テーマ:毎日、一歩一歩。(2526)
カテゴリ:アーティストの一歩一歩
ひとつ前の日記で、「観覧車」を作ることになったいきさつを書きました。 2015年10月03日 裕実展その7。「観覧車の壁を作ろう」と提案してくれたのはShiinaちゃん。 裕実展に、思いが一つ描けました。ここで越えておくべき壁だったのかもしれません。 他にもどっかに書いたな~と思ったら、ちゃんと日記がありました。 サロン展9月の日記。 Shiinaちゃんから観覧車の話が持ち上がって、ゆみの思いを話して、 観覧車に乗ったテディベアの製作をしてくれることになりましたが もとになる絵はまだ描いていませんでした。 アモーレ銀座のサロン展メンバーズになって 出される課題をクマ絵で表現してきて今ようやく一年半。 ちょうど9月の課題は「幻想」でした。 裕実展前の最後のサロン展ということで、このために描いた二点の絵が裕実展に加わる 最後の作品となり、大事に描きたい絵でした。 二作品のうち、パート1に出した絵は・・・これまでサロン展に出してきた絵を飾る壁に 最後に欲しい絵でした。 幻想かもしれないけれど・・・浮かんできた一つのイメージ。 場所はどこだかわからないけど、どこかに導かれて手を取り合える日が来るという絵。 題はあえて・・・「~幻想じゃないよ、きっと…~」。 ゆみクマ物語のいわば最終形です、と自分で言っています。 2015年08月30日 銀座アモーレギャラリー(奥野ビル515)にて9月のサロン展、 ゆみ作品は2作とも「幻想」です。 搬入後銀座で裕実展のコンセプトを明確にするため過門香で決起大会。 この銀座の搬入には、忙しいShiinaちゃんが付き合ってくれました。 決起大会なる、打ち合わせ。実は二人でお食事したのはこの日が初めてでした。 でも、過門香の個室の雰囲気もあってか、全然初めてという気はしなくてむしろ お会いしてから5年間、遠くからよくお互いを見ていたんだな~と思えて、 深いお話ができました。いきなり5時間の密な時間。 それはきっとShiinaちゃんの洞察力と心の厚みですね。 その包容力が居心地良くて、久々誰かに思いのたけを聞いてもらえたゆみは すっかりいい気分になって、やる気も出ました。 まったく(今以上に)誰かに話そうなんて思っていなかったのですが、本当は 求めていたのかもしれないですね。否定しないで聞いてくれる人を。 この日、幻想二作目は観覧車の絵を描くことに決めました。 それは心を封印しておくより、表現者であろうとする姿勢が芽生えたからです。 肯定してもらって、勇気持てたのかな。 Shiinaちゃんとの一連のやり取りの中で、カギになった会話がありました。 「なんで私なんかにいろいろ提案してくれたり協力してくれたりするの?」 とゆみが聞いたことがありました。 「ゆみちゃん。ヘボい人には私はなんにも言わないよ。忙しいんだし。 自分のこともあるんだし。」というのがShiinaちゃんのお返事。 ここに真意があるのならすごく嬉しいと感動しました。 そうだ、私だって、へぼい人とはお話したいとか、何かを一緒にやりたいとか 思ったりしないよ。忙しいし、やらなくちゃならないこといっぱいあるんだし。 だからShiinaちゃんの言葉を素直に受け止めました。 そうだ。私はヘボくないんだ…って。(笑) Shiinaちゃんがテディベアで表現してくれるに当たり、ゆみクマ絵があった方が いいかを聞いた時、そりゃあ、ゆみちゃんのイメージは絵にした方がいい、と言ったので 裕実展前最後の作品は観覧車に決定。 想いはすぐに絵になって、あっという間に描けました。「あの日の観覧車」。 2015年09月06日 銀座のサロン展9月、二作目も「幻想」を描きました。 この観覧車に想いを乗せて、裕実展へと繋げます。 この日の日記と、裕実展その7に描かれてることはほぼ同じ。 いきさつを二度も説明した感じですが、でもそのくらい、思い入れがあって、意味があっての 観覧車の壁だったのです。 たとえ出来上がったものが、保育園のお絵かき壁のようであっても。 9月6日の日記をFBに載せたときにShiinaちゃんがくれたコメントの中に、 観覧車に寄せた思いの意味が入ってるな~と思ったので、載せさせていただきます。 (勝手に太字にしたのはゆみです。) わーこんな風にまとめてくれると、記録になるねー うまく言えないけど、ただ作るだけじゃなくて、 意味がある何かを作るって素敵なことなんだなーって思った。 この絵たちも可愛くて幸せそうに見えます。 みんな幸せになりたいし、元気になりたい、 楽しい想い出を思い出したり、未来への希望だって感じたい、 絵を見ることで思い出して欲しいし、 自分の気持ちをストレートに感じとって欲しいよね。 (中略)観覧車、あの日は何故か、写真を撮りたくなって、 ネチネチと写真撮影をしちゃったんだ。 神様の後押しとしか思えない。 幸せは連鎖して、自分も皆んなも幸せになって欲しいと思えました。 