江戸東京博物館の備忘録(その1 芝居小屋と橋)
紆余曲折があった東京出張の第一の目的は江戸東京博物館に行くことでした。(4月からの授業の準備のために)東京博物館のイメージカラーはこの2色のようです。傘立てなどもこの色彩になっています。江戸の娯楽と言えばお芝居です。芝居小屋の種類で、公のものか仮設のものかわかれます。これは、櫓幕に中村の名前があるので、中村座です。公的に許可されている有名な芝居小屋は、3座ありました。その建物は仮設ではないのでこのようなしっかりした櫓がついています。写真にはありませんが、同じお芝居でも宮路芝居とよばれる芝居小屋には、この櫓幕はなく、こもだるの材料のむしろのようなものが、代わりに建物の屋根につくことになります。日本橋を復元したもの(実際は倍の大きさです)日本橋の橋の欄干には擬宝珠(橋の欄干の飾りです)がついています。これは江戸にあったすべての橋についていたわけではありません…役者の名前が書かれており、瀬川路考と読めます。役者は今でいうアイドルなので、そのアイドルが着る着物の色は、町民の中で、とても流行ります。たぶん右横に描かれているのが路考で、「路考茶」という茶色がこの着物の色かもしれません。江戸東京美術館は、入場料のわりにとても楽しめます。時間があまりなかったので音声ガイドは借りなかったのですが、再度訪問したいと思います。