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何ヶ月も前から気になっていることがある。
それは、池袋駅のJRから新線の通路に立つ女性のこと。 私が気がついたのは、たぶん9月の初めぐらい。 歳はたぶん50代。 うすいピンクのスーツ姿。 髪は白髪まじりで肩より少し下くらいの長さ。 最初は「ちょっと変わったおばちゃんだな」くらいに思っていた。 いつも夕方だいたい決まった時間に、決まった柱のところに立っている。 何もしないで立っているだけ。 ところが、だんだん洋服は汚れ(いつも同じ服)、靴もボロボロになっていく。 そして、遅い時間にそこを通ると、いないのだ。 8時前ならいるが、少し過ぎるといない。 最近は寒くなってきたのに、相変わらず同じ服。 しかもスカートのすそはほつれ、かなり汚くなっている。 ホームレスなのだろうか? だとしたら、なぜ立っているの?? 寝場所の確保なら、なぜ夜になるといないの??? 誰かそこを通る人を探しているの????待っているの????? どんどん疑問がつのるばかり。 寒くなるのに、大丈夫かなあ…。 今日は8時半に通ったらいなかった。 ちょっと前に、ロシアの社会主義が崩壊したあと、老人たちがホームレス化しているというのをテレビで見た。 貧富の差が激しくなり、インフレが起こり、年金で生活している老人たちが年金では食品もろくに買えなくなったのだ。若者たちは自由な生活を楽しんでいる一方で、老人たちはゴミ箱をあさっている姿が映っていた。 これは他人事ではないのでは? 私たち日本人もそういう時がくるのでは? 身寄りがないと、誰にも食べさせてもらえなくなるのでは? そう考えると、不安でしかたがない。 あの池袋のおばさんは、誰かを待っているだけであることを祈りたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月04日 22時28分39秒
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