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2006年04月30日
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カテゴリ:できごと


シェークスピアの中でも、あまり知られていないし、
舞台ではあまり上演されない悲劇『タイタス・アンドロニカス』。

ダンナがふとしたことで吉田鋼太郎さんのファンになり、
チケットを取ってくれたので、彩の国さいたま芸術劇場まで行って観てきました。
吉田鋼太郎さんはタイトルロールのタイタス・アンドロニカスを演じていました。


タイタスアンドロニカス.JPG

2年前にも蜷川幸雄演出 でさいたま芸術劇場で上演されたらしいのですが、
今回メンバーが半分入れ替わっての再演でした。

以前、ショークスピア『マクベス』を観たときは、
予習をしていかなかったので、ストーリーについていくのが必死雫でした。

今回は蜷川さんの演出を楽しもうと、
今回の台本のもとになる翻訳本を読んで
ストーリーは把握していきましたうっしっし

おかげで、演出、舞台美術を十分堪能できましたハート(手書き)

会場に入った途端、狼の像、衣装がロビーに置かれていて、
舞台では、幕はすでに開き、
役者さんたちが場あたりや発声練習をしていました。

リラックスして談笑する人もいれば、必死でセリフを練習する人、
客席通路を走り回ってアクションの確認をする人……

これも蜷川さんの演出のひとつだそうです

10分前、5分前、1分前、とカウントダウンされ、
「それじゃいこうか」というアナウンスと同時に始まります。
急に空気がピリっと引き締まり、
観客は一瞬でローマ帝国に引き込まれていきますダッシュ歩く人


『タイタス・アンドロニカス』は、
4大悲劇よりも陰惨な場面が多いストーリーだといわれています。

ローマ帝国の後継者争いに巻き込まれた人々が、
国家、家族、地位をまもろうとするが故に、
強姦、拷問、虐殺による復讐どくろが次々と繰り返されるのです。


白で統一された衣装、舞台美術の中で、
悲劇のポイントになる血は赤い糸で表現され、
白と赤のコントラストが美しくもあり、
悲惨さを強調していました。

原作を読んでいて「ここはどうやって表現されるのだろう」と
楽しみにしていた箇所も、想像以上に効果的に表現されていて、
さすが蜷川演出!!と感動しました目がハート

役者も実力者勢ぞろい!

吉田鋼太郎、麻実れい、真中瞳、壤晴彦、鶴見辰吾……

その中で、キーになる悪人、ムーア人のエアロン
今回から参加の小栗旬が好演していました。

するどい目つきと身のこなし、
現代劇風な演出もあってか、
異彩を放ち、光っていました。
ワルなのに、かっこいい」みたいな悪役でした。

家族間の争いの中、家族もなく、
人種差別を受ける孤独な役です。

ゴートの女王タモーラ(麻実れい)を誘惑し、利用し、
敵となるアンドロニカスの一族を絶滅させようとたくらむ非道な悪人。

そんな悪人も、自分の子供ができたら
子供を守ろうと必死雫になるのです。
やっとできた自分の家族であり、味方となるはずの命赤ハートですから。

その気持ちが仇になって、
自分も捕まり、刑を受けることになるのですが…。

小栗旬演じるエアロンは、
極悪非道な行いの中に
孤独感、子供を思う親の気持ちを
わずかににおわせ哀愁をただよわせていました。


舞台終了後の、
蜷川幸雄、麻実れい、小栗旬、3者によるトークショーで
蜷川氏が
復讐の連鎖は、シャークスピアの時代も、
パレスチナ戦争のような戦争を繰り返す現代も同じ。
それを憂うメッセージを伝えたかった。
その解釈として、最後の少年ルーシアスの叫びを入れてみた

と言っていました。

なるほど!!

大人が殺しあうのを間近に見た少年の
やり場のない怒りと、復讐の連鎖を憂う気持ちが
あ~~~~!あ~~~~!あ~~~~…」という叫びにこめられていたのです。


復讐の連鎖」、
映画『ミュンヘン』でも見た悲しい現実どくろ

終わることはないのでしょうか……涙ぽろり

 


ちなみに晩御飯は
ゴーヤチャンプルー(ゴーヤ、もやし、こまつな、豚肉、豆腐)と
もずくでした。

ゴーヤ&もずく.JPG

沖縄行きた~いスピーカ」の叫びをこめて。

 

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Last updated  2006年05月01日 17時05分56秒
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