直結型ガスストーブ超軽量3種比較 GST-120/ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
3種比較山で使うストーブは、一般的にはガスが多い。その利点は、・ ガソリンストーブより軽量・ 使い勝手が楽・ 高火力(昔はひどかったが)・ 冬用のボンベが出て低温にも強くなったこのことから、いまでは山屋のほとんどがガスを使っている。ガスストーブは直結型と分離型がある。直結型は、ボンベの上に直接バーナーをセットするもので軽量化が図れる。分離型はホースでバーナーにつなぐため低い位置で安定感が魅力。 3種比較(収納時) お手軽は直結型。軽い方が良い。各社の膨大な数のストーブは一長一短があり選択に迷う。ここで、直結型で100gを大幅に下回っている特徴ある3種類を比較してみた。ギガパワーストーブチタン「地」 スノーピーク ギガパワーストーブチタン「地」●サイズ本体:φ106×67.5mm 収納:46×35×82mm●材質:チタン、アルミ、ブラス●重量:74g●出力:2,500kal/h● ガス消費量:210g/h 参考風防:ウインドスクリーンS サイズ:118mm、高さ15mm、重量:57.5g風対策:単体では風に弱い。オプションの風防の性能はすごいが重くなる。安定性:この中では一番高さが低い。また五徳が4本で安定している。火力 :2,500kal/hは今の時代には少なく感じるが十分に使える。 バーナー部分が横に広がる炎となっている。収納 :四角柱に近い形にたたむ。ケースが必要。10年ほどお世話になったが、風対策が辛い。発売当時は軽さに惚れたが、オプションの風防を付けるとそのぶん実質57gほど重くなる。この風防は素晴らしい性能ではあるが、畳めないので鍋底に入れるなど工夫しなければならない悩みもある。またオートイグナイターを付けていないタイプでは、風防を付けると火が点火しずらくなる。 CRUX(Optimus) CRUX(Optimus) 廃番●使用時サイズ:直径110×高さ76mm(カートリッジは除く)●収納時サイズ:縦84×横57×高さ31mm●スタッフバッグサイズ:直径100×高さ15mm●重量 :87g(本体のみ)●最大出力:3000kcal風対策:燃焼部分が大きく、なべ底に近いため風に強い。安定性:オーソドックスな三本脚。火力 :3000kcalで、大型で平らなバーナー。鍋に対して熱効率が 良い気がする。収納 :ガスカートリッジ(ボンベ)の底のへこみに収納される。大型バーナやヘッドが横にして畳めることは好感が持てるがそこまで。ヘッドが畳めることで機構が複雑になっていることは、メンテナンスをしないと問題が出そうだ。スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライトスノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライトGST-120/ギガパワーマイクロマックスウルトラライト●材質 :チタン・ステンレス・アルミ・ブラス●サイズ:使用時:ゴトク径Φ125/90×81(h)mm、 収納時 :67(W)×34(D)×80(H)mm●重量 :56.0g ●出力 :2,800kcal風対策:五徳が風防の役目をする。一方から風が吹くと他三分の二の 部分へ風がいかない設計。安定性:3本の五徳。径が大きく大きな滑り止めが鍋を思いのほか安定 させる。火力 :2,800kcal。改良され鍋の近くから加熱。収納 :チタンの五徳を移動させ厚みをなくして収納。56gが泣かせる。全体的のオーソドックスな作りだが、少しぐらいの風の時にはこのまま使用することが可能。五徳の作りは安定感があるがバーナー位置が高い分気を使う。五徳兼風防~「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の雑感~ギガパワーマイクロマックスウルトラライトはいろいろなブログでもその軽さの紹介が出ている。購入して驚いた。軽さだけではない多くの魅力があるとびっくりしたのだ。とにかく加工がしっかりしている。56gなのに『軽い=チャチな作り』の図式が無いのだった。五徳はチタンを採用している。一人用の大小の鍋でその五徳の安定性を試したところ思いのほか良い。大きな滑り止めとなっている凹凸は素晴らしい安定性を保っていると気付く。五徳の径は他の折りたたみ型より大きく延長できる所もうれしい。当方が一人で山に持っていく鍋で一番大きい1.5Lの鍋まで余裕でカバーする。いやもっと大きくても問題がないと思うが。火力は十分特筆に値するのは、五徳とバーナーの形状から「単体」でも風に対抗するという事。(プリムスP-153と類似の機能)五徳が縦にバーナ部分を3分割している。だから一方から風が強く吹いて三分の一の部分は風に流されても、五徳の「壁」が他の部分を守り、残り三分の二の場所で大きな炎を演出する。風が強い時は、「風防の達人」の方法でアルミフォイルを鍋から垂らす事で対応が十分できる。携帯性のよい形状、超軽量、しっかりした作りのこのバーナーは合格!。(^^)56gと常識をはるかに超えた軽さ、そして風対策まで考えられたガスバーナー。スノーピーク恐るべし。渾身の一品と思う。ガスストーブは大きな開発の余地はないだろうと思っていたが、面白い品に出会えたと喜んでいる。