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2006.10.02
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カテゴリ:今日読んだ漫画

カタリベ.jpgカタリベまた画像無しですかい。楽天さん、手を抜くな!

例によってネタばれ注意  ただし少々あらすじ見てから読んでもやっぱり頭パニックになると思いますが、気にする方はスルーしてください。

今日は、ひさびさにだんなも子供もいないお休みの日。ずっぽり漫画とネットに浸っております。(笑)駄目主婦です。でもちゃんと洗濯もお掃除もやってるのよ。(言い訳)

ではここから感想です。


「もやしもん」、「週刊石川雅之」と、徐々にその魅力に取り付かれつつある石川雅之の時代物「カタリベ」を紹介する。

時代は南北朝時代、倭寇やら海賊やら、明やら高麗やらお侍さんなんかが入り乱れる海の物語だ。
皆さ~ん日本史は得意ですか?
一読目、私はとにかく凄い迫力といろんな力に翻弄される少年の成長する姿にぐいぐい引き込まれた。
が、誰が何をしてるのかさっぱり?ヽ( ̄ー ̄*)ノおてあげだった。

2回目は登場人物の相関図を書きながら、分からない言葉をネット検索しながら読んだ。(笑)

なるほど。やっと、各人物の位置関係、利害関係、海賊と倭寇の違いなんかが分かってきた。かなり重厚なお話だ。登場人物も多い。改めて石川雅之の奥深さに気づかされた。

ストーリーは九姓漁戸(もうここからわかんないでしょ。)(元末に大漢皇帝と称した陳友諒の率いる一党。後に明を興す朱元璋との戦いに敗れる。)の島を倭寇が襲撃するシーンから始まる。
倭寇の狙いは九姓漁戸の御曹司と呼ばれる少年である。しかし、じいと二人襲撃を逃れたはずの御曹司が、単独で民を助けるために戦いの場へ戻ってしまう。その優しい心が裏目裏目に出て、結局は九姓漁戸の80人の命を自分の判断ミスによって失うことになる。

御曹司自らもまた、鬼と呼ばれる(恐怖に取り付かれて暴走する狂戦士?)者たちの餌にされそうになるところを、マエカワという海賊に助けられる。ここで(最初から案外ちょくちょく出てくるのだが)バハン様と呼ばれる(八幡大菩薩?海の守り神?何者かは分からないが、この物語の狂言回し的役割か?)者から、「生きるか死ぬか自分で選べ」と言われ、「半年生き抜いたら、死んだものを1人蘇らせてやる」という約束(生きる目的)を与えられる。マエカワもまたバハン神と契約を交わした者だという。

少年は、御曹司という呼び名を捨て、マエカワから名前を貰う。「カタリベ」と言う名前を。。。

登場人物は、表紙を見れば分かるが、今触れた主要人物のほかにも1巻から山盛りだ。明の商人の三つ目、それにくっついてるやたらと強い姐さん紅鶴。村上水軍の村上氏の娘吏英(村上氏のいったい誰の娘なんじゃろね。)、鬼から人間に戻ったエボシ、鬼を人間に戻すために働いている胡蝶、肥前松浦党の直。。。

この段階ではまだ何もかもが謎だらけだ。むろんまだ1人の蘇りもない。50年で100人蘇らせるつもりのカタリベの目標は大きい。物語は始まったばかりなのだ。
カタリベの行く末、マエカワの目的、胡蝶は何者なのか、村上のお嬢は何がしたいんか、バハンの言う甦りとは何か、は~、これからの展開が楽しみな作品だ。

 


 

石川雅之さん、もやしもんの時眉唾とか思ってごめんなさい。参りました。
(ただしひとつ難を言わせて貰うと、キャラの描き分けをもう少し頑張って欲しいのだが。。。)
これは、「人斬り竜馬」も読まねばなりませんかねえ。

ああ、脳が石川菌でかもされてきた~。

あ、そうそう、この作品読んで、この人本当に宮崎駿作品が好きなんだな~と思う。かなりインスパイアされたと思われる部分が多いのだ。でも、何か自分のものにしている気がして悪い気はしない。宮崎駿の後継者は、直下のスタジオジブリよりも案外こんなところにいるのかもしれないな。

 

放蕩駱駝ちゃん、いつも面白い漫画をありがとう。
「カタリベ」も「ヴィンランドサガ」も自分で買ってしまいそうな勢いです。(笑)






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最終更新日  2006.10.02 14:04:44
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