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Oops ! 天mama did it again !

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2013.08.09
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※デンタルサポート・コムネット TOGETHERに連載中の

『天ママStyle』の内容をアップさせて頂いております。

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 1歳半の娘を実家に置いて、30歳で北海道の歯学部へ入学し、

長い冬を迎えて、降りしきる雪を窓から眺める頃、

あふれそうになる涙をこらえながら必ず聴いていた曲が、

ディオンヌ・ワーウィックの歌声でした。

 彼女の声に、どれだけ元気づけられたことか……

 昨日、ブルーノートで72歳になった彼女の歌を生で聴きながら、

私の頭の中には、あの時の雪景色と、あの時の涙が浮かんでいました。


 先日、私の第二の母と慕っていたおばさんが亡くなりました。

このおばさんは私の両親の友人で、

家族ぐるみで親戚以上の付き合いをしていました。

 おばは3人の男の子がおり、そのうちの誰かと私を結婚させたかったようです。

縁がなく、他の男と結婚し、そして離婚した私の事を、

それでも本当によく面倒をみてくれました。


 36歳で歯学部を卒業し、東京に出て無我夢中で義歯の勉強をし、

勤務医、そして開業と働きまくりながら、

実家に預けていた娘を引き取り、

2つ目の診療所を手に入れたのがちょうど40歳の時でした

(この間の苦労話は、いずれ何かで書きましょう)


 あまりにも突っ走り過ぎて、すべての歯車が狂い、

2つ目の診療所はガタガタに……

娘との生活はチグハグに……

朝はお弁当作りのため5時半起き、そして相変わらず夜は9時まで診療……

更にわずかの預金も底が見えてきて……


 こんな八方塞がりの状況の中、思わず私はおばに電話をしていました。

「おばちゃん、私辛いんヨ。

貯めていたお金も全部無くなりそうやし、娘との生活もうまくいかなし、

もうどうしたらいいんか、わからん。どうしよう?」


 するとおばは今まで聞いたこともない大きな声で、こう言ってくれました。

「久ちゃん、いくつになったんや! 

あんたも年取ったなぁ~。とうとうグチを言うんかい!」

「エッ、どういうこと?」

「あんたは、あの大変な離婚の時でも、平気な顔をして頑張っていたのに…

お金は全部無くなってから考えなさい!

娘の事は大丈夫、ちゃんとなるって!」

「私、今、グチ言うた?」

「グチや! グチは言うたらあかん。言うたら負けや」

「分かった。おばちゃん、お金が底をつくまで、とにかく頑張る。グチは言わん!」

 

誰に勝っても、誰に負けても構わないのですが、

ただ自分自身に負けないためにグチを封印したら、

段々周りが見えてきて、しばらくしたら仕事も娘の事もうまくいっていました。


 今思い返すと、私の人生の大変な時には、必ずおばが居てくれました。

実母よりも、おばに頼る私の事をおばは愛してくれていたのだと思います。


 今頃、涙が出るなんて……


 死んでしまえば何もかも終わりですが、

おばに愛されていたと思うと、

心があたたかくなり、悲しみが薄らぐ気がします。

 おばちゃん、私もあなたの事をとても愛していました。

 大好きでした。

 もう逢えないと思うと寂しい……

 おばちゃんの本当の娘でいたあの頃、

 あのバカ笑いしていた昔が……

 ……なつかしい……


 私も幸せに死ぬために、残す人を幸せな心にするために、

人を愛し、愛されて生きておこうと思う。



 話は変わります。
 ディオンヌ・ワーウィックさん、

今度は違う国で出逢って、友達になろうね。

 そして、一緒に歌おう!!







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Last updated  2013.08.09 10:09:52
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