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カテゴリ:今日読んだ漫画
以前、茶まターさんの日記にハナスカ87さんがちらっと紹介してらした漫画なのですが、このインタビューを読んで、ものすごく読みたくなりまして早速買ってしまいました。
食べることの大好きな、とても気位の高い奥様、沈夫人と、この家に買われてきた料理人の李三。 李三は沈夫人の側仕えの愛蓮から「前の料理人は奥様の機嫌を損ねて指を落とされた」という話を聞かされ、料理を出すのもなかなか命がけだったりします。そんな李三側の緊張感と、奥様の、とりあえず退屈を紛らわしたいというアンニュイさがとてもいいコントラストになっていて、とても楽しい作品になっています。(でも、駄目な人には駄目かもしれません。) 奥様はわがままですが実はとても頭が良くて気配りが出来る人のように思います。ある時、李三をぼこぼこにした使用人が、実は自分の悪口を言っていることも知っていながら、鷹揚に知らないふりをしているところなど、器の狭い人間には真似ができないなあと思います。 しかし奥様もまた旦那様に飼われた籠の鳥のようなもの。旦那様の弟や前妻の娘にも嫌々ながらお付き合いをしたりしなければならないし、きっとそんなに自由も無いでしょう。李三をからかうことはそんな奥様のほんの小さな楽しみなのです。李三にとっては生きるか死ぬかくらいのストレスですが。それも分かって意地悪を言う奥様はホントに酷いお方です。(笑) そんな、李三に対してはやりたい放題の奥様ですが、時々、劉家の主治医の先生にギュッとお灸をすえられるのがまた可愛いく、全く無敵ではないところをみせてくれるところが、上手いなぁと思いました。 ところで、この漫画は料理漫画であるにもかかわらず、妙にエロスを感じる時があるんです。それは「私のためだけに盗まれた椰子」であったり、「自分の指を食べる奥様の姿を想像する李三」であったり。これは作者が女性だからなのかしら。。。などと思いつつ、二人の世界と中国料理を堪能致しました。3・4巻も買いに行かなくっちゃ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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