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ちえ丸のヨロカジ日記

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2009年03月16日
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カテゴリ:娯楽
 昨年見に行ったエコール・ド・シモン展に、
今年も行ってきた。

いつもながら 
さすが、
シモンさんに師事する生徒さんの作品は、
ご近所のカルチャースクールのメルヘン人形などとは一線を画していて、
皆、エキセントリックで、個性的で、怪しくてセンスがいい。
技巧的にはまだ発展途上でも
オリジナリティ溢れる、他には無いような、

自分の好きなものを作りた~い!! というような、

そんな意気込みを感じて、見ていて楽しい。

大きさも様々、表情も質感もそれぞれのカラーが出ているし
正統派のお人形から、極端にデフォルメされたもの(この可能性の広がりが楽しい!)
和物、洋物、アジアン風、60’Sから、能面のような不思議な作品などなど、
製作工程を知りたくなる作品の群々。

服とか、靴とか、木枠とか、
すべてその作品に合わせて作ってあるので、
洋裁も大工仕事も全部こなすのかと思うと
大変に手間と暇と根性と器用さが求められる気がして
ちょっとクラッときた。

紀伊國屋画廊のスペースはそんなに広くない。
作品の多くは、
サスマタ状(?)になった、人形用の土台に支えられ、
スタンダップ状態で展示してある。
ある程度の演出はしてあるが、
余裕があれば、さらに全体に
座らせたり、寝かせたり、ビロードや緋毛氈(ひもうせん)の上に
鎮座させたりすると、
またその作品の世界観も広がりそうだなぁ・・(´~`)
と思われた。


四谷シモンさんの作品は、今回は3体も展示してあった。
前回同様、原点回帰(これが彼の原点ではないと思うが)
人形らしい人形というか、
女児2体に男児1体。(なんか生生しい書き方・・--;)
こんな書き方をするとものすごく不遜な感じだが、
あえて書かせてもらうと、


なんか、きれいに仕上げちゃったな・・ という印象を受けた。


DMのハガキに印刷された人形は、
まだ製作途中だったと思うが、
逆にそっちの方が良かったとすら思えたのだ。

彼の作品の魅力というか、
「未完成の美」みたいなものが、
仕上がったことで薄れてしまったような、そんな印象。

シモンさんは、一時、
キリスト像と自身の像を何体も作っていたことがあったが、
それに情念を傾け過ぎて、魂を込め過ぎて、
それで
ご本人は痩せて魂が抜けたようになったかに私には見え、
それ故、昨今は綺麗なお人形に戻ったのだと(勝手に)思った。

きれいなものを作るのは、やっぱり楽しい。

シモンさんは、楽しんで作ったんだろうな、きっと。
(毒と危うさ)が、無かったが、
それも狙いだったのかもしれない。

でも、
も見たい。
それこそがシモンの魅力だと思う。
多少、骨格に対して目の大きさがアンバランスでも、
意表を突いて、あり得ないのがシモンドール。
カムバック!ポイズン・・(>з<)







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最終更新日  2009年03月29日 23時43分20秒
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