グイン・サーガ【119】ランドックの刻印 栗本薫 著
今日はお休み。用事を取り片付けて朝からグインサーガを一気読みいたしました。
タイトルからして心震えるものだったのですが、大変なことになってきましたね。
あまりにもものすごいネタばれになるので、反転します。これから読む人、作品に興味のある人は絶対に読んではいけません。
グインは人工物だったの?
それとも、既にそういうほのめかしがあったのに忘れているのかしら。いや~、びっくりした。アモンのあたりもう一回読まなきゃ駄目かな。
グインの記憶については古代機械が重要な鍵を握ることは容易に想像できることでしたが、まさか、記憶を「修復」されるとは。。。
ヨナの言うとおり、グインがランドックの操り人形だったとしても、彼はそれに反抗し最終的にすべてを知るでしょう。何度記憶を上書きされても。
終始一貫して、グインは自分の出生の秘密を知りたがっていたけれども、これは本当に、グインの記憶をめぐる物語なのだと改めて思ってしまいました。グインの記憶を操る者との戦い。それに勝利しなければ、グインは自分自身を取り戻すことが出来ない。グインが自分の記憶を操作するものからの圧制から完全に解き放たれ、自由を取り戻す、それがこの物語の行き着く先なのではないでしょうか。
今回のラスト付近の驚愕の展開と、ヨナの言葉に心を掴まれてしまった119巻でした。
ところで、挿絵に引っかかるんですけどね。
111ページのケイロニアの面々(たぶんゼノン、トール、ディモス)は、皆さんあんなのでいいですか?(笑)
特にゼノンが大きくないのと、ディモスは「これじゃアドリアンじゃないか!!」と思うほど若いのが、私には気持ち悪い。丹○さん、あんまり読み込んでないのかなあ。まあ確かにこのボリュームはいきなり渡されても読めませんけどねえ。それにしてもと思います。。。
さて、今回の驚きは内容だけじゃなくて、あとがきにもひっくり返りました。
調子悪そうではあったんですけど、下部胆管癌って!!
以前にも乳癌の手術をされて、びっくりしましたが、腫瘍の出来やすい体質なんでしょうか。
このあとがきが12月8日だったのでその後が気になり神楽坂倶楽部にアクセスしましたが、術後はまあ良いみたいです。でも体重が12kgも減ってしまったとか。ただでさえ小さい人なのに。。。食べる量も通常の1/3程度になってしまったということですが、文章は相変わらずお元気で、おやりになりたい事もいっぱいあるようです。経過を読む限りは一安心だったのですが、やはりこの人も無理の出来ない体になってきたんだなあと思ってしまいました。2月いっぱいはお医者様のおっしゃるように安静でお過ごしくださいませ~。