今日は天気が・・
悪そうじゃから、大人しくししておるか・・。昨夜、「美の巨人たち」を見ておった・・大観の「生生流転」だったが、その中で、大観の気骨あるところを紹介しておった。文展の審査委員だった50代半ば、片山南風が力作を出品したらしい。その片山南風の作に他の審査員が、南風の経歴を調べて、「二等では重すぎるから三等にしておくか」という話が出た時、絵の審査を経歴で測るとは・・と意見したそうじゃ。確かに、大観の意見には一理あるが・・・結局、大観は審査委員を下されてしまったらしい。大観の気持ちは分からんではないが、文展審査委員の大半の意見もまた一理ある。他の展覧会では、落選続きの男が、いきなり、文展で賞を取ったら、本人のこれからの発展に支障が出てしまわないかと考えるのが常・・人間、大きな賞を貰って、いきなり描けなくなる小さな人間もおるからの~・・^^大観は、天才的な才と努力を重ねた御仁じゃから、そんなレベルの話にはついていけなかったのであろう。まあ、人間を観て、その賞罰を決めるのは、当たり前のことじゃが、度が過ぎてもいかんことじゃ。