なた5963さんが紹介されていて、懐かしくなっちゃって買いました。

学園物の短編集なのだが、舞台が同じ進学校で、前の話に出てきた人が微妙にかぶってきたりする。実は、川原泉の漫画はこういうパターンが多い。
前回に出てきた人と次の主人公が実は同じ中学出身だったりすると、ぐっと親近感が湧くわけで、そのあたりが上手いなあと思う。

しかし、絵柄は随分変わった。なたさんに紹介されなければ多分書店で気づかなかったかもしれない。上手くなったというのかなあ。でも、私は以前の絵柄の方が好きだ。なんとなく、硬くなった気がするのだった。
まあ、きっと作者には意図するところがあったのだろう。

お話は、クールな一見二枚目男子と、ユルユル女子が出会って、クール男子が劇的な変化を遂げるというお話がふたつ。
小学生に何となく好意を持っちゃって俺はロリコンか変態かと悩むのが1篇。
もう一つ毛色の違うのが、ＢＬを扱った作品だが、むろん川原的解釈であるから、正統な（？）ＢＬではなく、斜視気味に話は進む。

おなじみのストーリーあり、新境地ありで、古いファンにも楽しめた1冊だったと思う。
私の一番のお気に入りは小学生が気になる柔道少年の話かなあ。ちょっとファンタジーが入っていて面白かった。

この連作は、まだ続くようだ。出来れば、各話のキャラがもっと親密になって、最終的にもっと大きなストーリー（笑うミカエル的な？）になるといいなと思う。読みきりの連載なんでちょっと無理かもしれないけど。。。

ところで。。。
ミカエルといえば樹里ちゃんですね～。
映画気になります。ダミアンも、イタリア人神父も、麦チョコも。。。

見に行こうかなあ～。