昨日は、あまりの暑さと、せっかくのレディースデーなので、子どもを連れて映画館へ涼みに行きました。

お姉ちゃんの希望で「ブレイブストーリー」を選びました。

絵はすごく綺麗でした。カッツっていうキャラがカッコよかったです。

ただ、ストーリーはお子様向けだし、古いなあと思いました。いわゆる異世界もの、ＲＰＧの踏襲、主人公と似た境遇の（主人公よりも圧倒的に能力が高い）少年が悪の道へ突き進み滅びる、自分の影との戦い。。。なんだか、見たことのあるモチーフばっかりだなあ。。。影との戦いなんて、それこそ、ル・グィンがゲド戦記で38年前に書いたテーマです。。。

ちょっと嫌だなあと感じるのは、主張したいことを、言葉にして主人公に直接言わせてるからかもしれません。最近そういう作品、そういう歌が多くて、辟易しちゃうんですけど、直接「○○しちゃいけないんだ。」とか、言われちゃうと説教にしか聞こえないんですよね。

もっと、シチュエーションや主人公たちの行動や表情で、じんわりと気づかせてくれる演出は出来なかったんでしょうか。確かにそんなの難しいでしょうけど、あまりに直接的でイタかったです。

あとひとつ。親の離婚や家族との死別といったシビアなシーンも出てきます。（ちょっと子どもの目をふさぎたいようなリアルな描写もありました。）しかし、そんなトラブルにも、逃げずに正面から立ち向かわなければいけないということは、今の子どもには必要な知識かもしれないなと思いました。ウチでは必要ないことを願うけど。
そういう意味でラストにきちんと現実世界を生きる主人公の姿が描かれたことはとても良かったなあと思います。

ま、ともかく子どもたちは面白かったそうなので、良しとします。

そうそう、声ですが、松たか子は予想以上に良かったです。ウエンツも健闘しました。ちょっと気取ったシーンで闊舌がイマイチでしたが、大人っぽさと少年らしさが入り混じっていて美鶴役にはなかな良かったんじゃないでしょうか。

それにしても、ジブリの影響か、声優さんは映画で起用されなくなってしまいましたね。

宮部みゆき。。。

本当にベストセラーになるほど、面白いのでしょうか？

疑問は深まるばかりです。