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先日関わっているNPO法人の会員向けセミナーがありました.
講師は色弱の当事者である川端裕人先生.オンライン講座のため道外にいる川端先生のお話を聴くことができました. 当たり前のことですが,色弱には強度や弱度もあるのですが,2010年代以降,中間型をスコア化できるようになってきた.そのため,いままで色覚障害のためにつけないかった職業が広がるのでは?というお話がありました.現在,日本では航空自衛隊,パイロットなどは色弱者は,計器の色,滑走路に入る時の誘導灯などがユニバーサルデザインデザインになっていないことからその職業に就くことはできません.しかし,英国などは色弱の程度によって,2006年度以降3分の1程度の人はその職業に就くことができるように緩和されたとのこと.計器の色は航空機の設計なので変更が可能であるが,入角指示灯などは19世紀に決まっており国際基準なので,一朝一夕にはいかないという話でした. また,色のシミュレーター等で,色覚障害の方の色の見え方を想像できるようになったが,まず,保護者の方がよく言われるのが「世界はこんなに色があふれて美しいのに,自分の子供はこんなかわいそうな色でしか周囲を見えないのか」と嘆き悲しむ例をよく見かけるとのことでした. 実際私もカメラマンのおうちに生まれた娘さんが,息子のことをこのように嘆いているお話を聴いたことがありました. 10年以上前の私はまだまだ新参者だったので,言葉に詰まってしまったのですが,これからは,自信をもって,「シミュレーション上,色をどちらかに変換させて見せているから,まったくこれと同様に見えているわけではないんです.」と即答してあげたいなぁと思いました. ちなみに,例えば,このzoom講演会の視聴の際に私がきていた着物はこの色. これをシミュレーションツールで変換すると,下のような着物の色に. このような些細な心配事を取り除いてあげられる色の専門家でありたいなと衿を正しました. また,先生は興味を持ってもらう人を増やすためにSNSでぜひ発信してほしいとも. とても良い講演でした. お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.17 05:23:51
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