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2006.11.23
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カテゴリ:今日見た映画

        

「真珠の耳飾の少女」を見ました。
これはヤン・フェルメールというオランダの画家の同じタイトルの絵を元に作られた映画です。

 

pearl.jpg

 

貧しさのために、働きに出されることになった少女グリート。彼女は画家フェルメールの家に雇われます。アトリエの掃除を任されているうちに、やがて画家の助手のようなこともするようになりますが、二人きりでアトリエにこもるため、だんだんと奥方が二人の仲を怪しみ始めるのです。そんな時、フェルメールの(いかにも好色な)パトロンが、グリートと自分の肖像画を依頼します。しかし、フェルメールはグリート一人をモデルに絵を描き始めたのです。

 

画家とモデル。なかなか艶かしい想像を掻き立てるシチュエーションではありますが、意外にプラトニック・ラヴで、甘酸っぱい映画でした。

別の部屋に妻がいるのに、アトリエで顔がふれあうほど接近する時のドキドキ感とか、家族団らんの時なのに、フェルメールの目がグリートに釘付け、それに気づいて傷ついてしまう妻、それをまた別の視点で見ている妻の母親とか。とても台詞の少ない中で、各人物の心の動きがひしひしと感じられます。特に、妻の真珠の耳飾を内緒でグリートに付けさせるシーンは何ともいえない緊張感とエロティシズムがあって、ちょっとうっとりしてしまいました。。。(*´ェ`*)

そしてスカーレット・ヨハンソンの唇は、改めてすごいなあと思いましたね。

 

でもこの映画、いろいろとツッコミ不足なところが随所にあって、もったいない気がしました。例えば、グリートはタイル職人の娘らしく、そのおかげで色彩とか光とかに対するセンスがあり、フェルメールに興味をもたれるみたいな雰囲気なのですが、かなり曖昧。グリートと肉屋の青年との恋というのも、無駄な気がするし。(第一この肉屋さんが不細工なので、ちっとも感情移入できない。)

それに、フェルメールの奥さんが致命的にブスなのもどうにかして欲しかった。もっと美人の方が説得力があったと思うのです。何で奥方でなくグリートを選んだのか。これではフェルメールがグリートに、「共感できる魂を感じた」からではなく、単に「グリートの方が可愛かったから」、のように思えてしまいます。

全体的にぬるい感じの映画ですが、この3人の緊張感と、本物の絵よりも更にフェルメールっぽいスカーレットが良かったので、一応満足デス。

milk.jpg

この絵にそっくりのおばさんが出てきてにやっとしました。(笑)






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最終更新日  2007.10.02 00:51:03
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