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テーマ:今日のこと★☆(105900)
カテゴリ:できごと
コクーン歌舞伎『東海道四谷怪談』を見てきました
あの「お岩さん」の怨念の話です。 夏にテレビで見るような四谷怪談のように、 おどろおどろしい感じはなく、 あだ討ちのうらに繰り広げられる、悲しい人間ドラマでした。 封建道徳に縛られ、耐えることしかできなかった女が、 幽霊となって凄まじい怨念を発揮するのです。 私達が見たのは、「南番」のもので、 1994年第1回コクーン歌舞伎で上演された『四谷怪談』を 串田和美氏によって演出しなおされたものでした。 ちなみに「北番」は 南番では上演されない「三角屋敷」「小仏小平内」を 加えた串田演出による新しい『四谷怪談』だそうです。 一言でいえば 「おもしろかった~」です。 演出がすばらしかった 歌舞伎座で見るのとまた一味ちがって、 新しくて、自由な雰囲気が漂っていました。 火のついた提灯からお岩の幽霊(中村勘三郎)が飛び出し、 宙を舞うシーン(提灯抜け)は本当に感動しました。 その後、裏切った夫、伊右衛門(中村橋之助)とその仲間を襲うシーンでは、 会場内いたるところに幽霊たちが、神出鬼没でした。 ふと気がつくとお岩が隣に座っていたり、 ねずみのようなものが這い回ったり…… そこらじゅうで悲鳴があがっていました。 私達がいた2階席にも何かが上から飛んできて、 頭をかすめていきました。 会場を巻き込んだ演出で、大盛り上がり! そして、最後のクライマックスには 水の中にバンバン飛び込むシーンがあるので、 1階席の桟敷の人にはあらかじめカッパと 水よけのビニールシートが配れらていました。 幕間に楽屋番の人がでてきて、 ビニールシートの使い方の説明があり、練習をしていました。 それが、演出のひとつとなっていて面白かったです。 実際のシーンでは、 わざと水がかかるように飛び込んだり、 どさくさにまぎれて手で客席に水をかけたり、 みんなちゃめっけたっぷり! 笑えました 怪談なのに、笑うシーンがいっぱいでした。 お岩、小仏小平、佐藤与茂七は中村勘三郎の一人三役で、 早替わりも見ものでした。 とにかく大満足の3時間でした 人気blogランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年03月20日 13時45分46秒
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