遺伝子組み換え食品の恐怖・・
『来月8日公開のドキュメンタリー映画「世界が食べられなくなる日」が話題になっている。「遺伝子組み換え食品」の恐ろしい実態を描いているのだ。内容は、09年、フランスの分子生物学者、セラリーニ教授が世界で初めて試みた実験を追うもの。2年以上の長期間、遺伝子組み換え食品をラットに与える様子に密着している。 ラット200匹を20グループに分け、(A)「遺伝子組み換えトウモロコシ」、(B)「除草剤を散布して栽培した遺伝子組み換えトウモロコシ」、(C)「除草剤を混ぜた飲み水」、(D)「非遺伝子組み換えトウモロコシと除草剤の入っていない飲み水」をそれぞれ割合を変えて与えた。すると、ハッキリとした違いが表れた。「非遺伝子組み換えトウモロコシと除草剤の入っていない飲み水」(D)だけを与えたラットは、健康を保った。 ところが、(A)(B)(C)を与えたラットは、4カ月目から死亡例が出始める。13カ月目にはメスの10~30%に乳がんが発生し、オスは腎臓疾患が増加。15カ月目には複数の腫瘍が発生し、メスの乳腺に大きな腫瘍。21カ月になると、メスの80%に乳腺腫瘍が発生し、オスの腫瘍の数が3~4倍に増えた。 映像はショッキングだ。体中にボコボコと腫瘍ができたラットが映され、農薬の影響で性機能を失った農民の告白が紹介される。現在、遺伝子組み換え食品の安全基準は、ラットに3カ月与え続けても問題がないかどうかで判断されている。しかし、セラリーニ教授の実験によると、4カ月目からラットに異常が出ているのだ。環境ジャーナリストの天笠啓祐氏がこう言う。 「今回の実験はラットの平均寿命である2年間を記録することで、自然死の割合と早期死亡率を比較できるようにした画期的な実験といえます。また、オスとメスを区分したことで、主にメスに影響が出やすいことも分かった。ただ、ラットはトウモロコシを生で食べるが、市場に出ているのは加工品。人間への影響が同じように出るわけではないと思いますが、気に留めておくべき結果だと思います」TPP参加によって、この先、アメリカから日本に大量の「遺伝子組み換え食品」が入ってくるのは間違いない。日本は年間約1600万トンのトウモロコシを輸入している。そのうち約9割が米国産で、88%が遺伝子組み換え品種という。 「遺伝子組み換え食品で表示義務があるのは、豆腐、納豆、味噌などの一部だけで、ほとんどは表示義務なしです。食用油、醤油、マヨネーズやマーガリンなど、多くの人は遺伝子組み換え由来だと知らずに口にしている。怖いのは世界で主食とされる小麦と稲です。『農林水産省は31日、米オレゴン州の農場で遺伝子組み換え小麦が見つかったことを受け、オレゴン州産の小麦の輸入を当面、停止することを明らかにした。輸入を止めるのは、オレゴン州産が含まれる米国産小麦の銘柄「ウエスタン・ホワイト」。ケーキやビスケットなどのお菓子に用いられることが多いという。農水省は、政府が輸入した小麦を国内の業者に売り渡す入札を30日に実施したが、ウエスタン・ホワイトは対象から外した。』世界で反対が多く作れずにいましたが、TPPによって、世界中で作られ、売られる可能性がある。加工されるとはいえ、毎日食べるものだけに影響が心配されます。 映画は渋谷アップリンクほか全国で順次公開される。』(天笠啓祐)以前から、警告されていたが、現実に起きている事実は無視できんじゃろう。昆虫が食って死ぬような植物のが、人間に影響しないはずがないと思っておったが・・・