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カテゴリ:つれづれに
何年ぶりかわからない。10年とか?もっと??
関西に時々帰省はしていても、案外自分の時間はなくて、ひとりで動けることはほとんどない。仕事が絡むと気持ちに余裕がなくなって動けなくなることもある。 だから、今回は、奇跡だ。 ちいさなきっかけが、ころころころと転がって、私を道頓堀の橋の上に連れ出してくれた。 平日の昼前。人の数は全然すくない。まだ街は半寝ぼけ状態でゆるりとしている。 懐かしくて、何が何だかわからないけれど、ここにいられることがただただ愛おしくて、がらがらの橋の上でくるりくるりと回転する。40女の回転姿はきっと怪しいに違いない。 学生の頃、毎晩とは言わないけれど、遊ぶと言えばここだった。 女友達と呑み、合コンに参加し、大好きな人とのデートでどきどきしていたのもこのあたりだった。 ずっとずっと昔の、幼稚な私のかけらがそのあたりに落ちているような気がした。 何か拾って帰りたい。 あたしがあたしに出会いたい。 胸の奥のほうから手が伸びてくるようだった。 橋のかたちは変わり、いつも呑んでいたバーは確実になくなっていた。 それでも、幼稚な恋をして、人生に今日と昨日ぐらいくらいしかなかったあたしは、ここで確かに笑ったり、泣いたりしていたっけ。 この場所へ私を連れ出してくれたのは、楽天で知り合った友人だ。 ほんの少し、私に時間をくれたのも、これも奇跡の妙。 それにしても、何回目のデートだろう。まだきっと片手ぐらい。 新幹線の時間を早めてしまうことになったこともあって、ランチはビジネスランチ並みの時間しかとれなかったけれど、肩の凝らない時間だったね♪ 彼女とはきっとずっとずっと縁があったんだなぁ、と、しみじみ感動する。 楽天で私を見つけてくれた彼女。 私にこんなチャンスをくれたのは、他でもなく、彼女だから。 帰りの新幹線はほとんど眠れなかった。 橋の上で拾った20年の前の自分から、少しずつ自分を拾って歩いた。 たくさんの人の笑顔と優しさを思い出した。 出会った人たちはみんな、私を、私だと知ってくれていたんじゃないかな。 こうやって、生きてきたんだなぁ。 な~んて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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