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2007.05.17
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カテゴリ:今日見た映画

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ケイト・ブランシェット様。かっこいい~、クールビューティ。ほとんど寝てたけどね。

ネタバレあります。ご注意を。

言葉が通じない。心も伝わらない。思いはどこにも届かない。

この映画のキャッチコピーの一節だが、見終わってみてそんな映画だったかなあと思ってしまった。
むしろテーマとしては1丁のライフル銃が何を引き起こしたか、あるいはその銃にまつわる人々のそれぞれのドラマという方がしっくり来る。

物語はモロッコ、アメリカ、東京の3箇所を時系列もばらばらにして語られる。
前作の21gでも、上流、中流、下層の出会うはずの無い人々がある事件を通してリンクするという手法がとられていた。
これはイニャリトゥ監督のお得意の手法だ。最初はばらばらだったピースが最後に全てはめ込まれて映画が完成するという、きわめて難しい展開方法だと思う。
21gでは、バラバラだった物語がひとつに収斂されていく過程にものすごく緊張感があった。それは時系列はバラバラだったものの物語はひとつのストーリーであったのでまとまりがあり、完成度の面では実はバベルより上だったと思う。今作では、物語自体は全くリンクしないので、そういう意味では最後に全てのピースがひとつに繋がる醍醐味や、カタルシスは味わえなかった。

しかし、時々何処かでふっとリンクする瞬間を持ちながら、全く違う連作短編映画として、バベルは面白かったと思う。

モロッコとアメリカでは、ちょっとした思い付き(「あの車が撃てるか?」「誰もベビーシッターを代わってくれないなら、息子の結婚式に子供を連れて行くしかないだろう。」)が、とんでもない結果を導き出す物語。

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ダコタ・ファニング?と思ったら妹だって。エルちゃんです。姉妹揃って可愛いこと。

日本だけは趣が違っていて、一人の聾者の少女の孤独が描かれている。
音が聞こえないという壁で世界から隔絶されながら生きている少女チエコ。たぶん唯一のよりどころだったと思われる母を失い、父親とは心を交わすことが出来ない。
健聴者にナンパされて、彼女が聾唖者と分かった途端、気持ち悪いものでも見るような目で見られるという屈辱に、チエコは下半身を露出するという挑発的な態度にでる。
それからも、歯医者の口にキスしようとしたり、ノーパンで街に出たり、刑事の前で服を脱いだり。
その異様な行動は、私には自傷行為のように見えた。自らを貶め傷つけるようなそのぎこちない誘惑。全く色気も何も無い、痛ましいだけの裸。その誘惑を拒否されて、まるで全身で「私を抱きしめて」と言っているような、身をふりしぼる号泣に私は涙した。

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こうやって見ると確かに高校生には見えないかもね、凛子。

 

イニャリトゥ監督は絶望を描く。何だかとても救われない気分になって席を立ちたくなることもある。でも、最後に小さな希望のともし火をふっとともしてくれる絶妙の技を持つ人だ。
やはり最後まで見てよかった。

しかし、大人向けの映画だと思う。我慢強い人じゃないと見られないかもしれない(笑)。

 

見終わって、この映画が一体なんだったのか、実は今も自問自答中だったりする。でも、こういう賛否両論分かれるような作品って、何故か大好物だったりする。白飯3杯いけちゃうくらい。(笑)
21gも随分脳内上映をくりかえした。バベルも今も脳内上映中。イニャリトゥ監督作品って私はかなりツボだなあと思う。(そういう意味でもサンシャイン2057を見逃したのはものすごく残念だった。これもなかなかの賛否両論映画だったらしいので)

最後に、ひとつ疑問だったのは、あの銃を銃社会ではない日本人の物と設定したのは何故だったのかと言うこと。100歩譲ってライフルだから、持っていても違法じゃないとしても、奥さんの死因が銃による自殺と言うのはちょっと違和感がある。銃社会への批判だったら矛先が間違っているというものだ。その辺りだけ、少し設定が気になった。
まあ、日本も昨今何故か銃を持っている人がいたりするのも確かなのだけど。。。

 

 

ところで、ガエル・ガルシアって私の弟(20代の頃ね)に何故か似てるんだよね~。(男前かどうかは別としてナ)。。。そして、シッターのオバサンが時々うちのおかーさんに似ててぎょっとしたんだよね~。私ってもしかして先祖はメヒコ??

 

 

バトンで少しだけ21gに触れています。






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最終更新日  2007.05.17 23:45:59
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