【デフレ脱却に積極姿勢を見せろ】日銀がインフレ目標設定、市場は好感
日銀の動きに市場も一部の英語メディアも驚き いまやQE競争の時代との説も2012年2月16日(木)12:15 gooニュース・米紙『ウォールストリート・ジャーナル』「Bank of Japan Surprises by Easing, Setting Price Goal(日銀の意外な動き、緩和策とインフレ目標設定)」・英BBC「a pleasant surprise(嬉しい驚き)」だとしながらも「さほど大きな影響はないだろうとアナリストたちは警告している。成長にもっと大幅に影響するには、もっと大規模で大胆な資産買い入れが必要だ」・『フィナンシャル・タイムズ』「他の中央銀行の動きと比べて日銀の緩和策とデフレ対策が不十分だと野党政治家たちが追加策を求めた」後に今回の日銀方針が発表されたと書き、米FRBが2%のインフレ目標値を導入し、ECBがバランスシートを積極的に拡大してきたことなどを指摘。日銀が物価上昇1%目指すと明示 だがその本気度は疑問?2012.02.14 ザ・リバティweb日銀が、ついに1%の物価の目標を掲げた。14日の金融政策決定会合で、デフレ対策のために、「中長期的な物価安定の目途」として、消費者物価の上昇率について1%を目指すことを決めた。併せて、資金の供給枠も追加で10兆円を増やし、ゼロ金利も維持する方針を示した。 日銀はこれまで物価の安定目標として、「2%以下のプラスの領域にあり、中心は1%」と表現していたが、明確に2%の目標を打ち出している米連邦準備理事会(FRB)と比べて、分かりにくいという批判が出ていた。 今回の日銀の決定について、朝日新聞は「事実上の『インフレ目標』を日銀として初めて導入した」と表現しているが、他紙は「インフレ目標」という表現は使っていない。通常、インフレ目標は、達成時期を明確にし、達成できなかった場合の措置も定める。その意味では、厳密に言って、今回の日銀の決定は、インフレ目標を導入したとは言い切れない。 それでも、今回の決定は、それなりに市場にインパクトを与えたようで、14日の為替市場では、円が対ドルで急落し、1ドル77円96銭と約3週間ぶりの安値をつけた。これまでの日銀の頑なな姿勢からすれば、想定外の金融緩和だったと言える。不十分な部分も残るとは言え、今回の決定はある意味で画期的な方針変更だ。 その背景の一つには、1月27日に発売された『日銀総裁とのスピリチュアル対話』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)の影響も大きかっただろう。同書は、白川方明・日銀総裁の守護霊が、本心ではデフレを望んでいることをスクープ的に報じていた。その直後に、アメリカでインフレ目標を導入したことから、追加の金融緩和に動かない日銀の無策ぶりに批判が集まっていた。 14日は、バレンタインデーということもあって、今回の日銀の決定が本気でデフレの克服に向けた「本命チョコ」なのか、政治の圧力に対するポーズとしての「義理チョコ」なのか、という議論も出ている。願わくば、本心からの政策変更として、大胆な金融緩和に向かうことを期待したい。【送料無料】日銀総裁とのスピリチュアル対話価格:1,470円(税込、送料別)