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カテゴリ:娯楽
歌舞伎座で、歌舞伎を観る ・・という、 ドキドキするような粋な体験をしてきてしまいました!(≧≦) そうなのだ 歌舞伎座なのだ~ 銀座の・・! 芸術祭十月大歌舞伎 の、 「怪談 牡丹燈籠」という演目がどうしても観たくて、 チケットをネットで予約していたのです。 私はかなり以前(高校生くらい?)から、 「一度ちゃんと歌舞伎を観てみたい・・」 と思っていたんですが、 やはりなんだか若い時には敷居が高い感じで 二の足を踏んでいた次第。 それは、 歌舞伎独特の舞台進行 (演目の違う昼の部と夜の部、一幕、二幕の長丁場の芝居、長唄と舞) とか、 セリフとか筋書きが理解不可能かも・・(××;) チケット代高そう・・!(><) という心配、 更には、 素人にはわかりにくい、この世界独特の決まり事(?)なんかがありそうで・・。 が、今はネットで 簡単に日時や演目、公演時間が確認できるし、 まぁ、自分もある程度大人になったし、(^^;) それに、 怪談話なら、絶対面白いし、わかると思ったのです。 役者さんも、人気者揃いだったし。 ・・で、「怪談 牡丹燈籠」 以下が話の筋。 浪人・新三郎に恋焦がれて死んだ 武家の娘お露と乳母のお米の二人の幽霊が、 毎夜、未練たっぷりに新三郎の家を訪れる。 金の如来像と護符で身を守る新三郎。 その護符を剥がして欲しいと二人の幽霊は新三郎の下男・半蔵に頼む。 主人は大事だが、幽霊の祟りも恐ろしい半蔵は、 どうしたものかと迷っていると、 半蔵の女房・お峰が、護符を剥がす代わりに百両もらうよう けしかける。 護符を剥がし、百両もらった半蔵だが、 主人の新三郎は幽霊に取り殺されてしまう。(一幕) 一年後。 半蔵とお峰は江戸を離れ、故郷・栗橋に戻って百両を元に商いを始める。 一方、 お露の父で、旗本の平左衛門は、 娘亡き後の遺産目当てに、妾のお国とその愛人・源次郎 によって殺され、 それを目撃した女中のお竹までもがその手にかかる。 遺産ももらえず、二人も殺してしまった源次郎たちは、 栗橋に逃げ、 源次郎は物乞いをし、お国は茶屋で女中となって生計を立てていた。 ある日、 茶屋に来た奉公人のお梅の素性を知ったお国はぞっとする。 お梅は、自分たちが殺してしまった女中・お竹の実妹だったのだ。 折りしも今日は、平左衛門とお竹の一周忌・・ 乱れ飛ぶ蛍の群れの中、源次郎は発狂し、お国と共に自らの刀で息絶える。 また一方、 商いが成功し、 たびたび茶屋に通って、お国をひいきにしていた半蔵は、 それを知ったお峰の嫉妬を買い、 その煩わしさと百両を手にした過去のいきさつがトラウマとなって、 頼りにしていたお峰までもだまし打ちにし、刃(やいば)を向けるのだが、 まさに刀を刺さんとするその刹那、 半蔵の胸に様々な思いが去来し、 手にかけながらも思わず、かつては愛した女房の名前を叫ぶ。 「お峰ぇ・・・!!」 (全二幕 終了) ・・・・・・・・ いや、面白かったですほんとに。 こう書いてみると、 暗い話のようですが、そうでもなく、 ところどころ笑わせて、(玉三郎が最高のコメディエンヌっぷり!>▽<) 最後にホロリ。 まさに人情劇。 しかし、 遺産目当てに愛人と共謀してダンナを・・なんて、 今でこそワイドショーでよく耳にしそうな話だけど、 昔からあったんだわ・・(@@;) 接点がないようでいて、 実は、絡み合う人間関係、 げに恐ろしきは 幽霊よりも、人間の欲の深さと業、である。 これって、今も昔も、普遍的なんだろうなぁ~・・(--) ところで、 歌舞伎初体験でしたが、 「イヤホンガイドが便利^^」と聞いてたので、 借りてみたら、本当に便利! 絶妙~な間で説明が入ります。 「上手から登場、半蔵・片岡仁左衛門 松嶋屋 お峰・坂東玉三郎 大和屋」 とか、 役者名に屋号まで入るし、 「茶屋とは、お酒を飲ませるところで、女中はお酌の相手や、 時に、男の相手もします・・」 なんて、 一見してわからない裏事情(?)まで、 細かく、しかし、うるさくない程度に解説してくれます。 退屈かもなぁ・・ と、思っていた「奴道成寺」(舞い)でも、 「この着物の色合わせは大和屋の代表的な組み合わせです、 この、面の早変えと踊りの切り替わり、これが坂東家のお家芸で・・」 と、いうふうに見所を素人にもわかり易く解説してくれ かなり参考になります。(三津五郎の足技がスゴイ・・) しかも、幕間(休憩時間)にも 説明しててくれるので退屈しません。 今度は 幕の内持ってまた観に行きたいなぁ・・ 通っぽく、一幕見なんかもしてみたいし・・(-▽-) このお話、怪談なので 幽霊が出てくるところで、 お決まりの、ヒュ~ドロドロドロ・・・となり、 燈篭が宙を舞い、不気味さを醸し出します。 怪談話っていうと、夏場と決まっていそうだけど、 十月にやるのは、 ここに燈篭が出てくるから? 燈篭(ランタン)と、西洋のハロウィーンにかけた演目かと思ったけど、 それはちょっと違うかな~(^^;) *観客の年齢層はやはり高め。 花柳界とか、舞いの世界のお弟子さんらしき人達が大勢いて、 芝居は簡潔でわかりやすかったけど、 梨園の人間関係は複雑そう~・・(。。;) *一幕だけ見ることができる、一幕見席。 一般席とは入り口も別で、フロアにも出て行けないけど、 700円という格安なお値段で鑑賞できます。 ごひいきの役者さんだけ とか、ちょっとだけ観たい時の 「お試し」に、海外の観光客の人にも人気です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年10月23日 22時29分51秒
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