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カテゴリ:今日読んだ漫画
久しぶりの漫画レビューです。いろいろ読んだのですが、まずはこちら。 2060年、日本。 この作品、表紙の美しさとは裏腹に、なかなかグロテスクな内容になっている。何故なら、普通の事件ではわざわざ被害者の脳を摘出してMRIスキャナにかける必要が無く、普通に火葬されてしまう。自然「第九」がかかわる事件は猟奇的で特異なケースに限られるのだ。 ストーリーについては、作品の性格上語りたくないのだが、死体の目撃した画像を見るというアイディアは特筆すべきものだと思う。 こういう仕掛けの話なので、自然、重く暗いストーリー展開で心楽しくなるような漫画ではない。楽しい気分になりたいときにはお勧めできない。
さて、あとがきの漫画に描かれていたことなのだけれど、(そして私も以前から少し興味があったことでもある。)同じものを見ても、私とあなたは本当に同じように見えているとは限らないというお話。 生まれてからずっと1.0あたりの視力をキープしている私と、裸眼で0.02くらいのうちのダンナとでは例えば同じ林檎を見ても随分違って見えるだろう。乱視がかかった人や、色覚が違っている人、隻眼の人、白内障の人等々、目の状態はひとそれぞれだし、その人の精神的な状態や先入観といったものも見えているものに影響を及ぼすだろう。 清水玲子の最高傑作との呼び声も高いこの「秘密」。これからも要チェックの作品だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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