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カテゴリ:今日読んだ漫画
ハチクロの羽海野さんの最新作。 東京は下町。川のほとりのマンションに一人で暮らす少年桐山零。彼は17歳の将棋のプロ棋士だった。幼い頃に事故で家族を失い、父の友人であるプロ棋士の元に引き取られる。新しい父に認められるために必死に強くなろうとする零だが、それが結果的にひとつの家庭を壊すことになってしまった。 主人公の零は、他人と上手くコミュニケーションすることが出来ません。何だか心にすっぽりと覆いをかけてしまったような少年です。 零が蓋をした心の中は、本当は生の傷が塞がりもせずにそのまま残っている。少し触れてもちりちり痛い。深く探ればどくどく血が流れてきそう。。。だからそれに触らないように、無感覚に生きている。零はそんな少年です。 また、零は自分をカッコウになぞらえて、ひとつの家庭を壊したことに自責の念を持って生きています。でもねえ。。。と、思わず読みながらつっこんでしまいましたよ。 でも、そんな風には絶対に考えないであろうこの少年は、いったいどうやってこの心の傷を癒していくのか、1巻の表紙の、この暗い眼をした少年がいつ明るい笑顔になっていくのか、これが今回の羽海野さんの選んだ物語の箱なんですね。いやもうすっかり見守っていく気になってしまいました。ハイ
と、ここまで書いて、どんだけ暗い作品かとお思いの方もいらっしゃるでしょうね。 三毛猫!黒猫!ふくろう猫!モモ!特に、あかりさんの胸!そして二階堂君の全身!!キャー!もう、むっちりもっちりたまりません。 いや~、最初将棋漫画と聞いて、どうなるのかと思いましたが、やはりそこは羽海野さんのほんわかワールド。一瞬にしてハートをグァシッと鷲掴みされました。 ところでこれ、将棋盤片手に読むのも良いかもですね。何とか駒は動かせるんですが、棋譜なんて分からんし、最後の局面とか見ても5分くらいじーっと見てないとどっちが勝ってるかすらよく分からないんですもの。こんな対局を見ていくのも今作のもうひとつの楽しみなのかもしれません。
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