|
カテゴリ:今日読んだ漫画
また、画像がありません。( ┰_┰) もともとネットで短編とショートショート作品を発表していた人のようで(現在進行形か??)多くの作品が今もネット上で読める。→コンプレックスプール 「説得ゲーム」は表題作を含む5編の短編で構成されている。 とある研究室で、自殺した女性の脳を培養するプロジェクトが始まる。しかし、高橋の努力もむなしく脳はだんだんと萎縮し始めていく。「キオリ」 タイムマシンを作った研究者が最初に向かった場所は・・・ショートショート「タイムマシン」 全身が徐々に麻痺する奇病にかかった大学生山本は、脳死した同世代の青年の体に脳を移植して一命をとりとめる。しかしその第二の人生は・・・「Nobodey」 ゲーム開発者の尾崎は試作ソフトを試すうちに見つけた「説得ゲーム」。このゲームはバーチャル空間に現れる自殺志願のキャラたちを説得できればクリアできるというゲームだった。ゲームをプレイするうちに尾崎はある人物を思い出す。。。「説得ゲーム」 男性の出産を認めた新しい法律「クバード法」子どもの産めない妻に代わって子どもを産む決意をする宮田だったが・・・「クバードシンドローム」 実はもっとブラックなものを想像していたので、意外にハートウォーミングなストーリーだったことに驚いた。しかし、脳移植とか、男が子どもを産むとか、テーマ的にはありがちなのかもしれないが、そのストーリー展開は秀逸だ。 特に気に入ったのは「Nobody」。大学ラグビー部の主将という輝かしい人生を歩んできた主人公が、まったく正反対と言ってもいい青年の体に生まれ変わって、彼女もラグビーも就活も駄目になり、家族とはギクシャクし始め、果ては酒に溺れ。。。という怒涛の転落から、予想外の心温まるラストで締める手際に拍手を贈りたくなった。 まだまだ、探せば短編巧者がいるものだなあと思った1冊。 この2冊は説得ゲームとはまた趣を変えて、グリム童話を元にした物語。 大きなかぶ、唄う骨、シンデレラといったおなじみの童話が戸田風にアレンジされ、残酷だけど最後にジワリと暖かいものが残る、深みのある物語に生まれ変わっている。 どちらも面白かったが、舞台がロシア・韓国・中国・北海道(アイヌ)とバラエティに富んで楽しかった「化けの皮」がお気に入り。
3冊を読んで、何となく今市子さんの絵に似ているなあと思っていたら、戸田さんの好きな作家に挙げられていた。(笑) あ、それと、セックスについてはなかなか率直に描かれる方なので、免疫の無い方はご注意を。 短編好きの人はぜひ。とりあえずはネットでどうぞ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今日読んだ漫画] カテゴリの最新記事
|