もっと、 同じ境遇で生きてる人はいなかったです。 でも、絵を描くということと、雑貨屋の店名を「テディベアテラス」としたくらいのクマ好き が重ね合わさった時に、ちょこっと居場所が出来た感がありました。 テディベアを生業をしてる方たちの業界の隅っこに片足を突っ込んだとき、 なんだか楽しい世界が始まる予感がありました。 そこに参加されてる、いわゆる「テディベア作家さん」というくくりに身を置いてる方たちは それぞれみんな自分のデザインした型紙で、世の中に新しい種類の可愛いものを生み出して いってる方なので、ゆみにとっては、キラキラ輝いてるように見えました。 飲食界でも、デパート界でも、すごく仕事のできる方はいっぱいいらっしゃいます。 正直言って、よきお手本も、こんな風になっちゃいけないなという場合もいろいろあります。 たくさんの人と会って、その中から一握りのかけがえのない友達も出来ましたが、 全体的には、仕事の楽しみは気の抜けない厳しさの中にあって、 やっぱりどこかアウェイ感がありました。 天職だと言われたり、能力を高く評価されても、いつもいつもそれ以上の完璧を 求められる窮屈感があったりします。 それは魅力的でもあるけれど、そこに頑張り続けると他のことが何もできない。 そこで働きながら、もっと絵を描く時間が本当は欲しいなと思うようになって、 思い切ってお仕事をセーブさせてもらって、お家にいる生活を中心として、 絵を描く人になったのはまだ最近のことです。 大きな美術館の展覧会に推薦してもらえて、なんでも好きなものを描いていいよという 状況の下で、浮かんできたのがクマファミリーでした。 そこからクマを描くようになったのです。それまではお花の絵を描いていました。 クマの絵描きはまだ5年くらいです。 お皿に絵付けをするポーセリンを習っていたのですが、お花や風景を描くのが当たり前で そこで、オリジナルのクマ(テディベア)を描いた時にその個性を誉めていただけたのが きっかけだったかもしれません。 それでもまだ10年足らずです。 絵描き屋さんとしてはその程度の経歴ですが、テディベアの業界の方が、 「クマの絵描き屋って活動してる人は他にいないよ。」と認めてくださって、 活動の場が広がってきました。 キラキラ輝いてるテディベア作家さんのお友達が出来たのもこの5年です。 それで日ごろの活動の中で仲良くしてもらってる作家さんと、コラボした展覧会がしたいな と、裕実展について一人で構想を練った時に思いました。 そして声をかけさせてもらって、7月のコンベンションでは4人の名前の入った 案内ハガキを配らせていただきました。 その時に、実はShiinaちゃんとも何かしたいなと思ったのですが、 今Shiinaちゃんはテディベア作家活動をしてるわけじゃなくて、もっともっと いろんなデザインの仕事や、会社を興すお手伝いや、WEBの勉強や、とにかく意欲的に 活動を広げて活躍中なので、裕実展に関わっていただくのは止めようって結論出してました。 ところが、ある日電話がかかってきたのです。(長い前置きでしたが、ここから本題!) ゆみがテディベアテラス片づけてアトリエにして、裕実展の絵を描こうとしてた昼間、 Shiinaちゃんから電話。 「ゆみちゃん、裕実展に壁ある?壁空いてる?」「ん?壁、空いてるよ。」 「じゃあ、その壁に大きい観覧車作ろう。」「え、なになに?観覧車?」 これが事の始まりでした。 観覧車はゆみにとって琴線に触れる部分で、「え、そこに触れちゃう?」と最初は ちょっとおっかなびっくりでした。 裕実展に個性を、とも思うし、この際もう一歩踏み込んだ思いを表現したら?とも 思うんだけど、そこはまだ今回じゃなくてもいいからそっとしといて、 と思う程、自分にとってはまだ昇華させてない思いでした。 でも Shiinaちゃんが提案するままに、なぜか勢いに乗って 勇気を出して観覧車を壁に描くことにしました。 結果的にShiinaちゃんのご協力のおかげで、かわいい仕上がりになりました。 胸に秘めていたもののパワーなのかな。 