|
カテゴリ:カテゴリ未分類
皆さま、二回に渡りジークフリート、
お読み頂きありがとうございます。 ここで、 ちょっとだけ幕間を頂きます。 ジロドゥ作品をご存じの方は、オンディーヌじゃなかったの? とお思いかもしれませんが…。 はい、ワタクシこちらの作品を先にご紹介しております。(笑) ジークフリートは、 ジロドゥの戯曲の処女作。 先に小説で書いたものを練り直し、 この作品が出来上がりました。 ジロドゥもジークフリートのように戦争に行きました…。 作家として世の中にでた頃、第二次世界大戦の足音が近づき、 そしてフランスは、 ドイツに占領されていく。 理想と現実にはさまれながら、 書き続けたのだなと思います。 ジロドゥ作品の登場人物が語る愛の言葉の中には、 その時代への別れをこめた言葉が見えたりするのです。 さて、 ジークフリート。 ジュヌヴィエーウ゛とパリで戦争前に暮らしていたのは、 二年間。 戦争で傷つき、 記憶を失い、収容施設でエヴァに出会い、 エヴァとドイツ人として歩き始めて七年間。 それぞれの時が、 あります。 生きていた時と 片方には、 忘却の時…。 どちらを選ぶのでしょうか。 それにしても、 ジロドゥ作品の女性達、 この状況の中で間然と立ち向かってますね。 ジュヌヴィエーウ゛の台詞。 「あなたが、動物たち、昆虫たち、草木、そして、同じ花から出ても国によって違うあの香り、そういうものをもう一度発見した時、はじめて、幸福に生きられるのよ、 たとえ、あなたの記憶が空虚でも…。」 さて、ワタクシ、 ちょっと準備がありますので、 先に出発したいと思います。 次の幕の”駅”でお待ちしてます。 皆さまは、それまでの間…。 よろしかったら、 フォーレ作曲の 「夢のあとで」をお聴きになってみてください。 丁度、ラジオから流れておりました…。 では、つぎの駅で。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|