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テーマ:最近観た映画。(39887)
カテゴリ:今日見た映画
註)このレビューを読むと、この映画を観たくなくなるので、これから観る人は読まないで下さい。
映画「マリー・アントワネット」を見てきた。 こんなシーン↑と、激しいロックで映画は始まる。 とても、ポップでキッチュ、尚且つゴージャス。息を呑むほど可愛くてピンクでヒラヒラのキラキラのゴテゴテ。もうとりあえず、うっとりだ。その後の歴史を知る私達にとっては、ちょっとぞっとするものがあるのだけど、14歳の少女が、世間から隔絶されてこんなものに囲まれたら、何も考えられなくなるのはあたり前だろう。そういう意味では、決して賢くも無いけど愚かでもない、等身大の少女マリー・アントワネットが描かれていた、と思う。 もう一つ特筆すべきは音楽だ。UKロックが随所にちりばめられているのだが、これが妙に画像にマッチしていて、少女の気持ちを浮き立たせるのに一役買っている。ただ、ボーカルが煩いなあと思うシーンもいくつかあったけれど。
さて、肝心のストーリーなのだが。。。 結婚はしてみたけれど、夫に省みられず、宮廷のお取り巻きと寂しさを紛らわすために贅沢三昧の放蕩三昧。退屈で怠惰な毎日。そこに現れたいい男と危険な火遊び。でも彼も何処かへ行っちゃった。。。後略。(笑) これって、ソフィア・コッポラの前作、「ロスト・イン・トランスレーション」とほぼ一緒のストーリー展開じゃないのかしら。 見終わった後その事に気づいて、ほんとにガックリした。 ソフィアがどんな人生を送ってきたのか私は知らないけれど、彼女の閉塞感を象徴的する、似たようななシーンが両作品にはある。 「私はここから出たいのに、出られないの。」とでも言いたいのか、私はそのシーンを見てとてもむずがゆいイライラを感じてしまった。そんなお姫様のユウウツに共感できるかっての(▼▼)。。。
それにしても、このクオリティでロードショー作品というのは、どうなのだろうか。ものすごく私的な映画なので、ミニシアター向きだと思ったのだけど。これが、後ろにいるコッポラ父の力なのか。。。衣装やセットにしても、分不相(ry 贅沢で、退屈で、籠の鳥の可哀想な私。そんなソフィア自身を投影したお嬢様芸的映画、それがソフィアの映画への感想だ。 今回の経験で一ついえるのは、ソフィア・コッポラの映画は二度と見ないということか。(笑)。。。○rz お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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