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カテゴリ:今日読んだ漫画
妙に懐かしい絵柄なのだ。大友克洋とか、吉祥天女を描いていた頃の吉田秋生なんかを連想する。 ストーリーは9編からなる短編集。この短編連作のテーマなのか、作家自身のテーマなのか、ほとんどが死にまつわる話だった。1ストーリーに1死体の勢いである。しかし、それぞれミステリー仕立てだったりオカルトっぽかったり、いいお話系だったりと様々な切り口を見せてくれてなかなか楽しめた。とは言えテーマがテーマなだけに雰囲気は暗い。読む人を選ぶ作品かもしれない。 でも絵も構成も(地味に)しっかりしているので、次は是非長編が読みたいものだ。 ただ、この人一体どういう人なのか皆目見当がつかない。ネット検索しても、ファンページ一つひっかからない。あおば出版を検索しても、作家の紹介も無ければ、この先の出版予定から雑誌掲載の予定も分からない。当のコミックスにも初出誌が書いてないわ、あとがき解説の類すらないのだ。 でも、ネットショップの「壁の中の雲」のレビューを読むと、10年追いかけているという人がいたので、少なくとも漫画家としては10年選手らしい。しかし、10年描いていて、コミック1冊しか出ていないのだろうか。同人作家だったのか。何だかもどかしい話である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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