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カテゴリ:お買い物
その存在意義を問う飲み物。それは。
風呂上り。誰もが冷たい飲み物をキュッと飲みたいその瞬間。 俺はキッチンの冷蔵庫のドアを開けた。 そこには幼少時代からなじみのある、ある炭酸飲料の文字があった。 「ファンタ」 それはファンタジー。 もう文字を見ただけでジュワっと炭酸! それにコップに注いだ時の紫色の妙に美しいこと。 そんな楽しい風呂上りのひと時を楽しもうと、俺は冷蔵庫からその缶を奪取し、部屋へと持ち込み、さて夢の時間を始めようかと、プルトップに手をかけたのだった。 「んっ!?」 っと思ったのには訳があった。 おかしなことに、缶をどれだけ傾けても、コップに注がれる気配が無いのである。 垂直にしても、手には缶一個分の重みが残ったままで、出てこない。 「凍っているのかな?」なんて思ったけど、缶のラベルをよく見ることで事態は飲み込めたのであった。 「こいつだ!!」 「なになに、冷やして10回強く振れだと?」 「って、もう開けちゃってるし・・」 どうしたものかと。指で押さえて振るには、穴が大きすぎて振れない。しかも自分の指の温もりがダイレクトに伝わったとなっては、なかなか飲む気がしない。それに風呂上りなのに指がファンタにまみれるのはヤダ。 ということで、何を思ったか俺は舌を密着させて振ってみることにした。 なんとかペッタリくっつけて振ってみたものの、これでは頭全体を高速に動かさなければならず、非常にぎこちない。そして全く効果がなかったことも実感。さらに続けることで舌をアルミで切り裂く恐れもあり、非常に危険であった。 そこで仕方なく、指で押さえて優しめに振ってみた。数十回振った結果、コタツに多少こぼしてしまったものの、なんとか砕けた模様。 さっそく飲んでみて唖然。 「まだ出てきやがらねぇー!」 ゼリーとゼリーの間から、雪解け水のように流れる汁をすする程度にしかなってない! しかも炭酸感ゼロ! ファンタから炭酸を取ったら一体何があるのだと。 そして時間がたってしまったことと、あまりに缶を握っていたせいで、すでにややぬるい(涙) もう怒りのシェイキングをする気力もなくなり、テーブルに立つふるふるシェイカーを見つめながらなんだかこいつの存在意義がわからなくなったというお話でした。 なんか文にも元気が無いのはまちがいなくこいつのせいである。 みなさんも気をつけてくださいね。 「あとはロックに打たれて眠るだけ」 本日の一句 「『ふるふる』は ふるふる震える 怒りの意」 そういえばチョモの3rdアルバムが5月に発売されるそうだ。これでその日までは死ねなくなった。今から非常に楽しみである。そして明日にでも届くであろう9mmのDVDも楽しみで仕方ない。楽しみが待っていると、人間明るく生きられるような気がするよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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