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カテゴリ:子育て と 成長
ご褒美で釣って 子供の成長を促すのは一つの手だが、 これには、薬になる部分も、毒になる部分もあると思う。 ご褒美がなければ 何もできない子に育っても困るし、 他方、子供なりにも目標を持って行動することは大切なこと。 --- ことあるごとに 「がんばったけど、ご褒美は?」などと、 積極的なご褒美要求を繰り返していた3歳児の頃。 彼が欲しがっていたモノは、プラレールなどの鉄道グッズ。 これに対し、当時の私達の返答は、次のようなもの。 1)ご褒美目当てに、がんばったのか? それとも、自分のためにがんばったのか? 2)ご褒美とは、いつも諦めずにがんばっている人だけが、 たまに もらえるもの。(がんばれば、即 ご褒美ではない。) 3)たまのご褒美には、「モノ」と「思い出」があるが、 「モノ」か「思い出」かを、受け取る側が選ぶことはできない。 3歳児にとって、難しいルールかな?とは思ったが、 幼児なりに意味を理解し、ご褒美の微妙な位置付けを体得。 継続できた努力に対して、たまにご褒美をあげていたのだが、 単発のがんばりとは違うスゴさを、具体的に指摘して納得させたうえでのこと。 鉄系の「モノ」に執着する度合いは、今でも 高いままだが、 「思い出」というモノの対極にある価値も、自分なりに消化した様子。 --- 5歳になった頃、目標とご褒美の組み合わせを 自ら考えて、 「○○ができたら、ご褒美をもらえないか?」などと提案し始めた。 自ら目標と計画を定めて、努力したり継続したりすることは、 まだ小さな幼稚園児であったとしても、悪いことではないと思った。 そこで、例えば「1ヶ月の間、毎日1回、ホームワークをやりきる」など、 中長期的な提案を持ってきた時にだけ、特例として 認めることに。 ご褒美は、予め話し合って、本人と私達が合意したものだけ。 彼が持つ財産(プラレール群)との相対的な価値バランスを考慮して、 過度な ご褒美依存に陥らないように自己チェックも必要。 でも、言うのは簡単だが、幼児が毎日忘れずにがんばるのは難しく、 本人の努力が続くよう、遠まわしにアシストするのが親の役目に。 ご褒美を目指した5歳児の取り組みは、たった今も 続いている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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