出し切れたら、自分でも嬉しくなりました。 誰でもきっと、心に秘めた特別な思いがあります。 絵描き屋というのは、それを絵で表せる、楽しいお仕事なんだと思いました。 そして、思わぬおまけがついてきました。 このことがきっかけともいえるくらい、裕実展の後、状況に変化が起きました。 何年も停滞してたものが動き出しました。 丸で壁に描いた観覧車が回り出したかのように…。 Shiinaちゃんはこの時点で、ゆみにとって観覧車がどんな意味があるのか 何も知りませんでした。 不思議です。もしかしてShiinaちゃんは神様の声を届けてくれたのかな? と思う程です。 裕実展に壁はありますか?というのは、もちろん、スペースとしての壁でした。 だけどもしかしたら、そこに「ゆみちゃん(の人生)に壁はありますか?」という意味を 含んでいたのかもしれません。 初めての個展をするにあたり、ゆみちゃんには立ち向かわなくちゃいけない壁が あるんじゃないですか? いつか乗り越えなくちゃいけないなら、個展をきっかけに してみませんか? 何かが変わるかもしれないですよ。 もしかしたら、天からそんな声が降りてきたのかもしれないです。(笑) いつだったかShiinaちゃんがFBに観覧車の写真を載せてて、 あ、と思ったゆみは、そこにコメントをしようかしばらく迷って、やっぱり一言 「これは思い出の観覧車です」と書いてしまったのです。 別にそこで、深いいきさつなんか話したわけではないし、 詳しい会話が繋がったわけでもない。 だからShiinaちゃんが覚えてるとも思ってなかったです。 でもきっとShiinaちゃんのきっかけはそこですよね。 本人は「思いつき」と言ってるので、深い意味はなかったのかもしれません。 でも、壁に観覧車を作ろう、なんて、やっぱり斬新ですよね。 ゆみにとって提案はまったく突然でした。そして、刺激的でした。 Shiinaちゃんの最初の企画では、ゴンドラにみんなのベアを乗せたらかわいいよね というものでしたが、もう他の作家さんたちには、 ゆみが絵に描くためのベアを作ってもらったりそれぞれのコラボ企画が出来てたので、 中に乗せるベアはShiinaちゃんができる範囲でとお願いしました。 企画会議という名のお食事会があって・・・ 最初は、Keikoちゃんがゆみに渡すミントグリーンのベアを作りながらのルミネ ハンバーガー女子会の席で、Shinnaちゃんはハンバーガーを包む紙を折り紙代わり にして、ゆみに観覧車のゴンドラづくりを教えてくれました。 この日の日記ではその部分はまだ内緒にしています。 2015年08月07日 ルミネで女子会。J.S. BURGERS CAFEでみんなでワイワイ。 お約束のムーミン型のレモンケーキ、上手にできました~。みんなのコメント付き! 次はShiinaちゃんと二人で、銀座【過門香】で秘密会議。 2015年08月30日 銀座アモーレギャラリー(奥野ビル515)にて9月のサロン展、 ゆみ作品は2作とも「幻想」です。 搬入後銀座で裕実展のコンセプトを明確にするため過門香で決起大会。 ここで初めて、観覧車に思い入れがあるいきさつを、Shiinaちゃんに話します。 正面からきちんと受け止めてくれたShiinaちゃん。 共感してくれた、というよりは、納得するまで何度も質問をしてくれて、想いを理解 しようとしてくれたことが嬉しかったです。 この決起大会で、裕実展の「観覧車の壁」を良いものにしようと、二人の意思が固まります。 力を合わせて一緒に表現していくことが楽しみになりました。 忙しいのに時間を割いて、素晴らしいものを生み出してくれたことに心から感謝です。 この話はまだ続きます。 にほんブログ村 FC2ブログランキングは こちらはインテリア・雑貨部門! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月18日 02時48分00秒
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