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カテゴリ:テコンドー
私が、ソウルの道場でテコンドーを習い始めた時、
そのクラスは全員が女性で、そのほとんどは日本人で初心者だった。 そのため、 練習内容は主にストレッチが中心の、「突き」や「蹴り」はほんのちょっとだけ、 慣れた頃、やっと少し「型」を教えてもらったというぐらいの、 本当にビギナーばかりが ”テコンドーもどき”をやっている・・ まだそんなレベルのクラスだった。 なので、 道着はおろか、帯も持たず等級も関係なく、 いつもスウェットを着て、 ただ汗をかいて帰って来る・・という、 武道をやっているというよりは、体を動かしに行っている、 そんなノリだった。 それがプサンに移ってからは、 女性クラスなど何にもない町道場で、 小学生に混じって夕方から練習を始めることになった。 キム師範は私に 「何帯だ?」 と聞き、 私が 「持ってません」 と答えると、 「持ってない!? 1年も習っててなんで持ってないんだ!」 と、詰め寄った。 (持ってないものは持ってないのよ!別に進級が目的じゃないし) と、心の中で思ったが、 説明が面倒臭かったので 「別に」 とだけ答えてやめておいた。 一般的な道場では、 習うからには進級し、その等級に合った帯を貰うのが普通なのだ。 ソウルの道場では、大人の、しかも日本人の女性が多かったせいか そこらへんは鷹揚だったが、 とにかく、ここプサンでは、 大人で女の生徒なんて私一人、(そもそも大人クラスが無かった) 習うからには小学生と共にイヤでも進級試験を受けざるを得なくなってしまった。 道場では、進級のための試験 「審査」 があり、 そこで合格すれば、等級が上がり、違う色の帯がもらえる。 道場によって審査の回数はマチマチだったが、 私が通った道場では、 それが2ヶ月に1回行われていた。 審査の時は、 上座に文机のようなものが置かれ、館長がそこに座る。 道場生は壁に沿って二列に並び、 白帯(初心者)から順に館長の前に出て、型と基本の技を披露し、 それを採点してもらうのだ。 この道場では、 審査をする日は必ず土曜日と決まっていた。 なぜなら、 保護者が見に来るから・・。(--;) 皆が見てる前で技を披露するなんて ただでさえ緊張するのに、 親まで見に来るとあって、 審査の日、私は非常にブルーであった・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月11日 12時59分30秒
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