|
カテゴリ:カテゴリ未分類
先日いらしたお客様は茶道時にお使いになるお扇子を何かの雑誌で見て、京都の職人さんに頼むことにしたそうです。本に載っているものと少し替えて欲しい部分をお伝えして、やって下さるとのことであつらえました。そのとき結構な御代になるというので先にお振込みの方をしましょうか?とお客さまがたずねると、『お代は品物が着いて、気に入ったらお振込みください』とのお返事だったそうです。そこでまず私はさすがだ!と思いました。自分の作品に心をこめて誇りをもって注文者へ。そしてそのお品を気に入っていただいたら御代をいただく。
気にいらないなら気に入るまで作り直すという世界です。 そして待つこと、納品予定日の期限のぴったり前日にお電話が入り、到着。 お客様ももちろん大満足で、真っ先にお振込みいかれたそうです。 大変喜んでいらして、何かお礼をと常々考えていられたそうですが、バレンタインデーにお礼のお手紙に感動の気持ちをしたため、チョコレートととともにお送りしたそうです。 すぐに職人さんからお電話を頂き、声を詰まらせ、そんなに喜んでいただけてうれしいです。 とお礼のお電話が来たそうです。 ものを作り出す。 こだわりとプライド。認めてもらえたときの充実感、満足感。 今までやってこられた道のりやら思いやら・・・ その職人さんの思いが伝わってきて、私もうるうるでした。 さらに続きがあります。 3月のホワイトデーにそのお扇子のミニチュア版をつくって送って下さったそうです。 その方は1年に10本も作らないという貴重な職人さんなのに、時間をぬって作成くださったのですね。 これぞ職人の心意気! 日本の伝統の中にこういうホスピタリティマインドがあった! 欧米の接客を学ばなくっても、伝統の中にあるのだ! いつからこんなことがなくなってきたのでしょう? 大量生産化のじだいですから、いちいちこんなことできなくなったのですね。 多少気に入らなくっても、この値段だから仕方ないかとお客さまも妥協するし。 セレブだけに残されているやり取りかもしれない。 でもセレブの中にはそういうやり取りが普通の方がいらっしゃる。 セレブを接客するサロン側もそのことをわかっておかなくてはいけないだろうと思います。 私もまたこの心を忘れてはならないとおもいました。 結果を出すのは当たり前。 お客様の期待以上のサービスが常にできることを目指していかないと生き残れないぞーとつくづく思いました。 やっぱり日本人の伝統って美しいな~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|