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カテゴリ:今日読んだ漫画
茶まターさんの熱烈ご推薦を受けて購入。ご紹介ありがとね。 まず表紙に驚いた。グリーンと茶色のイラストの描いてある部分は表紙ではなくて帯なのだ。 何だか細部に至るまで描き込まれたいろいろなものが気になってしょうがない。本屋さんに並ぶ本の背表紙。壁にかかる絵。CDのタイトル、特にお店の名前。。。 ストーリーは、切なかったり、ほろりと苦かったり、こっくりと甘かったり。コーヒーの味のようにそれぞれ少しずつ違って香り高い。私のお気に入りは(全て気に入ってしまったが)バビロン再訪、夕立さん、ニャン太、ヒコおじさん。2巻ではかわいい女、男たちの旅(最高に好き)、絵の中の喫茶店、あと、豆太の出てくるのは全部。2巻の方が少しSFのテイストが入ったものが多い気がした。(けれどどちらがいいとかいう事ではない。)
さて、読んでいて美味しいコーヒーを飲みたくなったのはもちろんだけれど、何だか昔を思い出してしまった。独身時代、少しだけ京都の会社で働いていた時のことだ。その頃昼休みになると毎日珈琲屋さんへ通っていた。老マスターと見習いらしき店員の二人でやっていた店だった。老マスターのボケと店員のツッコミの面白さと、毎週のスピリッツの回し読みのために、飽きずに通っていたものだった。(この頃からやっぱり漫画オタク(笑))面白かったのは老マスターが留守の時、見習い君の入れてくれたコーヒーが、全然美味しくなかったこと。(爆)この時から、私は老マスターに畏敬の念を抱くようになった。 あるいは、北大路通りにあったBAR(バール)という店。マスターが苦虫を噛み潰したような顔で、ほとんど何も喋らずただ黙々とコーヒーを入れてくれる店だった。セルフサービスで、1杯150円だったが、何故か無茶苦茶美味しかった。そして、何故か外人のおじさんの客がやたらと多い店だった。 桜並木が美しい疎水沿いにある住宅街の中にひっそりあったお店は、会社を定年でリタイアした人が自宅を改造して作ったお店だった。素敵な洋風のお庭が見渡せる落ち着いた店内と、使い込まれた飴色のステレオからクラシックが静かに流れていた。美味しいコーヒーと、奥様が焼かれたスコーンくらいの大きさのクッキーを饗された。贅沢な気分になれるお店だったけどあのお店も今はもう畳まれただろうか。 それから忘れられないのは会社の数軒先にあった「PIEDPIPER」というお店。壁一面のハヤカワ文庫と創元文庫。モンティ・パイソンのビデオが流れ、足元には常に猫が5~6匹いるという、これがまた猫くさい(爆)店で、駄目な人は絶対駄目だろうなあと思われる店だった。店長は(名前が織田信長の美男で有名なあのお小姓と同じ名前なのよ。絶対通称。そして顔がどう見てもモンゴル系で、笑ったなあ。)ハンバーグがやたら美味しいお店だったが、オーダーを受けてからミンチをこね始めるので時間がかかることこの上なかった。たまにオーダー受けてから買出しに行ってた事もあったな。 あ~美味しいコーヒーを飲ませるお店に、久しぶりに出かけたくなったよ~。(滋賀県にはあまり無いのですよね~。)
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