言い出しっぺ、あらためて、実現させてくれて有難うm(_ _)m この言葉の中にゆみの絵の真意がありそうです。 まさにShiinaちゃんはゆみが絵を描いてる意味を感じ取って、 更にそれを、「みんな」というレベルまでに持ち上げてくれています。 これはいつも親友Ricaちゃんも同じ。「ゆみちゃんの絵には絶対的な幸せがある。」 それは自分が幸せだから、っていうことじゃなく、誰かの幸せを一心に祈ってるから。 その思いが、人に伝わった時「みんな幸せになろう!」っていうメッセージなっていく。 なぜなら、「絶対幸せになれるよ。」って信じて祈ってるから…。 そしてShiinaちゃんに「裕実展を本だとして、その帯に書くキャッチフレーズは?」 と聞いたらこんな答えが返ってきました。 みんなが忘れちゃった、自分の中の少女らしさを、代弁する作家! まさに、上記が私の思う裕実画の感想ですよ~ 使って♡ Shiinaちゃんに裕実展その7。の日記を一足先に見せたときはこんなお返事。 Shiinaちゃん、同じに課題に何度も挑戦することがあるそうなんです。 それって、ゆみが何度も「虹」をモチーフに絵を描いてるのと同じようなこと。 「観覧車もそんな作品なような気がするの。 ゆみちゃんのカテゴリーの中に「あぁ観覧車の作家さんねー」 となるくらいになったらいいなーなんて(^-^)」 さらに、これを書いてる間にFBに着いたコメントには、 続けてこの観覧車シリーズ、ゆみちゃんのカラーで進化させて欲しいなと思います。 って書いてくれました。 「観覧車」というものは幸せの瞬間の象徴なのかもしれないな。 ゆみがいつもモチーフとしてる虹や四つ葉のクローバーより、もっと具体的な。 Shiinaちゃんと話してた時、 「ほかのゴンドラにも、いろんな人たちが乗ってたんだよね」 と言われて、そういえばそうなんだなと思いました。 親子もいるし、恋人もいるし。家族や、大好きな友達や。 きっとみんなその瞬間は、好きな人と乗ってたんでしょう。 心の夢も一緒に載せて。 いくつものゴンドラを乗せて回る観覧車には、一つ一つの中にドラマがあります。 ゆみちゃんはそれを表現できそう、というようなことをShiinaちゃんは言ってました。 だから、ゴンドラ型のカードにして、ゆみちゃんの定番作品に繋げたい、と。 中に乗ってる子たちはオーダーで描いてあげるのだそうです。 Shiinaちゃんはいつも、何かしらのビジネスを考えて提案してくれます。 ゆみの場合は、思い先行型、というより、思いしかないので、 それがビジネスに繋がるようにはなかなかなりません。 ただ自分の思いが、表現できて、伝わる人に伝わったら本望だ、と思って描いてるだけです。 そこからもう一歩出て、お仕事になって初めてアーティストっていうんですね。 でも自分で思うより、絵で何かが伝わることがあってびっくりします。 自分の思いを描いてきただけなのに、(たとえば被災地の方や)誰かの思いと シンクロして、絵が欲しいと言ってもらえたり、 この絵を広めたいと誰かが配ってくれたりすることがあって・・・ アーティストというのは、そういうみんなの思いをちゃんと形にできる人なんですね。 観覧車のゴンドラがビジネスになるかはおいといて・・・ いろんな思いで観覧車に乗った人の、その思い出が思い起こされるような絵を 描くことが出来るのかもしれないです。 自分の経験や、はるか遠くの記憶は、きっとどこかで役に立つのでしょう。 一緒に乗りたいと言い出せなかった観覧車・・・ 人生で一番楽しい時間だったかもしれない観覧車・・・ いつかもう一度乗ろうねと願っている観覧車・・・ もう2度と想いが届くことはないかもしれない観覧車・・・ 思い返せば切なくなる観覧車・・・ 同じ観覧車に、いろんな思いの人がきっと乗っていたんだね、と思うと、 その想像はもっと膨らんでいきます。 そんないろんなケースを動物たちに例えて、観覧車に乗せてみました。 観覧車の壁は、土台に大きな色画用紙を貼って、空の色にして、そこには7色のゴンドラを ぶら下げています。 この七色にはこだわって、画材屋さんのたくさんある紙の中から大目に選んで買って、 最終的にはグラデーションをShiinaちゃんと選んで決めました。 そして裕実展前日、展示がなかなか終わらず、観覧車まで手が回らない中、 Shiinaちゃんがゴンドラを工作してくれました。 ゆみはギザギザはさみで、ふちをカットしただけ。おんぶにだっこで完成! 中味の動物さんたちは、裕実展期間中のゆみの宿題になりました。 だから、初日の観覧車はまださびしいです。一組しか乗ってないんです。 観覧車の壁は、まるでライブペイントのように、会場で仕上げていく壁になりました。 つづく・・・ にほんブログ村 こちらはインテリア・雑貨部門! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年11月20日 01時49分08秒
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