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テーマ:最近観た映画。(39883)
カテゴリ:今日見た映画
「真珠の耳飾の少女」を見ました。
貧しさのために、働きに出されることになった少女グリート。彼女は画家フェルメールの家に雇われます。アトリエの掃除を任されているうちに、やがて画家の助手のようなこともするようになりますが、二人きりでアトリエにこもるため、だんだんと奥方が二人の仲を怪しみ始めるのです。そんな時、フェルメールの(いかにも好色な)パトロンが、グリートと自分の肖像画を依頼します。しかし、フェルメールはグリート一人をモデルに絵を描き始めたのです。
画家とモデル。なかなか艶かしい想像を掻き立てるシチュエーションではありますが、意外にプラトニック・ラヴで、甘酸っぱい映画でした。 別の部屋に妻がいるのに、アトリエで顔がふれあうほど接近する時のドキドキ感とか、家族団らんの時なのに、フェルメールの目がグリートに釘付け、それに気づいて傷ついてしまう妻、それをまた別の視点で見ている妻の母親とか。とても台詞の少ない中で、各人物の心の動きがひしひしと感じられます。特に、妻の真珠の耳飾を内緒でグリートに付けさせるシーンは何ともいえない緊張感とエロティシズムがあって、ちょっとうっとりしてしまいました。。。(*´ェ`*) そしてスカーレット・ヨハンソンの唇は、改めてすごいなあと思いましたね。
でもこの映画、いろいろとツッコミ不足なところが随所にあって、もったいない気がしました。例えば、グリートはタイル職人の娘らしく、そのおかげで色彩とか光とかに対するセンスがあり、フェルメールに興味をもたれるみたいな雰囲気なのですが、かなり曖昧。グリートと肉屋の青年との恋というのも、無駄な気がするし。(第一この肉屋さんが不細工なので、ちっとも感情移入できない。) それに、フェルメールの奥さんが致命的にブスなのもどうにかして欲しかった。もっと美人の方が説得力があったと思うのです。何で奥方でなくグリートを選んだのか。これではフェルメールがグリートに、「共感できる魂を感じた」からではなく、単に「グリートの方が可愛かったから」、のように思えてしまいます。 全体的にぬるい感じの映画ですが、この3人の緊張感と、本物の絵よりも更にフェルメールっぽいスカーレットが良かったので、一応満足デス。 この絵にそっくりのおばさんが出てきてにやっとしました。(笑) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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