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カテゴリ:旅行の話
皆さま、こんばんは♪
更新をお待ちになった方々、ホンとにお待たせしました! 昨日の続きでございます。 でも、ちょっと違うのは、「香港旅行」の話ではなく、 そのいきさつのお話です。 病と立ち向かう原動力となったお話。 ブログをお読みになっている方々は、ワタクシの行きたい国は、 「フランスじゃなかったの?(ルルド)」 「いえいえイタリアざましょ!」とお思いになっているに違いありませんね。 昨日から登場している「香港♪」 二度行っております。 ワタクシなんぞ、序の口で、リピーターの方なら何度も行っておられるはず。 その「香港」に行くいきさつです。 ワタクシ、プロフィールにも最近はっきりと乳癌経験者と書いております。 この乳癌を乗り越える原動力となったもの。 自分のやりたいことをやりとげる! 好きなことをやっているうちに、どんどんと病気であることを忘れてしまったのです。 手術後、一年は食べるもの飲むものに神経質に気をくばり、 とにかく、生きなくては、働かなくてはと必死でした。 嬉しいとか悲しいとか感じている余裕、なかったかもしれません。 でも、自分の体は大丈夫なんだと言い聞かせながら、普段の生活をしていました。 もうすぐ、一年。外来も一ヶ月おきに通うようになったころ。 M病院のDRから呼び出しの電話が入りました。 「肝臓の数値が…」即、検査です。詳しい話は、病院に行ってからというお話でした。 母が「手術して取ってしまったんだから、先生大丈夫だって言ったじゃない…」 やりきれないなあ、というかなんというか…。 病院に行くと外来の婦長さんの顔は引きつっているし。 やりきれないなあ、と、病院から家に帰ろうと思ったところ、 ふと、足がある場所に向きました。 「アジア映画」というアジア専門のレンタルビデオ店です。 昨日のブログ、香港にご一緒したK大のK先生は、大の大の大の香港好きで、 当時のワタクシ、仕事が終ってからK先生のお手伝いを週一回しておりました。 K先生は、ワタクシに香港グッズをよく見せてくださっては、「香港楽しいよ~」 自然と当時人気のあった、レスリー・チャンさまの映画を観に行ったり、 K先生と香港のお話に花を咲かせるようになっていました。 「アジア映画」は、情報雑誌で探したお店で、まだ韓流ブームになる前だったので、 普通のレンタルビデオ店には、アジア圏の映画のビデオは出回っていませんでした。 狭い階段を上がると、小さなドアがあり、お店には店長ひとり。 とにかく、このお店、アジア圏の映画、テレビ番組がズラッと揃っておりました。 「やりきれない」気持ちで、ビデオの棚を眺めていた時、 一本の作品に、いやいや数本のビデオの束になっている連ドラに目がとまりました。 店長が「それ、面白いよ~」とボソッと(この店長ボソッと言う方で)言いました。 上海灘(シャンハイグランド)という作品でした。 香港では、有名な視聴率NO.1の作品で、 日本でも人気のハリウッド俳優、チョウ・ユンファさまの出世作。 そして、香港、華僑の男子の皆さまは、主題歌♪上海灘~を涙して歌うという、 伝説の番組です。 ワタクシ、香港映画の本でチョウ・ユンファの出世作と知っておりましたので、 迷わず、「これ、借ります!」と重たいビデオ数本を持って帰りました。 香港ノワール、黒社会ものと言われているジャンルの映画、 日本で言えば♪義理と人情をはかりにかけりゃ~の任侠映画というべきでしょうか。 それを自室にこもり、黙々延々と観始めたのです。 チョウ・ユンファさま主人公と彼の相棒の黒社会に染まっていきながら、 アツイ友情に結ばれながら、敵味方に分かれていく…。 日本語の吹き替えだったので、どんどん引き込まれていきました。 特にお決まりのように主人公と恋人がなかなか結ばれない。 母が覗きに来て、「居間で観なさいよ」 いつの間にか母も加わり「面白いわね~」 いつの間にか飲んでいたお茶もジャスミンティーに変わっていたりして。 主人公の恋人が、別の男の人と結婚してしまうシーン、 チョウ・ユンファさま、泣きながら教会に走っていく! 母と二人で「車に乗れよ~」野次る野次る。 数日後のラストシーン、恋人が上海から船でパリへ。 彼への手紙を残して、「船であなたからプレゼントされた本のあのページ、何度も読むわ…」 彼女が、船で本をめくって、何度も何度も読む。 ワタクシの大好きなシーンです。 そして、チョウ・ユンファは、嗚呼、香港ノワールのラストシーン。 ジーン… 観終わって、母と二人で「良かったね」「面白かったね」 検査の結果は,DRから「オドカシテごめん!」と言われ、無罪放免。 暑い夏、それからせっせとアジア映画に通い。 香港映画を見まくり、香港ガイドブックを買い、 某女優姐さんの面白い香港ガイドで火がついて…。(これが抱腹絶倒のポジティブ話) 香港に行ったら、このお店に入って、これを食べて、 といかにも行ったつもりになり、 K先生も「詳しくなっちゃったね~」とビックリされ。 あれよあれよという間に香港行き。 その頃、丁度、病後3年をクリアしたころでした。 ワタクシは、自慢ではありませんが、自分の病気で泣いたことはありません。 そんな暇、ありませんでしたもの。 泣くよりも「生きなきゃ」 お薦めの香港映画を。 ピーター・チャン監督、レオン・ライ主演の「ラブ・ソング」 テレサ・テンの名曲に乗って、惹かれながらも喧嘩しての恋人同士、 香港、NYと二つの街で二人の恋が揺れ動いていく…。 いつものようにラスト言いません。 観てください! あっ、この映画のストーリー今度書きましょう♪ でも、ラストは、書きませんよ~。 ワタクシの次の巡礼地、イタリア、フランス、スクラップブックは書き込みでいっぱいです。 では、今日はこの辺で お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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