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カテゴリ:和の世界のこと
ようやく、今週のお題です。 昨晩、渋谷区にある臨川小学校の「蛍まつり」に行ってきました。 蛍が集まる池があるのだけど、天候もあり、今週は見れずじまい…。 この「蛍まつり」で、夢プロジェクトの方々、臨川小学校の生徒たち、父兄のみなさんが中心となり、創作劇の「スサノオ」を上演しました。 スサノオノミコトの話を中心に、アマテラスオオミカミの天の岩戸の場面とヤマタノオロチの場面でお話が構成されていました。 体育館の舞台の前に高張提灯を四本立てて能舞台に見立て、 子供たちの演じる神々の話を、お能の演出で、鼓、大鼓、笛も父兄や子供たちが演奏し、 また、ドラムの刻む音が、見事にマッチしておりました。 感激したのは、子供たちの演じる素晴らしさ。 天岩戸からアマテラスオオミカミが現れる場面、舞台の幕が開いて、光があふれていました。 写真を何枚か撮ったのですが、遠かったのと暗かったので、 唯一このアマテラスのお嬢さんが舞っている姿をアップします。 二番目に夏目漱石の夢十夜から、太棹三味線の演奏をいれたモノローグドラマ。 これもお能の演出です。 ちょっと、怖いお話なのですが、私は結構好きな話です。 三番目に狂言の「寿限無」。 これも子供たちが、舞台いっぱいに演じていました。 ある夫婦に子供が出来、子供の名前をつけることに「寿限無、寿限無、ごこうのすりきれ…」 長い長い名前がついてしまうというお話。 この「寿限無、寿限無、ごこうのすりきれ…」を子供たちが言いながら、言葉に合わせて舞を舞うのですが、これが段々とドラムや鼓のアップテンポになり、 子供たちが楽しそうに舞っていました。 古典芸能に楽しんで触れる、子供たちの純粋な演技に拍手をたくさん送りました。 写真が一枚しかなかったのと、少しでも皆さんにお能や狂言に触れて頂きたいので、 ちょっと、本の紹介をしようと思います。 まず、「寿限無」 絵本作家の工藤ノリコさんのカラフルで、楽しいお話です。 この寿限無を音読する楽しさを是非、味わってください。 大人のために白水社から「心から心につたふる花」観世寿夫著。 もしかしたら、本屋さんにもう無いかな。図書館とかアマゾンで検索してみてください。 観世寿夫さんは、もうお亡くなりになりましたが、その演じる姿勢を細やかに書いてあります。実は、図書館の写真集で観世さんのご兄弟を観ました。 そのときの感動が、この本をいっそう密度の濃いものとしました。 狂言は、野村萬斉さんの「萬斉でござる」がお薦め、現在に生きる狂言師の素顔も見ることができます。 これから、夏に向かって「薪能」の公演が各地でありますので、 ご興味のある方は、是非、能&狂言の世界に触れてみてください。 昨夜の子供たちを見ながら、かつてワタクシもお能のお稽古に通っていたことを 思い出しました。仕事が終わってから、熱心に通いましたよ。 板敷きのお稽古場、冬は寒く、夏は暑かったけど、 先生に教えて頂いたことは、後々、能を題材にした唄を唄うときにとても身になりました。 まだ、まだ、病気も挫折も経験していなかった、あのころの話です。 今日はこの辺で…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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