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カテゴリ:今日読んだ漫画
やっとこの2冊を読み終えた。 マッシモのアパートには5つの部屋とリビング、ダイニングキッチン、バス、トイレがついている。。。 5つのうち4つの部屋には、バール(イタリアのカフェのようなもの。至る所にある)の店長のマッシモ、トラック運転手のアル、漫画家(?)のド派手でちびっこいチェレ、路上で演奏しているルーカという4人の中年男が住んでいた。残る5番目の部屋は、入れ替わり立ち代り入居者が変わる。語学留学生がそのほとんどだ。 この4人、すごく個性がバラバラで、それぞれ別の考え方を持ちながらもとても仲良しで、上手にルームシェアしている。こういう大人の共同生活に、私は実はとてもあこがれているのだ。一緒に住みたいなあなんて思ってしまう。(実際中年男4人と住むのは無理だが。) この4人の生活に、5番目の部屋の住人が違ったリズムを刻むことで、毎回いろんな物語が生まれる。楽しかったり切なかったりほのぼのしたり。。。そして最後には暖かい気持ちが残るのだ。 連作だけど、一本の物語として1冊で完結していて、そういう点も好感が持てる。
一方こちらはオノ・ナツメの最新作である。 ちょっと驚きの時代物である。 食い詰め浪人の政が、遊び人風の弥一の用心棒に雇われるところからストーリーが始まる。腕が立つのに気弱な性格の政は、弥一の余裕のある態度に惹かれて仕事を請けるのだが、仕事を終えた途端、誘拐の片棒を担がされたことに気づかされる。その上金まで受け取ってしまった。 政はそれからも葛藤しながらどんどん弥一の仕事に巻き込まれていく。自分のしていることへの罪悪感と、弥一へのあこがれと、仲間のいる幸福感と。。。 政を裏切り続ける弥一は、何故政を仲間に引き込んだのか。政はどこまで自分の良心に蓋をして「五葉」として生きていけるのか。今後の展開が気になるところだ。
オノ・ナツメ。クィンタ・カーメラやリスパラのようなハートウォーミングなストーリーを描くかと思えば、not simpleや五葉のようなかなりシビアな話も描ける。なかなか、森薫以来のめっけものだったなあ。 それにしてもnot simple。。。どこかで再開してくれないものだろうか。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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